マル鉄・鉄道写真館

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781系:特急「ライラック」

2011-03-21 00:30:00 | 国鉄・JR特急列車
781系:特急「ライラック」


特急「ライラック」は、昭和55年10月1日の改正で誕生した北海道では2番目の電車特急です。それまで運転されていた函館本線札幌~旭川間の「いしかり」を引き継ぎ、さらに千歳線経由の電化で運転が可能となった札幌~室蘭間を直通する特急列車として設定されました。ただし、末端区間の東室蘭~室蘭間は普通列車となっています。
※設定にあたっては、気動車急行「ちとせ」を格上げした形としています。

車両は北海道用に開発された781系電車が使用されました。



昭和56年3月11日 函館本線 白石~厚別間にて

雪煙を巻き上げて驀進する781系。加速性能・最高速に優れた電車特急781系は、711系急行列車にもディーゼル特急にも勝り、都市間の速達輸送に貢献した。



昭和56年3月??日 滝川駅?にて

俊足を誇った「ライラック」。各主要駅に停車しながら北進した。



昭和56年3月11日 大麻~厚別間にて





昭和56年3月19日 千歳線 恵庭~島松間にて

「ライラック」は、それまでの旭川~札幌間の都市間輸送に、さらに千歳線電化により室蘭への輸送も担うようになった。支線である東室蘭~室蘭は、普通列車として支線へ乗り入れた。



昭和56年3月??日 札幌駅にて 

高架化される前の札幌駅に停車中の「ライラック」。旭川~室蘭の直通運転では、札幌で折り返し運転が必要となる。



平成2年9月6日 函館本線 豊幌~上幌向間にて

昭和61年11月1日の改正により、それまで6両編成を通してきた781系は、速達型の「スーパーホワイトアロー」ととも4両編成化された。

平成4年7月1日、新千歳空港駅開業に合わせた改正が実施されました。この時点において、「ライラック」は元「いしかり」の運転区間であった札幌~旭川間のみとなり、札幌~室蘭間は「すずらん」と名称が変わってしまいました。
この時点において、JR北海道は本州からの連絡は鉄道ではなく、航空機からであることをセオリーとして完全に吹っ切れたようです。民営化されたので、「鉄道一体」という考えから脱却を図ったのでしょう。

そして平成19年9月30日、最新型の特急型電車789系の導入による「スーパーカムイ」が誕生、ここに781系電車特急「ライラック」も同時に幕を閉じることとなりました。

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