マル鉄・鉄道写真館

鉄道・バス・航空機・はたらくクルマなど、乗り物全般の歴史をご紹介しています。

485系:「ジパング」

2021-09-04 02:15:00 | 国鉄・JR ジョイフルトレイン
485系:「ジパング」



485系ジョイフルトレインの残党として主に宮城県を中心に活躍していた「ジパング」がとうとうラストランとなるようで騒がしくなっています。


485系「ジパング」は、元々高崎車両センターに所属していたお座敷電車「やまなみ」「せせらぎ」がリニューアルにより「やまどり」として6両編成で再組成された際に余剰となった先頭車2両を活用したもので、中間電動車に485系1ユニットを組み込んで4両編成としています。

両先頭車はお座敷電車時代の外観を保っていてジョイフルトレインらしいデザインですが、組み込んだ電動車ユニットは鋼体改造をしていないため凸凹編成となっており、登場した当時はなんて無様な編成だと思っていました。いずれはなんらかの手を入れると思っていたものですが、結局はこの体裁のまま引退を迎えることになるとは・・・。

運転区間は殆どが宮城を中心とするJR電化線のみであり、関東へ顔を見せることはなく、このへんてこりんな編成を撮りたいと思っても実現することは非常に難しい編成でした。



平成26年11月15日 尾久車両センターにて

そんな中、1度だけ実物を見る機会がありました。「第14回ふれあい鉄道フェスティバル」に召集されたもので、ブルトレの廃止により目玉が無くなりつつある同イベントにおいて、個人的には最高の目玉と出掛けて行きました。

しかし、編成の殆どを車庫に突っ込むという最悪の展示方法で、最大の特徴である凸凹編成すら記録することができず、こんな写真を1枚撮っただけで終ってしまいました。

いずれは東北に出向いて、などと目論んでいたものの、なかなかそのようなゆとりもなく、結局はこれが最初で最後の記録となってしまいました。


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165系 パノラマエクスプレスアルプス+EF63

2020-04-06 00:16:00 | 国鉄・JR ジョイフルトレイン
165系 パノラマエクスプレスアルプスEF63


165系「パノラマエクスプレスアルプス」は、国鉄末期の昭和63年3月から営業を開始したジョイフルトレイン。
新幹線の開業や特急格上げにより大量に余剰となった165系直流型電車を種車とし、大井工場で改造された。名鉄パノラマカーや小田急ロマンスカーと同様に運転台を上に載せた、国鉄としては珍しいスタイルとなりました。
Tc+M’+MCを背面に連結した6両編成で、全車グリーン車としています。



オレンジカード 国鉄 東京西鉄道管理局発行

「パノラマエクスプレスアルプス」の誕生を記念し、国鉄最末期の昭和62年2月に発行されたオレンジカード。
実車の写真は間に合っておらず、完成予想デザインを使用しており、赤・オレンジの色調が実車より濃くなっています。



オレンジカード JR東日本 立川営業支店発行

運転開始後すぐに民営化を迎え、新たな所管となった立川営業支店から昭和62年8月に発行された、実車の写真を使用したオレンジカード。
ヘッドマークデザインを比較すると、1段目と2段目の割り付けが違うことが分かります。







平成9年4月12日 横川駅にて 団体列車「パノラマエクスプレスアルプス」及びEF632ほか

碓氷峠の廃止直前、横川駅を訪れた時に撮影できたもの。満開のサクラをメインに撮影していたため、肝心の「パノラマエクスプレスアルプス」が蔑ろになってしまいました。


「パノラマエクスプレスアルプス」の活動範囲が中央本線を中心に、武蔵野線や房総方面と地元を通ることが少なかったため、全く撮影する機会がありませんでした。
東京ディズニーランド臨には他の165系ジョイフルトレインを併結した列車なども多数運転されましたが、駅撮りを全くしていたかった時代と重なったため、特に被写体とならなかったようです。

JRとしては平成13年8月を最後に廃車となりますが、翌月に富士急行電鉄に譲渡され、平成14年から「フジサン特急」として第3の人生を歩むことになります。
この「フジサン特急」も世代交代を迎え、平成26年を最後に完全引退となっています。

富士急行線2000形:2001編成「フジサン特急」引退
富士急行線2000形:パノラマエクスプレスアルプス復刻塗装(乗車編)
富士急行線2000形:パノラマエクスプレスアルプス復刻塗装(駅撮り編)


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EF7115牽引:14系欧風客車「スーパーエクスプレスレインボー」

2020-02-01 03:46:00 | 国鉄・JR ジョイフルトレイン
EF7115牽引:14系欧風客車「スーパーエクスプレスレインボー」


少し前に『ジョイフルトレイン 14系欧風客車「スーパーエクスプレスレインボー」公式試運転』についてご紹介したところですが、あまり撮影することのなかったスーパーエクスプレスレインボーで、奥羽本線板谷峠に撮影に行った際に捉えたことがありました。


