マル鉄・鉄道写真館

鉄道・バス・航空機・はたらくクルマなど、乗り物全般の歴史をご紹介しています。

20系寝台客車:寝台特急「あけぼの」(ナハネフ22・23編)

2012-09-30 00:30:00 | 国鉄・JR特急列車
20系寝台客車:寝台特急「あけぼの」(ナハネフ22・23編)


上野~秋田・青森を結んでいた寝台特急「あけぼの」。
登場時から20系寝台客車により運転されており、20系が老朽化により廃車にある中で、最後まで定期特急列車として運転された寝台特急として歴史に刻まれています。

子供の頃から20系が大好きで、身近な線路を走る20系寝台特急である「あけぼの」が大好きでした。
まだ中学生くらいの時に撮った写真が中心ですが、今回は20系寝台客車のうち客車部であるナハネフ22及びナハネフ23に絞ってご紹介いたします。



昭和52年頃 上野駅にて ナハネフ22 「あけぼの」の並び

昭和50年代の上野駅では、上信越・高崎線が上のホーム、東北線は地平ホームの仕切りがありましたが、いくつかの例外もありました。下りの「あけぼの」は地平ホーム発ですが、上りは高架ホーム着で、時間が近いため隣同士で並ぶシーンが毎日展開されていました。
おそらく、早朝の地平ホームは、常磐線の夜行列車が多数到着しているため、本数の多い東北スジの夜行を飲みきれなかったんでしょうね。その割には「越前」が地平ホームに到着していたりしましたが・・・。



昭和52年3月頃 上野駅にて ナハネフ22とナハネフ23の並び

この頃になると、20系の特急列車からの撤退、急行への格下げ、状態の悪い車両の廃車など、動きが顕著になってきました。それが影響してか、本来は中間に封じ込められて、首都圏では末端に顔を出すことがなかったナハネフ23が付属編成にも登場するようになりました。



昭和52年3月頃 上野駅にて ナハネフ23

上の写真のナハネフ23をチューボーカットで撮影したもの。
ナハネフ21「日本海」に会って以来、この顔の虜になってしまっいました。
このピンク色に染まったテールマークに極限の魅力を感じました。



昭和55年頃 大宮駅にて ナハネフ23)

久し振りに撮ったナハネフ23「あけぼの」でしたが、異常なほど真っ赤なテールマークに違和感を感じました。もっとほんのりした色だったような・・・。
朝6時くらいで真っ暗なところを見ると、冬場に撮った写真のようですね。



昭和55年3月 青森駅にて ナハネフ23

こちらは初めての北海道撮影行で乗り継ぎの際に撮影したもの。青森着の「あけぼの」は、途中秋田駅で付属編成を落としてきますので、必然的にナハネフ23が顔を出すことになります。逆にナハネフ22は撮影できないと言うことですね。
写真のテールマークはひらがなが白地、ローマ字が赤地でガチャ目になっています。ひらがなの方は書体がおかしいので、盗難にでもあって手作りで作ったものでしょうか?だとしたら悲しいことですね。


こうして見ると、一番撮影できた筈のナハネフ22が殆どありませんでした。「いつでも撮れる」ヤツはいつもこうなっちゃうんですね。

「あけぼの」の20系は昭和55年10月まででしたので、最後まで残った特急運用ではありましたが、私的にはそれでも高校1年生だったことになりますから、有名撮影地などで走行写真を撮ったりするのは厳しい状況でした。
結果的に駅撮り写真ばかりとなってしまいましたが、大好きな20系客車を間近で見ることが出来て、記録に残すことが出来ただけでも満足に思います。

