マル鉄・鉄道写真館

鉄道・バス・航空機・はたらくクルマなど、乗り物全般の歴史をご紹介しています。

EF81牽引:赤い「カシオペア」

2011-10-31 00:30:00 | 国鉄・JR特急列車
EF81牽引:赤い「カシオペア」


寝台特急「カシオペア」については説明は要りませんね。
運転開始以来、EF81のカシオペア専用塗装車が用意され、頑なにこれ以外の機関車を牽引に充てることはありませんでした。
EF510が登場し、「カシオペア」にも正式に牽引の出番が入ると、EF81は次々と運用から外れ、返り咲くことは無いと思われました。
しかし、意外なところに落とし穴がありました。
東北本線やIGR・青い森鉄道などで不通区間が発生すると、上越・羽越線経由の迂回運転を強いられることとなりますが、この区間ではEF510の訓練運転がされていませんので、必然的に在来の機関車が牽引せざる得なくなる訳です。
EF510への切り替え後、そのような事態が実際に起きてしまいました。そこで登場するのがEF81となるわけですが、ちょっと事情が違います。既に「カシオペア」専用の運用が解除されてしまったためでしょうか、従来では有り得なかった赤い星ガマが登場することとなったのです。



平成22年7月18日 EF8198

IGR線内で下り線が不通になったということで、下り「カシオペア」は上越・羽越本線経由で運転されました。しかもカシガマの手配が付かなかったらしく、なんとフツーの星ガマが牽引しました。この組み合わせ、史上に残る出来事でした。
このときは事情を知らずに撮影に行きましたので、赤いカマが現れたときには何がなんだか分からなくて、アタマの中が白飛びしました。



災害による迂回措置だけではなく、予備車の常駐が無い青森での故障でも非常事態が起きています。



平成22年12月23日 EF81137 下り「カシオペア」

同日上り「カシオペア」の牽引機であるEF510が車両不具合を起こしたようです。
この日の下り「カシオペア」は、やはり返却を兼ねた赤ガマEF81青森車がやって来ました。
上りはヘッドマークが付いていなかったので、下りについてはどうなるか分らなかったのですが、やはりこちらには予備があるようで、ちゃんと付けてきましたね。



平成22年12月25日 EF81137牽引 上り「カシオペア」

珍事は続きました。EF510が回復しないようで、またまた同じ137号機が上京してきました。今度は情報を早く察知しましたので、上りの良い光線状態で撮影することが出来ました。



平成22年12月25日 EF81137牽引 下り「カシオペア」

そして同日、夕方の下りを牽いて、137号機は青森へと帰って行きました。今度は流し撮りが上手くいきましたね。
ひょっとして、また別のカマが連投してくるのではないか・・・と淡い期待を抱きましたが、EF510が回復し、EF81が戻ってくることはありませんでした。

その後はご存知のとおり、東日本大震災や台風など、平成23年は自然厄の年となりました。迂回運転の実績がまた生まれてしましましたが、直流機が牽くという珍事も起きています。


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185系:特急「新宿あがつま草津」

2011-10-30 00:30:00 | 国鉄・JR特急列車
185系:特急「新宿あがつま草津」


平成19年の秋臨で初めて設定され、平成20年の冬臨まで2シーズンにわたって運転された「あがつま草津」ですが、平成20年の春は設定無し、同夏シーズンに再び姿を現します。
運転形態は全く同じでしたが、名称が「新宿あがつま草津」と、「新宿」の名が冠されることになりました。


平成20年夏


平成20年8月31日 185系 上り「新宿あがつま草津」



下り  8月 2・ 9・16・23・30日
上り  8月 3・10・17・24・31日
運転区間 下り 9003M 新  宿  9:17 ~ 長野原草津口 11:55
及び時間 上り 9004M 長野原草津口 12:41 ~ 新  宿 15:55
使用車両 全て185系7連
マーク  専用ステッカー式掲示

