ブラックファイブ

あのDr.ブラックジャックの半分以下なので、ファイブとします。命燃え尽きるまで、経験と知識からブログをやろう。

危ない橋は落ちることもある!

2006-07-27 22:14:42 | Weblog
 昨日書いた方の、気管内挿管チューブを抜いて失敗。
 橋から落ちてしまいました。
 研修医に「やろう!抜こう!」と声を掛け、準備をして管を抜かせる。
 その直後から、ちょっと呼吸に力が入っていたがけど、そのまま要注意経過観察としていたが、30分位で酸素濃度が下がってきて、ギブ!
 物品準備に怠りはなかったので、側のチューブで再挿管。
 ゆっくり落ち着くと読んだ私の見込みははずれ、慎重な研修医の判定勝ち。
 研修医は“ワシントンマニュアル(ちょっと有名な、色んな疾患についてのガイド書)”に書いてある、注意事項を気にしていたがその通りになってしまった。
 アバウトな私の経験は、緻密な“ワシントン君”の前に崩れてしまった。
気管の粘膜がむくんでしまったのかも。
 *言い訳*この方はもっと前に呼吸状態は落ち着いていたので、もっと早く抜く予定を組むべきだった。私がこの方を診たのは昨日が初めてだった。
 研修医の上級医がもっと密にみてあげるべきだった。
 この反省を研修医は学んでくれるだろう。
 ペースダウンして、そのうち再チャレンジしよう。

 その後、別の研修医に胸腔穿刺をさせる。慎重に超音波を当てて場所を定めて実施、OK。
 文書でイメージを学び、実施でホンモノを学ぶと身に付く。身体を動かさせて、極力体験。

 16時からの会議は、私の提案が時間を掛けさせてしまった。これ以外は順調だったのに、65点。

※ 前者の研修医を、“ワシントン・○○”と呼ぼうか?
コメント
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