マル鉄・鉄道写真館

鉄道・バス・航空機・はたらくクルマなど、乗り物全般の歴史をご紹介しています。

EF8181牽引:お召列車(国際科学技術博覧会)

2018-07-30 23:35:00 | 国鉄・JR電気機関車(交流・交直流)
EF8181牽引:お召列車(国際科学技術博覧会)


昭和60年、国際科学技術博覧会=つくば万博が開催され、国鉄時代の末期において、常磐線は大いに賑わいました。各地から使用できる車両が集められ、様々な注目列車が運転されましたが、目玉の一つとして、昭和天皇のご訪問に合わせてお召列車が運転されました。

お召列車と言えば、直流区間ではクロ157を使用した157系又はその後の183系による編成、そして1号編成ではEF5861の牽引がセオリーですが、常磐線には交直区間が存在しますので、ここでお召指定機に抜擢されたのがEF8181でした。

指定機として整備を受けるにあたり、今でも復活してその姿を保っているシルバーラインを施したお召塗装も、この運転が起源となっています。



昭和60年4月26日 水戸線 小田林~小山間にて EF8181牽引 お召列車

機械焼きプリントからのスキャンのため、非常に硬調になってしまいました。

局報から運転ダイヤをキャッチし、友人と出掛けました。
水戸線の中でも有名撮影地らしく、100人以上が集まっていたのではないでしょうか?取材に来ていたらしく、レールマガジンの記事で、列車待ちで談笑している光景にバッチリ私が写ってしまいました。

EF8181は、このお召塗装がしばらく存置されたものの、民営化後に赤一色に塗装されてお召塗装が消滅し、さらに星マークがプリントされて北斗星塗装となってしまいました。
永らく北斗星塗装に混じってしまいましたが、同機だけは手すりなどを銀塗装にして差別化していたのはお召指定機としての思い入れの表れであり、元のお召塗装に戻って今でも現役で活躍する同機を見ると、この当時が思い出されます。



211系:東北貨物線迂回運転

2018-07-29 21:19:00 | 国鉄・JR普通列車
211系:東北貨物線迂回運転


浦和駅の高架化工事が実施された平成。工事規模が大きいため、数回に分けて大規模な変則運転が実施されました。
その中で整理していなかったものがありましたので、211系編成による貨物線迂回運転の写真をまとめます。


※撮影は、平成23年3月6日、蕨~西川口間にて。



高崎線 列番不明



高崎線 928M



高崎線 932M?



高崎線 921M

湘南新宿ライン開業前の一時期には貨物線を走る211系電車がありました。開業後はE231系のみの運転となってしまい、このように端っこを走る姿が見られなくなっていました。

まだ211系終焉前ではありましたが、撮りたいときにはなかなか来てくれないのが常。そんな中で撮ることができた4枚でした。



205系3000番代:川越線・八高線

2018-07-25 00:20:00 | 国鉄・JR普通列車
205系3000番代川越線八高線


平成14年から16年に掛けて、老朽化した川越線・八高線用103系を置き換えるために改造により導入された205系3000番代。4両編成×5編成が川越車両センターに配置されました。
いずれの編成も山手線のE231系500番代化により余剰となった205系を改造したもので、中間サハに運転台を取り付けた先頭化改造車のみ。半自動ドア化されています。


改造から約15年が経過しましたが、やはり山手線のE235系化に伴う玉突きにより発生した余剰209系やE231系からの改造車により車両を一新することになり、平成30年7月中旬、最後まで稼働していたハエ83編成の運用離脱により、川越車両センターからすべての205系が撤退となりました。


※撮影は、平成23年10月22日、川越車両センター公開にて。



箱根ヶ崎行き



南古谷行き



快速

いずれも川越車両センター公開の際に撮影したものです。ハエ85編成で、平成30年5月頃に廃車されています。

現場仕事の時に八王子や拝島で八高線を目撃する機会はありましたが、本数が少ないために写真に捉えることは殆どなく、205系3000番代もこの時に撮影したものが唯一となってしまいました。

今回のハエ83編成の廃車により、川越車両センターに大量に配置されていた205系は全て消滅し、同時に3000番代は番代消滅となってしまいました。



EF8177牽引 旧型客車:お召試運転

2018-07-23 00:01:00 | 国鉄・JR電気機関車(交流・交直流)
EF8177牽引 旧型客車:お召試運転


昭和60年4月、昭和天皇がつくば万博へ行かれた際にお召列車が仕立てられました。

これに先立ち、関連各所で入念な訓練が行われたわけですが、当時の局報でその情報をキャッチ、試運転を撮影することができました。



昭和60年4月 北浦和~浦和間にて EF8177牽引 試運転列車

撮影日の控えが無かったのですが、4月15日前後だと思われます。
実際のお召指定機は81号機ですが、この日の訓練は77号機が運用に入りました。
使用客車は、旧型車7両を組んでいます。当時の雑誌レポートには、お召列車1号編成(5両編成)と重量を合わせるため、旧型車を使用したと書いてありました。お召列車に連結される供奉車(電源車含む)は、一般車に比べて重量が大きいため、7両編成にして重量を合わせたようです。

首都圏でも旧型客車の列車が昭和53~57年頃(常磐線は昭和60年頃)まで残っておりましたので、その活躍を近場で見ることができましたが、EF57、EF58、EF80形の牽引がほとんどであり、全国的にも羽越本線以外でEF81牽引の普通列車はお目に掛かることはできませんでした。
そういった意味では、首都圏を走るEF81牽引の客車列車も貴重でした。



国鉄 交直流型電気機関車:EF811

2018-07-21 02:30:00 | 国鉄・JR電気機関車(交流・交直流)
国鉄 交直流型電気機関車:EF811


EF81型電気機関車は、昭和43年から製造を開始した交直両用の電気機関車で、それまで周波数の違う交流地域へ相互直通ができる機関車が存在しなかった中で、50Hz地域と60Hz地域を相互直通できる万能機関車として誕生しています。

特に、日本海縦貫線にあっては信越本線の直流区間を挟んで前後で異なる周波数地域となっていたため、貨物列車や特急「日本海」などが機関車交換をせずに直通運転できるようになり、その性能を大きく発することができました。



昭和58年4月16日 EF811 米原駅にて

昭和46年、北陸本線の直江津~糸魚川間電化開業名目で製造された量産先行車であるトップナンバー1号機。配置は富山第二機関区となりました。
登場当初は、前面センターから左側へシフトした位置に電車と同じタイフォンを装備していたため、今となっては非常に違和感のあるスタイルをしてました。その後の標準化によりこのタイフォンは撤去され、スカート内へ移設されたようです。


富山港線から飯田線への移動の際、急行「きたぐに」に乗って米原で乗り継ぎました。「きたぐに」から下車した直後、機回し線か回送線か分かりませんが、EF81がゆっくりと走ってきて、トップナンバーだったために慌てて撮影したものです。
それにしても、移動でしたのでカメラもバッグにしまってあった筈で、良くも素早く撮影したものだなと思います。どれだけ慌てて撮影したかも、今となっては記憶がありません。