8月中の毎週土曜日下りと日曜日上りという週末パターン運転で設定されました。
ヘッドマークが夏仕様に。だるまるが戻ってきました。


平成20年秋


平成20年11月1日 185系 下り「新宿あがつま草津」





平成20年11月9日 183系 上り「新宿あがつま草津」

 

下り 11月 1・ 2・ 8・22・23・29日
上り 11月 ・ ・16・24・30日
運転区間 下り 9003M 新  宿  9:17 ~ 長野原草津口 11:55
及び時間 上り 9004M 長野原草津口 12:40 ~ 新  宿 15:55
使用車両 185系7連(運転日赤字のみ183系充当)
マーク  183系のみ専用ステッカー式掲示、185系は定期「草津」のヘッドマークを使用。

今回、初めて183系による運用が登場、注目を浴びました。183系編成には専用のステッカー式ヘッドマークが用意されましたが、185系は定期列車と同じ「草津」の表示となってガッカリさせられました。
183系の専用ヘッドマークでは、再びだるまるが居なくなりました。


平成20年冬・21年春


平成21年2月14日 185系 下り「新宿あがつま草津」





平成21年2月1日 183系OM101編成 下り「新宿あがつま草津」



下り  1月31日・2月 7・14・21・28日・3月 7・14・20・21・28日
上り  2月 1・ 8・15・22日・3月 1・ 8・15・22・29日
運転区間 下り 9003M 新  宿  9:17 ~ 長野原草津口 11:55
及び時間 上り 9004M 長野原草津口 12:40 ~ 新  宿 15:55
使用車両 185系7連(運転日赤字のみ183系充当)
マーク  専用ヘッドマークは作成されず、185系は定期「草津」、183系は臨時用
     「草津」を掲示

今シーズンは、冬臨~春臨まで2ヶ月にも及ぶ長期間運転となりました。そのためか、専用
のヘッドマークが用意されなくなり、185系については定期「草津」、183系につい
ては臨時用「草津」の常備マークの掲出となりました。


平成21年夏


平成21年9月20日 185系 上り「新宿あがつま草津」



平成21年9月23日 185系 返却回送




下り  9月19~22日
上り  9月20~23日
運転区間 下り 9003M 新  宿  9:17 ~ 長野原草津口 11:55
及び時間 上り 9004M 長野原草津口 12:40 ~ 新  宿 15:55
使用車両 185系7連
マーク  専用ステッカー式掲示(復活)

季節的には秋臨となる筈ですが夏臨として発表されています。祝日法改正以来初の5連休となるシルバーウィーク期間中に上下列車とも設定された関係もあるかもしれません。
連日運用ということもあり、専用のステッカー式ヘッドマークが復活しています。
だるまるは相変わらず逃走中?

その後、平成22年冬~春休みの間、まったく同列車の設定が無くなり、「新宿あがつま草津」の運転は終焉を迎えてしまうことになります。


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キハ45系酷寒地向け気動車:キハ24

2011-10-29 00:30:00 | 国鉄・JR普通列車
キハ45系酷寒地向け気動車:キハ24


大都市近郊向けの通勤形と地方線区向けの一般形気動車の特徴を併せ持つ気動車として、キハ20系の後を追って誕生したキハ45系。
暖地向けの両開き扉を設備した車両の中で、ほんの少数ですが、デッキを付けて片開きドアを設備した酷寒地向けの車両が存在しました。

その酷寒地向けのキハ45系の中で、両運転台の形態としたのがキハ24です。



昭和56年3月20日 函館駅にて 函館口で普通列車に使用されるキハ24

内地向けキハ23(キハ45系の両運形)の北海道版で、側窓の形態やドアの形状・位置などの特徴があります。もちろん、客窓は二重となっています。
昭和42年度に10両のみが生産されましたが、その後は増備されず、新性能化は後に誕生するキハ40系までありませんでした。
両数が少ないことからキハ22と共通のような形で使用され、平成7年度を以って全廃、消滅しています。

