ブログ うつと酒と小説な日々

躁うつ病に悩み、酒を飲みながらも、小説を読み、書く、おじさんの日記

ペーパードライバー

2020年06月20日 | その他

 同居人は運転免許を取得してから30年も運転していないペーパードライバーです。
 それが、運転したいと言い出しました。

 義父が亡くなり、一人暮らしとなった義母の家に自力で行けるようになりたい、というのが主な理由です。
  義母が住む家は我が家から車で10分とかかりません。
 バスでも15分ほどです。

 齢80になり、足も弱くなった義母に何かあった時、駆け付けたい、という思いを強くしたようです。

 で、同居人の職場であり私の職場でもある勤務地からの帰り、同居人が運転してみる、という練習を昨夕行いました。
 職場までは約14キロ、40分ほどの距離です。

 正直、同居人が運転する車の助手席に乗るのは怖かったのですが、30年も運転していなかったにも関わらず、果然、運転を決意した同居人の意気に感じないわけにはいきません。

 職場の駐車場を一周してハンドルやアクセルの感じ、それにブレーキの遊びなどを確認するや、同居人は蛮勇を奮って一般道へと走り出しました。

 10時10分の位置でハンドルを握り、法定速度で慎重に、ゆるゆると進むその運転ぶりは、ペーパードライバーとは思えない見事なものでした。
 「怖い怖い」と言いながらも、安定した走り。


 14キロを走り切り、我が家の駐車場に無事車を収めた時、私たち二人は快哉を叫んだのでした。

 職場よりもはるかに近い同居人の実家までなら、何も心配いらないでしょう。
 同居人の次なる目的地は、17キロほどの距離にある霊園。
 最終目的地は江戸川区の私の実家です。
 距離にして、35キロほどでしょうか。

 同居人は高速道路に乗ったことがなく、80キロものスピードは経験したことがない未知の領域です。
 しかし、私の実家に行くには、高速道路を使わないわけにはいきません。

 車で実家に行くとき、運転は必ず私で、宴会などの場合、電車で行っていました。
 なにしろ酒好きの私のこと、宴会で酒を飲まないなんてあり得ないことです。
 
 同居人が私の実家からの帰路、運転してくれると、酒を飲むことができます。
 これはありがたい。
 酔って電車に乗るのはたいそう億劫ですからねぇ。 

 でも焦ることはありません。

 何回か職場の行き帰りに運転し、同居人の実家へも行き、霊園に行けるようになれば、おのずと私の実家への運転も、恐怖せずに行けるようになるでしょう。

 勇気ある同居人、おばさんなのに男らしいですねぇ。
 その男気を称えるため、魚屋で本マグロの赤身と中トロを購入しました。 
 これで酒を呷る同居人を見れば、ますます兄貴っぽくなることでしょう。
 

 

 


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