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上越新幹線 E1系:「Maxとき」&「Maxたにがわ」

2012-09-28 00:30:00 | 新幹線
上越新幹線 E1系:「Maxとき」&「Maxたにがわ」


E1系は、平成6年に誕生した初のオール2階建て新幹線系列です。
慢性的な混雑から立席客を減らすため、座席数の増加を目論んだ車両あり、最終的には12連6編成が誕生しています。
登場当初は東北新幹線・上越新幹線に使用されていましたが、新在直通の新幹線が開業したことにより途中の分割併合に不便を来たすことになったため、東北新幹線にE4系を導入、上越新幹線限定運用と移り変わります。

E1系には以下のような特徴があります。
・製造時は600系を付番する予定であたため、現在においても600系が欠形式になっている。
・現在の新幹線の中では唯一の鋼製車両。したがって重量がある。
・JR東日本の新幹線としては初めてVVVFを採用。




画像は平成8年に発行されたオレンジカード。
誕生当初はこのようなデザインでしたが、残念ながらこの頃の写真は撮っていませんでした。
平成15~18年にかけてリニューアル工事が実施され、現在の姿となっています。



平成21年11月7日 戸田駅にて

初めて撮影したE1系Max。写真は第4編成で、リニューアル第1号編成です。





平成24年8月4日 戸田橋付近にて 「Maxとき343号」

夕闇の中を走るE1系。戸田橋の花火大会とのコラボを狙いましたが、残念ながら打ち上げが始まりませんでした。



平成24年8月25日 大宮駅にて 「Maxとき310号」

運用離脱前にと駅撮りでの捕獲。
「Maxとき310号」は、越後湯沢~東京間がノンストップで、大宮駅も通過する列車でした。







平成24年8月29日 大宮駅にて 「Maxとき326号」

トキのひなの誕生を記念し、ステッカーが貼られていました。







平成24年8月29日 大宮駅にて 「Maxたにがわ415号」

E1系は越後湯沢行きの「Maxたにがわ」にも運用されていました。

東北新幹線へのE5系の増備が進みE2系に余力が発生、最高速度の遅いE4系を上越新幹線に押し出したことにより余剰となったE1系Max。
個人的には魅力を感じていた車両ではありませんでしたが、登場当初「マックスはとても恥ずかしがり屋さんなんです。マックス~~~。」という小泉今日子さんのCMでその名を知らしめた、新幹線初のオール2階建て車。
600系という幻の形式とともに、本日、定期営業運転から撤退、その使命を終えることになります。

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折尾駅改修工事直前

2012-09-27 00:30:00 | 駅・停車場・操車場
折尾駅改修工事直前


昨日、門司港駅の保存修理工事直前の光景をご紹介いたしましたが、時を同じくして折尾駅も訪問することが出来ましたのでご紹介いたします。

鹿児島本線と筑豊本線が交差する折尾駅ですが、日本で初めて誕生した立体交差駅なんですってね。知りませんでした。
この駅は何度か通過したことがありましたが、一度も降り立ったことがありません。

昔ながらの交差駅は、造りが大変複雑で道に迷ってしまいました(笑)。

※撮影は、平成24年9月23日です。



1番線

鹿児島本線から外に出る際、最初に出会った光景は地平で交差する筑豊本線でした。
ちょうどキハ47の2連が到着し、この旅で2度目の気動車GETです。
1番線は駅舎に直に接しているので、この光景にも影響を与えそうです。



2番線

右側が1番線で駅舎が写っています。
上は駅舎のある1番線から2番線と3番線を結ぶ跨線橋。これも年代モノで、階段等もモロにオリジナルという感じ。歩きづらかったですね。



3番線と連絡通路

これが跨線橋の上の部分で、鹿児島本線3番線にはそのまま入れます。
2番線へはそのまま降りれば行けますが、鹿児島本線上りの4・5番線にはまた下をくぐって階段を上らなければなりません。



6・7番線

折尾駅は複雑で、交差によって鹿児島本線から直通で入れないため、隣の黒崎から鹿児島本線に平行して連絡線があります。
この連絡線からのホームが駅舎から全然離れている場所にあり、鷹見口と区別されています。改札口を出なければここへは行けません。
同じ線でありながら、ホームが改札外にあるって非常に珍しいですよね。
そう言えば、昔の新三郷なんか上下線で離れてましたっけ。





