ブラックファイブ

あのDr.ブラックジャックの半分以下なので、ファイブとします。命燃え尽きるまで、経験と知識からブログをやろう。

輸血血液が足りない?

2006-07-19 22:32:09 | Weblog
 先日、勉強会で小児への輸血の話題があった。
 生まれて間もない新生児に近いと、体重も一桁(10kg以下)、単純計算しても全身血液量は1リットルもない。
 こんな小さな子に、50mlを輸血したのです。
 問題は、50mlの輸血のために、日赤には200mlを請求せねばならず、しかも、200-50=150、即ち、残150mlは使われることもなく、返却もできず廃棄、捨てられると言うことです。
 もし、提供してくれた善意の献血者が、「私が200mlも献血したのに、150mlはゴミ箱行きだと知ったら、どう感じるでしょうか?」
 病院では、50ml必要で使った。でも、返却できないし、現在の規定では廃棄なのです。
 日赤が小分けや注文して使わなかった血液の返却を認めてくれたら、こんな無駄は減るし、善意の方もガッカリしなくてすむでしょう。
 私の外来にも年に数回必ず献血しているという善意の方がいます。
提供してくれた善意の献血者に対し、血液の行き先の報告義務があったらどう?
「折角ですが、捨てました」なんて言える?
 それでも、街頭では「○○型の血液が不足しています。献血をお願いします」とわめいている。
 やっぱり、日赤も親方企業。善意の方がどう思うかなんて考えてなさそう。

 茨城ゴールデンゴールズ(野球チーム)、タレント監督がチーム員のタレントの不祥事で解散すると言う。球場内の不祥事ならともかく、私生活での、しかももうオトナなんだから、解散なんて何か間違ってるし、監督責任も連帯責任もない。
 その一人以外のチームを思いやったら解散なんてできないはず。

 明日は、久しぶりに新しい研修医と鎖骨下静脈穿刺をやろう。
 今日、側にいた研修医は首から刺していた。こんな方法(内頚静脈穿刺)もあるけどね。
 胃手術、実質7時間とあったが、それでも長すぎる。

※ 会議の席で、日赤に対し使われなかった血液の引き取り提案をしようといったけど、この意見もゴミ箱に捨てられた。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする