ブログ うつと酒と小説な日々

躁うつ病に悩み、酒を飲みながらも、小説を読み、書く、おじさんの日記

借金まみれ

2022年12月25日 | 社会・政治

 今日、先般購入した新しい冷蔵庫が届きました。
 我が家は二人で暮らしていますが、奮発して4~5人向け、と書いてあった大型の物を購入。
 23万円と、少々痛い出費ではありましたが、前の冷蔵庫、20年も使い、もはや骨董品どころか化石のような物だったので、大きく、様々な機能が付いた新しい物を手に入れたことは新鮮な喜びがあります。

 考えてみると、人間は一生のうちにあまりにも多くの物を購入します。
 高い物から言うと、家、車、各種家電、時計、パソコン、スーツなどなど。
 しかもそれらは経年劣化するのでいずれ買い替えなければなりません。
 それらが買える程度の給料をもらい、どうにか生活する毎日です。

 資本主義の悪魔とでも申しましょうか、稼いだお金は借金をすること無く、小銭を貯められるくらいの金額で、いつも搾取されているような気持ちです。
 しかし人並みの暮らしがしたいと思えば、それらの生活必需品と呼ばれる贅沢品を買わなければなりません。
 消費すればお金がまわり、経済が良くなると言いますが、わが国は貧乏街道をまっしぐらに突き進んでいるように感じます。
 
 わが国はどこで間違えたんでしょうね。

 その一つは、国債の発行。
 財政法で国債の発行は原則禁じられていますが、原則ということは例外があるということ。
 1965年に1年限りの特例措置として国債が発行され、1年かぎりのはずだったのに、その後毎年発行されることになりました。
 まるで闇金に手を出すような話です。
 国債は雪だるま式に膨れ上がり、わが国の財政状況は異常なまま何十年も経ってしまいました。
 税収だけで賄えるような、小さな国家のままでいれば良かったものを、借金の繰り返しでやっていこうなど、狂気の沙汰です。
 初めて国債の発行を決めた時、当時の大蔵省ではついに禁じ手を使ってしまった、という意識が共有されていたと聞き及びます。

 それが今では国債ありきで予算組みを行うのが当たり前になってしまいました。

 国債の発行を抑えるには、大増税が手っ取り早い方法だということくらい、猿でもわかります。
 しかし国民から選ばれる政治家は、票にならない増税なんて、おくびにも出しません。

 労働人口は減って高齢者が増え、国家財政を圧迫しています。
 今年はウクライナとロシアの戦争のせいで電気代が高騰し、就職して初めて、年度途中に予算を10%留保するようお達しが出ました。
 昼休みは照明もパソコンも消して、お通夜のようです。
 これがわが国の現実です。

 財政破綻しないのが不思議ですが、なぜか日本の国債は信用度が高いらしく、それをもってしのいでいます。
 私たちは、沈みゆく国で日々を暮らしていると言っても過言ではないでしょう。
 この泥船を豪華客船に変貌させることが出来るような、そんな奇跡のような政治勢力が現れないかと、夢想するばかりです。


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