マル鉄・鉄道写真館

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荷物・郵便合造電車:クモユニ74

2011-03-22 00:30:00 | 荷物列車、荷物車
荷物・郵便合造電車:クモユニ74

クモユニ74は、昭和37年~40年くらいにかけて、それまで旧型国電同士にしか連結できなかった荷物電車の区間において誕生した新性能車への併結を可能にした、荷物・郵便合造車です。すべての車両がモハ72に車体を載せ替えた改造車となっています。

連結相手や運用される地域によって、0番代、100番代、200番代があり、さらに番代ごとの製造時期、再改造により形態にやや複雑さがあります。



昭和51年 総武本線 錦糸町駅にて

スカ色のクモユニ74です。オートハーフでの撮影ですのでブレブレのどうしようもない写真なのですが、錦糸町辺りに房総急行など複数回撮影に行っている割にはあまり出くわしたことが無い様で、残念ながらこの1枚しかありません。
全国的にも、このスカ色クモユニ74は珍しかったようです。写真は角にRの付いた形態で、シールドビームとなっていますので、012~014のいずれかと思われます。



昭和52年 高崎駅にて

この頃、たまたま立ち寄った高崎で信越線の80系を知り、2度ほど連続で訪れています。メインは80系の写真でしたが、この頃は両毛線にも本数は少なくなっていましたが、70系電車が走っていたのでやはり何枚か撮っています。

その中でも、偶然居合わせていたのがこの列車で、高崎寄りにクモユニ74を連結しています。シールドビームとなっていますが、車体角にRが付いたシールドビームとなっていますので、201~207のいずれかと思われます。寒冷地仕様のためホイッスルカバーが付いているのが判りますね。勾配抑速ブレーキも付いており、主に上越地区で活躍していました。

次位にはサロ85改造の両毛線名物クハ77も見えて、如何にも両毛線らしい編成となっています。


昭和53年か54年くらい 品川駅にて

0番代の車両で、グループとしても一番多い形態です。同形式同士または新性能車としか連結できません。したがって、113系や153系との併結は見られましたが、80系と組む運用は存在しなかったようです。



昭和56年2月1日 早川~根府川間にて



昭和56年9月28日 東戸塚駅付近にて



昭和58年7月24日 東戸塚駅付近にて

東海道線へ撮影に行く都度、このようなクモユニ2連の写真を撮っていたようです。おそらく、撮影しやすい時間帯にスジが設定されていて、同じ列車を何回も撮影していたのではないかと思われます。



昭和52年頃 東北本線 西川口~蕨間にて

この写真はブローニー6×6で撮影しています。
クモユニ74を連結した6両編成の荷物列車。私が小学生の頃からずっと存在していました。
子供の頃は何が繋がっているのか理解できませんでしたが、クモユニ74やクモニ83で組まれていましたね。寒冷地仕様のクモユニ74200番代も居たのですが、この大目玉の74も必ず連結されていました。
方向幕を見ると、どうも「豊橋」の上の部分が見えているような気がします。東海道線と共通運用だったのでしょうかね。

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