マル鉄・鉄道写真館

鉄道・バス・航空機・はたらくクルマなど、乗り物全般の歴史をご紹介しています。

ED1610牽引+12系客車:「さようならED16」

2020-03-29 21:29:00 | 国鉄・JR団体・臨時列車
ED1610牽引+12系客車:「さようならED16」


青梅線での運用を終える末期のED16。運用離脱直前に運転された日本テレビ企画列車ED163牽引+12系客車:団体列車「おもしろまじめ号」について過去ログでご紹介済みですが、今回はその1週間後に運転された最後のさようなら列車についてご紹介したいと思います。


※撮影は、昭和58年3月26日です。



ED1610牽引 下り「さようならED16」

往路のさようなら列車で、残念ながら撮影地の記録がありません。
新宿~奥多摩間の運転だと記憶していたのですが、新宿~御岳間のようです。さらに、列車の組成は品川で行われたらしく、他の方の写真を見ると品川駅発車待機から山手貨物線を走っている様子が記録されていました。



西国分寺駅にて ED1610牽引 上り「さようならED16」

復路まで待って、帰りながら西国分寺駅で撮影したようです。ホーム端には結構な数の撮影者が居た記憶があります。

今ですと、運用(営業)離脱後にさようなら運転をセッティングすることが多くなっていますが、この時は本業の貨物列車にもまだED16が運用されており、あまり終期を感じさせられるような状況ではありませんでした。


ED16 直流型電気機関車:南武線編
ED16 直流型電気機関車:青梅線編
国鉄旧型電機 EF15192(大宮工場保存車)・・・ED1610保存車

この列車を牽引したED1610号機は、廃車後も大宮工場(後の大宮総合車両センター)で永らく保存されていましたが、残念ながら平成27年2月頃に解体されてしまったそうです。

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配給列車:山手線用 サハE231(6扉車置換え用)

2020-03-28 00:21:00 | 試験・事業車、配給、列車車両等
配給列車:山手線用 サハE231(6扉車置換え用)


令和2年1月、山手線に導入されたE231系500番代は全ての営業運転を終了し、全車が総武中央緩行線用へと転用されました。

E231系500番代は、205系時代に導入された6扉車サハ204を組み込んだ11両編成を継承し、さらに中間にも6扉車を組み込んだ編成で運用を開始しました。
しかし、転落死亡事故の多発からホームドアの設置が急務となり、山手線への設置が急ピッチで行われました。

このことに伴ない、6扉車の連結がホームドア設置に障害となることから、新たに4ドア車を増備し、6扉車の置換えが実施されました。
6扉車の代替となるサハE231-600及びクハとドア間隔を合わせた4600番代を2両1組で製造し、2編成分(各2両)を製造所である新潟車両製作所から東京総合車両センターへと配給輸送しました。

この配給輸送を何度か撮影したため、ここにまとめておきたいと思います。



平成23年5月23日 EF641030牽引 配9772レ

あまり撮影したことが無かった配給列車。混結の帯色が判らず、良いアングルではなかった。





平成23年6月28日 9522レ

こちらは混色の状態を強調するために選んだアングル。
しかし、肝心のサハ231に着目していない。







平成23年7月16日 EF641031牽引 9772レ

走行時間帯からOKIの建物の影が邪魔してしまい、全く表現ができていない写真に。



平成23年8月16日 E81141牽引 9772レ

最後の輸送となった配給列車は、珍しく赤いEF81が牽引した。


この事業では中間車のみの製造となったため、控車として中央総武緩行線用のミツB27編成のクハを含む6両編成が使用されました。
牽引時には電車編成もパンタグラフを上げて通電しており、国鉄時代に貨物列車に連結したり、無動で機関車に牽かれて最後部に控車(マニやスハなど)を連結したりとしていた様子とは一線を画すもので、JRになってからは随分と変わったものです。

平成22年から導入が始まった4扉増備車であるサハですが、10年経たずしてE235系への移行が完了し、既に山手線からは撤退となっています。
ただし、変則のドア配置になっていたサハ231-4600については、車齢も若く他線での使い道もないことからそのままE235系に組み込まれることになっており、サハ235-4600として生き続けることになりました。


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DE103505牽引:城端線 二塚貨物

2020-03-23 07:14:00 | 国鉄・JRディーゼル機関車
DE103505牽引:城端線 二塚貨物


JR貨物富山機関区に新鋭DD200が配置となり、富山~速星間に設定されていたDE10牽引による貨物列車が令和2年3月14日をもって置換えられ、富山地区からDE10が完全撤退となったそうです。
守備範囲ではない遠い地域でのことなので、まったく眼中にありませんでした。

自分も「トワイライトエクスプレス」の最後を撮りに行った際、偶然にもDE10牽引の貨物列車を撮ったことを思い出したのですが、「速星って、高山本線?じゃ、私が撮った列車は何?」ということで、記録を掘り起こしてみると城端線乗り入れの通称「二塚貨物」であることを改めて思い出しました。

DE10牽引の最後となった通称「速星貨物」ということは・・・「二塚貨物」ってどうなったんだけ?
調べてみたら、とっくに廃止になっていたそうです。全然気にも留めていたかったです。


