マル鉄・鉄道写真館

鉄道・バス・航空機・はたらくクルマなど、乗り物全般の歴史をご紹介しています。

国鉄 直流型電気機関車:EF5884(宇都宮運転所)

2017-01-28 02:16:00 | 国鉄・JR電気機関車(直流)
国鉄 直流型電気機関車:EF5884(宇都宮運転所)


EF58シリーズ、今回は宇都宮運転所の84号機です。



昭和52年頃 大宮駅にて EF5884牽引 上り「北星



昭和57年5月 浦和~南浦和間にて EF5884牽引 急行「津軽2号」

84号機は、宇都宮運転所に居たEF58の標準的なスタイルのカマであり、あまり特徴がありませんでした。
昭和52年頃にはまだ原型窓のカマが多かった中で、比較的早いうちにHゴム化されてしまったようです。


84号機

昭和30年 3月12日 三菱製 浜松機関区

昭和58年12月 6日 廃車 宇都宮運転所






国鉄 直流型電気機関車:EF5881(広島機関区)

2017-01-25 01:07:00 | 国鉄・JR電気機関車(直流)
国鉄 直流型電気機関車:EF5881(広島機関区)


EF58シリーズ、今回は広島機関区の81号機です。


晩年の広島区に属したEF58は、特徴ある一体型の大きなヒサシを取り付けられ、非常に個性的なスタイルとなっていました。個人的には嫌いな形態でした。
さらに、PS22を装備したカマが多く、原型好きには相当嫌われていたかもしれません。



昭和57年10月4日 瀬野~八本松間にて 12系団臨を牽く81号機

瀬野八でEF59の写真を撮るために待機していた際、12系団臨を撮影したものです。
当時、このような一般客車の団体列車はダイヤ情報などにも載ることは無く、本当に偶然でした。
線路沿いの道が少ない瀬野八では、貨物列車のダイヤなども全く知らなかったので、移動中に撮り逃す場面が何度もありました。そうした状況の中で、待機中に撮れたのは非常にラッキーでした。

先般ご紹介いたしました広島形の65号機は偶然に写真の片隅に写っちゃった程度のものであり、きちんとした姿を捉えることができたのはこのカマだけでした。


81号機

昭和30年 6月 1日新製 東京芝浦電気製 沼津機関区

昭和58年 3月28日廃車 広島機関区



大井川鉄道:モハ1105(元岳南鉄道1105形)

2017-01-22 04:15:00 | 私鉄(中小)
大井川鉄道:モハ1105(元岳南鉄道1105形)


大井川鉄道で活躍した、モハ1105です。



平成6年8月20日 千頭駅にて モハ1105

同車は日本車両が私鉄向けに製造したいわゆる日車標準型と言われる車両です。
元は岳南鉄道で使用された車両で、1101・1103・1106の3両が日本車両、1102と1105が汽車製造で製造されました。(1104は欠番。)
1105を除く5両は鋼製車でしたが、この車両のみ試作的にステンレス車体を載せて製造され、今で言うレアな車両でした。

岳南鉄道において昭和56年に廃車となり、大井川鉄道へ譲渡されています。
両運転台であるがゆえに重宝されたようですが、丈夫な車体に反して足回りが急速に老朽化し、平成8年に廃車されてしまったようです。

この状況からすると、写真を撮影した時には現役ということになりますが、当日はこのモハ1105が動いていた様子はありませんでした。運用を離脱していたかもしれませんが、サボが入ったままになっていますので、休んでいただけでしょうか?

運用離脱後は倉庫として使用されていたようですが、なんと、つい最近である平成28年6月に新金谷にて解体されたということです。



EF641005牽引:荷物列車(東北本線)

2017-01-21 02:37:00 | 荷物列車、荷物車
EF641005牽引:荷物列車(東北本線)


地元を走る東北本線の荷物列車と言えば、EF58牽引のものしか思い浮かびません。
私が写真を撮り始めた頃は、資料によるとEF56がまだ残っていたようですし、EF57が牽引していた可能性もあるのですが、(小学生の私にとって)撮影に適した時間に走っていなかったのか、いずれも見た記憶がありません。

EF58シリーズでは、今後のアップも含めて荷物列車の牽引シーンをご紹介することがいくつかあると思いますが、いずれも宇都宮運転所または高崎第二機関区所属の列車のみとなります。

しかし、EF58が全廃になると、東北本線に残った荷物列車について、EG暖房装置を搭載している当時新鋭のEF641000番代が進出した記憶があります。確か1枚だけ撮った記憶があったな・・・ということで、アルバムの中から写真を見つけました。



昭和61年10月9日 蓮田~東大宮間にて EF641005牽引 上り荷物列車

現物はカラープリントですが、スキャンした際の発色が非常に悪いため、モノクロにしてしまいました。ナンバーも見づらいのですが、画像加工して確認したところ、1005号機であることが読み取れました。

荷物列車の最末期で、この写真を撮って直ぐくらいに廃止になってしまったと思います。
鉄道郵便も既に廃止されており、編成中に郵便車を見ることができません。荷物車も旧型車は見られず、マニ50、スニ40、スニ41、マニ44のみとなっています。

記憶は薄いですが、EF641000番代が東北本線大宮以北を担当した最初の例であり、しかもEF58と交代してまもなく荷物列車も全廃となってしまったため、荷物列車史上においても大変希少な記録だと思われます。




国鉄旧型電機 EF15158(竜華機関区)

2017-01-17 02:19:00 | 国鉄・JR電気機関車(直流)
国鉄旧型電機 EF15158(竜華機関区)


EF15シリーズ、最期に紀勢本線で活躍した158号機です。

過去ログ「EF15123号機」でもご紹介しておりますが、全国でも最後にEF15が残った紀勢本線です。関東では高崎第二機関区のEF15が工臨や波動対応で2両残っていましたが、こちらは最後まで定期貨物列車の運用に当たっていたようです。



昭和59年7月7日 紀勢本線 紀伊田辺駅?にて

紀勢本線での撮影最終日だと思われます。
スキャンをすっかり忘れてしまい、仕方なくプリントからのスキャンとしました。
メモが見当たらずに状況を忘れてしまったのですが、多分、全ての撮影を終えて特急「くろしお」に乗車する際、紀伊田辺駅に居た貨物列車を撮ったものではないかと思われます。
実は、381系「くろしお」に乗車したことすら、全く記憶から欠落しているのですが、紀伊田辺からの自由席特急券(マルス)があったので、状況としてそんな感じかな。

158号機は全国でも最後に残った1台で、営業最終日はEF5866とともに12系客車を牽引し、有終の美を飾りました。


158号機

昭和23年 2月20日 日立製 新鶴見機関区
昭和37年10月 1日 沼津機関区(貸し出しにより9月1日から使用)
昭和39年 2月 4日 広島機関区
昭和53年 5月10日 竜華機関区
昭和62年 4月 1日 梅小路機関区(JR西日本へ継承)
平成 2年       宮原客車区→宮原運転所→宮原総合車両センター
平成23年10月31日 廃車(除籍)? 未確認
※最終営業運転は、昭和61年2月23日「サヨナラ EF58・EF15重連の旅」 。