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185系:特急「ホームタウンとちぎ」

2011-10-28 00:30:00 | 国鉄・JR特急列車
185系:特急「ホームタウンとちぎ」


東北新幹線開業後、新幹線が停車しない駅の速達利便性の確保から新たな特急列車が誕生します。それが185系を使用した新特急「なすの」でした。しかし、実際は急行「なすの」を特急化しただけのような存在の列車であり、所要時間の短縮も無く実質料金が値上げされたようなものでした。そのため利用率は極端に低く、後に増発される快速列車へとシフトしていくことになります。

平成2年3月の改正において、新特急「なすの」は新宿~黒磯間を残して快速列車へシフト、たった1往復のみの存続となってしまいました。平成4年3月改正では、上り1往復が宇都宮~新宿間に増発され、1.5往復体制となります。
平成7年12月の改正において、新幹線の列車名が整理され、那須塩原発着の各駅停車タイプを「なすの」とすることになり、名称を奪われた新特急「なすの」は上りを「おはようとちぎ」、下りを「ホームタウンとちぎ」改称します。
また、平成14年12月の改正において、新特急の種別が廃止となり、特急列車となっています。

少しだけしかありませんが、下り列車の「ホームタウンとちぎ」の写真を並べます。








平成22年11月1日 赤羽駅にて

それまで撮ったことがなかった「ホームタウンとちぎ」。時間帯があまり良くないのでなおさらです。しかし、夏場の陽の高い季節であれば、なんとか撮れなくも無かったはず。廃止が発表されたのがかなり急でしたので、慌てて撮影を挙行しました。











平成22年11月12日 新宿駅にて

勤務時間の関係で、いつもですと平日に撮ることはできません。外回りで際どいタイミングのときだけ撮ることができます。そんな日がもう1日だけありました。
話題性としてイマイチなのか、テツの姿は少ないです。
自分もそういう立場に居ましたので、他人のことは言えません。一番さびしい思いをしていたのは「ホームタウンとちぎ」本人だったことでしょう。

平成22年12月3日、「おはようとちぎ」とともに東北本線の185系特急が消滅しました。

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国鉄 胆振線:キハ22

2011-10-27 00:30:00 | 国鉄ローカル線
国鉄 胆振線:キハ22

胆振線は、室蘭本線の伊達紋別と函館本線の倶知安を結んでいた83.0kmに及ぶ路線です。
歴史をを辿ると、大正9年11月15日に京極軽便線として開業ということですから、昭和40年代に開業したローカル線の多い北海道の中ではかなり歴史のある鉄道ということになります。
その後、胆振鉄道、胆振縦貫鉄道が開業して全線が結ばれ、昭和19年7月1日に買収、胆振線となります。

北海道の鉄道に夢中になっていた頃、1度だけ胆振線に乗車したことがありました。



昭和58年9月6日 キハ22253

実はこの写真、胆振線には間違いないのですが、どの駅で撮ったか不明なんです。
胆振線では途中の比較的大きな駅(←と言ってもみんなローカルですが・・・)では数分ずつの運転停車がありました。
このときも、途中の新大滝駅、喜茂別駅、京極駅で入場券を購入しておりますので、このうちのどれかの駅だと思います。その後、読者の方から情報をいただきまして、京極駅ではないということが分かりました。

このような写真を撮る場合、大体は駅名標が入るように撮るものですが、さすがにこのロケーションではそのような都合の良い構図は望めませんよね。
今だったらデジカメで時間を記録できますから、難なく判ってしまう訳です。便利な世の中になりました。

函館山線で特急「北海」や急行「ニセコ」を撮る際、わざわざ乗り鉄を兼ねて踏破した区間ですが、昭和59年6月に廃止が承認され、2年後の昭和61年10月末をもって全線が廃止となっています。

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