※撮影は、平成27年1月24日、小杉~越中大門間にて。



DE103505牽引 二塚行 貨物列車

バックに立山連峰が写せる場所で特急「北越」などを撮るため、この区間で撮影していました。
ちょうど時間が合って二塚貨物を撮影することができました。



DE103505牽引 富山貨物ターミナル行 貨物列車

比較的に長い時間滞在していたため、返しの列車も撮ることができました。牽引機は往路と同じカマです。持っていたダイヤより早い時間の通過だったので、危なく撮り逃すところでした。

この時は、この列車の撮影目的ではなく、数々の列車を本線で撮影しなければならなかったため、城端線まで足を運ぶ余裕はありませんでした。
しかし、もはや本線をDEが牽引する貨物列車もかなり少なくなっている現状で、記録できたことは本当に良かったと思います。

今回のダイヤ改正がきっかけで調べたところ、この写真を撮影した平成27年9月末をもって二塚貨物はトラック輸送に切り替わり、運転休止となったそうです。そしてそのまま復活することはなく、平成29年4月1日に正式に廃止にとなったらしく、このことは全く認識していませんでした。

残念ながら、非電化区間での記録は叶わなかったわけですが、この行程で偶然にも記録することができて良かったです。DE15改造の3500番代の写真も今のところこれだけですから。

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E231系 サハE230-0番代:最後の6扉車

2020-03-21 23:40:00 | 試験・事業車、配給、列車車両等
E231系 サハE230-0番代:最後の6扉車


これ以上の増発や編成両数の増加が望めず、遅延が慢性化している首都圏の通勤通学ラッシュ。
少しでも停車時間を短くするための対策として導入された多扉車。関西や東京メトロなどでは早期に導入され始めていましたが、平成2年に初めて20m級6扉車として導入されたのが山手線205系サハ204でした。

その後も209系やE231-0番代、500番代へと波及し、東急電鉄にも登場した6扉車ですが、バリアフリー法の影響でホームドアが普及するようになると、扉の多い6扉車への対応ができないことから、車齢が10年未満にもかかわらず次々と編成から外され、廃車されてしまうようになりました。

山手線、京浜東北線、埼京線(山手線からの転用)、横浜線に在籍した6扉車は、新性能化に合わせてすべて廃車され、最後に6扉車が残っていたのは、ホームドア設置の遅れていた中央総武緩行線用E231系0番代のみとなっていました。

そして、山手線からのE231系500番代の転入により置き換えの進んでいたE231系0番代もいつの間にか残りわずかになり、令和2年3月のダイヤ改正にて、すべての6扉車が引退となったそうです。
※E231系0番代自体は、この記事作成時点で4編成が残っていますが、転属車両との差し替えにより、6扉車は外されているということです。



平成22年7月9日 浅草橋~両国間にて ※クリックすると写真は大きくなります。

隅田川を渡るE231系0番代の編成。左から5両目に6扉車が連結されています。





平成30年1月10日 秋葉原駅にて

一足早く引退を迎えた209系500番代の撮影に寄った際に撮っていたもの。
いずれは無くなると思っておさえておきましたが、その時期は想像よりも意外に早いものでした。

時代の要請で誕生した苦肉の策でしたが、着席できないというリスクを背負った車両の割に、意外にも苦情が発生せず、順調に波及して行った多扉(6ドア)車でしたが、これまた時代の要請で長生きできずに廃車という運命を辿ってしまった車両たち。
これを不運な車両とするのか、時代の申し子として称えるのか、難しい存在であると思いますが、鉄道の一つの歴史として残した功績は消えることはありません。

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西武鉄道 10000系:特急「ちちぶ」(その2)

2020-03-20 14:52:00 | 私鉄(大手)
西武鉄道 10000系特急「ちちぶ」(その2)


その1からちょっと時間が開いてしまいましたが、10000系ニューレッドアローによる特急「ちちぶ」の続きです。

現場仕事が無くなり、西武鉄道訪問の機会もなくなってしまったため、やはり最後に悪あがき的に最後の姿を記録しておきました。



令和2年2月8日 秋津駅にて 「ちちぶ70号」 50周年ラッピング

西武アプリを活用して捉えることができた記念ラッピング編成。



令和2年2月8日 所沢駅にて 「ちちぶ7号」



令和2年2月8日 富士見台駅にて 「ちちぶ11号 CLASSIC」

撮りたいと思ってから10年。やっと撮影することができました。



令和2年3月1日 池袋~椎名町間にて 「ちちぶ11号」 ラストラン記念ヘッドマーク

この編成も記録しておきたくて、急遽出撃。





令和2年3月6日 練馬駅にて 送り込み回送


令和2年3月6日 椎名町駅にて 「ちちぶ25号」 CLASSIC

最後にもう1枚、CLASSICを撮ることができました。


最後はやはりレア編成ばかりの撮影となりましたが、西武アプリのお蔭で無事に撮り終えることができました。
記念ラッピングとCLASSIC編成は、西武池袋線・西武秩父線での運行最後となる令和2年3月13日まで無事に走り上げました。


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