※撮影は、平成2年2月18日、奥羽本線 峠~大沢間にて。



EF7115牽引 下り臨時列車

山形新幹線の開業により廃止となるスイッチバックの記録をするため、板谷峠を訪れました。
その際に撮影することができたスーパーエクスプレスレインボー。団体列車だったか、もしかしたら「シュプール号」の送り込み回送だったかもしれません。

アウトカーブだったのであまり良い構図ではありませんでしたが、線路横断を最小限にしていた関係でアングルを選びきれませんでした。

牽引するEF71の15号機は同形式のラストナンバーとなっており、同じく最終増備となった14号機の2両は、全面通風孔がなくなるなど、特徴のあるカマでした。

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ジョイフルトレイン 14系欧風客車「スーパーエクスプレスレインボー」公式試運転

2020-01-19 20:34:00 | 国鉄・JR ジョイフルトレイン
ジョイフルトレイン 14系欧風客車「スーパーエクスプレスレインボー」公式試運転


国鉄時代の末期、民営化を控え、国鉄各局では増収策の一環として様々なジョイフルトレインが誕生しました。特に新幹線の延伸開業に伴って余剰となってきた急行形12系・14系客車を改造した車両が多く誕生しています。
それまでの団体用車両としてはお座敷列車が中心でしたが、趣向の高まりにより「旅を楽しめる」選択肢として、洋式の豪華客車(欧風客車)へとシフトしていった時代でもあります。

東京北鉄道管理局としては、やっと12系改造のお座敷客車が導入された時代でしたが、民営化に向けた新たなコンセプトの基に、欧風客車を誕生させることになりました。
それが、新型欧風客車(スーパーエクスプレスレインボー)です。


種車はそれまで12系客車が中心となっていましたが、地方への転用が多くなったためか14系客車へとシフトしていったようです。
スーパーエクスプレスレインボーも14系客車が主たる種車となっており、センターに連結されるイベントカーのみが12系客車となっています。




まずは新型欧風客車完成記念オレンジカードから。
発売は東京北鉄道管理局で、枚数限定だったと記憶しています。
2枚組で、外観デザイン及びイベントカーの内装完成図。誕生まで非公開だったようで、オレンジカードの作成に当たっても実車の写真は使用されていません。
この時点では名称の「スーパーエクスプレスレインボー」という言葉さえ決定されていなかったようです。



昭和62年3月19日 栗橋~東鷲宮間にて EF8195牽引 スーパーエクスプレスレインボー

公開試運転で初めて公の場に姿を現した「スーパーエクスプレスレインボー」のフル編成。
度肝を抜かれたのは客車ではなく、圧倒的に国鉄の姿を逸脱したデザインのEF8195でした。
初めて遠くから見たカマは、「DF50が牽いてきたのか?」と思ってしまうほど想像を絶するデザインだったのが、今でも鮮明に覚えています。



昭和62年3月19日 蓮田~東大宮間にて EF651019牽引 スーパーエクスプレスレインボー

そしてもう1本の撮影では、また印象の違う何かがやって来ました。
それは青一辺倒で活躍してきたPFが、またなんとも奇抜な色でやって来たので、これにも度肝を抜かれました。

こうして「スーパーエクスプレスレインボー」のお披露目運転を無事に記録することができました。
記憶では、1往復の試運転で、往路・復路のカマを取り替えて運転されたと記憶していたのですが、写真を見る限りでは2枚とも上り列車となっているので、それぞれのカマで1往復ずつ、2往復が運転されたようです。光線状態から2本ともそれほど長い時間が開いている感じがしないので、運転区間も短かったようですが、残念ながらその辺りの詳細な記録も記憶もなく、不明のままとなっています。

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ジョイフルトレイン:485系 きらきらうえつ

2019-12-16 00:33:00 | 国鉄・JR ジョイフルトレイン
ジョイフルトレイン:485系 きらきらうえつ


ジョイフルトレイン「きらきらうえつ」は、平成13年、485系の改造により誕生したJR東日本所有の電車。
種車は、485系や489系に由来し、後期の改造であるため、登場時からグリーン車扱いとなったことはなく、クハ+モハとなっていました。
485系改造のジョイフルトレインとしては最後発となった車両ですが、令和元年12月15日の営業運転をもって引退となりました。
きらきらうえつ 営業運転終了



平成27年11月14日 尾久車両センターにて

きらきらうえつは、JR東日本新潟支社の車両で、休日は多数の臨時快速運用に充てられていたこともあり、関東に姿を見せることは殆どありません。登場時は何度か臨時快速運用で上京したこともあったようですが、地元での撮影再開前だったようで、まったく記憶にもありませんでした。

唯一、この写真を撮った年の公開で初めてその姿を見ることが出来たわけですが、展示位置が悪く、記録としても最低線の写真しか撮れなかったことが非常に悔やまれます。

今年は115系と絡めて新潟に行く計画を立ててもいたのですが、長梅雨と仕事の忙しさ、体調不良などもあって頓挫してしまい、最後の活躍を見ることもなくお別れとなってしまいました。

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