このレトロな駅舎にファミマが入っているというのは驚きですね。
なんでも、こちらの駅舎は何の指定も受けていないようですが、建築物としては重要文化財級であり、移築も検討されているということです。




オマケですが、駅前にある川と飲み屋街。良い雰囲気ですね。

同駅は前後も含めて立体化されるらしく、今のような別駅構造も解消されてしまうようです。
すると、場合によってはこのような風情もなくなってしまうかもしれませんね。

工事は平成24年10月から本格的に入るということですが、現状でも一部の工事が始まっているように見えました。

門司港駅も含め、今回はギリギリのタイミングで貴重な光景を記録することが出来て大変良かったです。
新しい光景を見に行くことができたら良いなと思います。

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門司港駅保存修理工事直前

2012-09-26 00:30:00 | 駅・停車場・操車場
門司港駅保存修理工事直前


かつては関門連絡船により九州の玄関となっていた門司港駅。
今でも残る2代目駅舎は国の重要文化財に指定されていますが、シロアリによる被害など老朽化が激しいため、平成24年9月に改修工事が実施されることになっています。

この工事による駅舎の閉鎖が9月29日以降ということですが、今般、九州を訪れることができたため、拠点となる博多からはやや距離がありますが、せっかくの機会なので門司港駅まで行ってまいりました。

※撮影は、平成24年9月22日です。



工事案内

工事名は「改修」ではなく「保存修理」となっています。
それらしく復元みたいなことではなく、現状を生かして加工するんでしょうかね?
工事期間は平成30年3月ですから、5年半も掛ることになります。
そのくらいになれば自分も気軽に行けるようになっているかな?



改札口

レトロなラッチと自動改札の組合せ。



のりこし精算機

昔は窓口だったんでしょうかね?



払戻所

同じ建物の駅舎側です。
本来なら精算所と呼ばれるものですが、窓口が外を向いているために理解しやすいような名称としているのでしょう。



観光案内所

昔はこのようなものは無かったと思いますけどね。
とにかく駅も駅前も閑散としていたという記憶しかありません。



駅前全景

駅前には噴水があり、噴水が出るときは警告を兼ねたお知らせ放送が流れます。




30年前に来ているんですが、全然記憶が無いんですよね。
もっと、そのときは夜でしたし、アナログの時代で夜間撮影なんてあまりかんがえなかったですから。
当時の飾り気の無い写真を撮ってあれば比較が出来たんですけどね。残念です。

完成まで5年半。どんな姿を現すのでしょうか。
そのときは私も50代半ば近くですわ。

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783系:特急「有明」

2012-09-25 00:30:00 | 国鉄・JR特急列車
783系:特急「有明」


臨時増刊号です。

九州内を代表する特急列車として誕生した特急「有明」について、過去ログ『485系ボンネット型:特急「有明」』でご紹介したことがありましたが、今般、30年振りに九州を訪れる機会があり、偶然ですが現在の特急「有明」を撮影することができました。



平成24年9月22日 博多駅にて 783系 特急「有明3号」

九州新幹線が暫定開業すると、特急「有明」は博多~熊本間の運転がメインとなり、近距離ランナーとしての位置付けが色濃くなります。
さらに平成23年、九州新幹線が全線開業すると長崎本線や久大本線への直通以外の特急列車は事実上の撤退ということになります。
しかし、新幹線の停まらない在来線主要駅もありますので、通勤客の利便性の考慮から特急「有明」は現在も存続しています。




現在は、博多駅~長洲駅間で下り3本・上り2本(上り1本は博多駅から普通列車として吉塚駅まで乗り入れ)と、博多駅~熊本駅間1往復の設定となっています。

せっかく写真は撮りましたが、やはりマークのない特急列車は寂しいですね。

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