ブラックファイブ

あのDr.ブラックジャックの半分以下なので、ファイブとします。命燃え尽きるまで、経験と知識からブログをやろう。

高齢者の選択

2006-07-07 22:16:48 | Weblog
 入院患者さんで速やかに軽快が期待された方はそれなりだけど、そうでない方も予想の如く遅々とする。
 昨日も書いたけど、基本はその方の肉体的体力による。
 いくら栄養の点滴をしても、肉体が十分に受け取って、受け入れてくれないと治ってこない。
 今日の外来、高齢者の悪性疾患患者さん、もう少し若ければ、積極的にだけど、高齢になると、積極的が良いのか、無理しないのが良いのか分かれ道を選びにくい。
 今日の方は年齢の割に気力も体力もありそうなんだけど、病勢からは突っ走れない。
 次週、ご家族の方と面談予定を組んだが、良く言うように結論を本人とご家族に決めさせると言う考えもあるけど、これは医療者側の話し方一つで決まる。
 やろうという空気を漂わせれば、そうなるし、悲観的に匂わせたら消極的になる。患者さん側の自己決定なんて、非常に難しい。
 やはり、患者さんと医療者側が“合うか合わない”で決まりだろう。
 この方(医師)に託せるだろうかで納得に近ければ、患者さんは一緒にやろうとしてくれる。
 迷った時は、自分の身内なら何を選ぶかと考えてみる、これしかない。

 研修医が一人疲れているようで、自身無理しすぎだし、上がもっと気配りしてやらないとと思った。互いの歯車がずれてるみたい。
 上が研修医に診療を勧めたりしているけど、ちょっと違うんじゃないと感じた。
 今回は余り言わなかったけどね。

※ 身内ではなく、自分が高齢だったらと考えられたら一番。でも、主観が入ってしまう。
コメント
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