マル鉄・鉄道写真館

鉄道・バス・航空機・はたらくクルマなど、乗り物全般の歴史をご紹介しています。

167系:修学旅行用色

2013-01-31 00:30:00 | 国鉄・JR団体・臨時列車
167系:


167系電車は、それまで使用されていた155系・159系を補完する目的で導入された165系をベースとする修学旅行用車両で、昭和40年に誕生しています。
勾配抑速ブレーキを搭載し、勾配線区への入線を可能とし、トンネル断面の低い中央線に対応するため低屋根構造となっていますが、コスト面から前低屋根で誕生した155系や159系とは異なり、パンタグラフ部のみを低屋根としている点、高運転台とした点で大きく異なります。
また、戸袋部の窓を開閉可能とするため、ドア幅を特急形車両と同一とした点において、165系とは外観上の大きな相違点となります。

165系と同様に、誕生当初は非冷房となっていましたが、昭和54年頃から冷房改造が実施され、全車とも冷房化されています。


167系使用列車については、過去ログ

167系:修学旅行臨(集約臨)「かながわ」

155系・167系:臨時急行「伊豆」

などでご紹介いたしましたように、修学旅行列車以外にも波動用として臨時列車に使用されていました。

今回は、修学旅行列車として活躍した修学旅行色・非冷房時代の写真をご紹介いたします。





昭和52年 蕨~西川口間にて 167系 日光集約臨

私が初めて日光集約臨の写真を撮った頃は、まだ155系の修学旅行色が運用されており、167系は東海道スジの集約臨や臨時急行等に使われることが多かったようです。この写真を撮った後も、湘南色に塗り替えられた155系が運用されておりましたので、167系の運用数は少なかったように思います。

155系の廃車後は、167系や165系の波動用車両が運用にあたっていましたが、既に湘南色・冷房化された車両ばかりとなっており、この写真のようなオリジナルの167系集約臨を見る機会はほんの一時期だったように記憶しています。


参考 『キハ58系:修学旅行色

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EF15165牽引:サロンエクスプレス東京

2013-01-29 00:30:00 | 国鉄・JR ジョイフルトレイン
EF15165牽引:サロンエクスプレス東京


総数202輌が製造され、東海道や近畿、首都圏を闊歩していたEF15ですが、昭和60年には全国からほぼ姿を消してしまい、高崎第2機関区に165号と200号の2輌が残るのみとなっていました。両機は、両毛線や吾妻線専用のような運用となってなっていましたが、両線とも既に貨物営業はなくなっており、工臨が主な仕業となっていました。

そんな中、EF15にスポットライトの当たる時が巡ってきました。団体のサロンエクスプレスの入線にあたり、EF15の仕業が組まれたのです。私の記憶では、この時が初めての組み合わせだったと思います。

撮影は、昭和60年2月9日です。





吾妻線 長野原~川原湯間にて (2枚とも:駅名は当時表記)



吾妻線 小野上~祖母島間にて

この日は、生憎雨又はみぞれのようなカメラマンにとって一番うっとうしい天気でした。どうせだったら雪のほうが良かったのですが・・・。それでも、このイベント並みの組み合わせは、ファンを集めるには十分すぎるシチュエーションでした。

しかも、この日はもう1台の僚機である200号機も工臨として運転されたため、天気の不良にも拘らず、かなりの人出がありました。

※実物の写真はもう少し明るいのですが、スキャニングの都合で暗くなってしまいすみません。

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485系:勝田区 K60編成

2013-01-27 00:30:00 | 試験・事業車、配給、列車車両等
485系:勝田区 K60編成


先日、勝田車両センターのK40編成が廃車回送されたことで記事をアップいたしましたが、平成25年1月22日、K60も帰らぬ旅に出てしまったようです。

K60編成は、両端ともに北海道用に製造されたクハ485-1500番代を連結しており、新潟車両センターT18編成と並んで大変貴重な編成でした。
塗装は勝田区専用のイルカ塗装になっており、引退するのであれば是非原色に戻してリバイバル列車等に活躍してもらいたかったですが、その願いもかなわず、このまま解体されてしまうようです。

常磐線を基点として団体列車に活躍するとともに、臨時設定では全国でも珍しい急行列車として運転されるなど、年間を通じて活躍していました。
それほどのシチュエーションは記録できていませんが、過去ログともにご紹介したいと思います。



平成20年1月5日 成田線 小林~木下間にて 485系K60編成 団臨

快速「常磐エアポート」を撮影しに行ったときのもの。
成田線への初詣臨にも活躍していました。



平成20年4月12日 新松戸駅にて

新松戸駅に停車し、西船橋方面に立ち去ったK60編成。団体列車のようです。
207系を撮るために待機していたときのことでした。



平成21年10月18日 団体列車

K60編成は485系ですので東北本線にも入線しますが、そのほとんどは武蔵野線経由であるため、地元を通ることは滅多にありませんでした。



平成22年7月19日 北本~桶川間にて 回9838M

こちらも珍しい、高崎線での撮影です。
183系「草津52号」を撮影するために訪れたものですが、偶然にもその姿を捉えることができました。

K60編成の特徴として、一般団体列車のほかに、各方面への臨時急行列車や快速列車にも使用されることが多かったことでした。
これは6両編成というちょうど良さがあったものと思われ、4両編成のK40編成とは対照的でした。

過去ログ参考

485系K60編成:急行「横浜ベイエリア」』『485系:勝田区 K40編成

今後の予定

『485系K60編成:急行「ぶらり鎌倉」』

『485系K60編成:快速「那須野満喫」』

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国鉄 飯田線:80系(その3)

2013-01-25 00:30:00 | 旧型国電
国鉄 飯田線:80系(その3)


飯田線の80系です。
前回の『国鉄 飯田線:80系(その2)」』に続いて第3回目。今回は冬編としてご紹介いたします。
枚数がやや多いので、2部編になります。



昭和58年1月10日 東上~野田城間にて

何度も訪れたことのある同区間。





昭和58年1月11日 大嵐駅にて

山間にある大嵐(おおぞれ)駅。この区間だけは雪が降り積もっていました。
すれ違う80系。それまでクハ85は豊橋~豊川間の付属編成として限定運用だったのですが、運用替えがあったようで、4連に連結されるようになっていました。



昭和58年1月11日 温田駅にて

移動のたびにすれ違う列車を撮影できるのは単線ローカルでの楽しみ。
判らなかった駅名も、案内板や線形から特定することが出来ました。



昭和58年1月11日 千代~天竜峡間にて

冬の川原は冷たい風が通り抜け、非常に寒かったです。
突風で三脚を倒されましたが、下が砂地だったため、買ったばかりのM645は無事でした。
画面に映る白いブツブツはゴミではありません。雪が降っているんです。



昭和58年1月11日 天竜峡駅にて



昭和58年1月11日 伊那松島~沢間にて



昭和58年1月12日 辰野駅にて



昭和58年1月12日 辰野~宮木間?にて



昭和58年1月12日 中央本線 川岸~辰野間にて

中央東線を行く、80系による飯田線の普通列車です。
飯田線は辰野~豊橋間ですが、1日に数本が中央本線の岡谷や上諏訪まで乗り入れていました。
当時はまだみどり湖経由の塩嶺ルートは完成していなかったので、この単線区間を特急「あずさ」や急行「アルプス」も走っていました。
それでもここまで来ると閑散とした本数であり、川岸駅では委託の出札窓口氏とのんびり語っていたものです。

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京成電鉄:赤電3300形 今昔

2013-01-23 00:30:00 | 私鉄(大手)
京成電鉄:赤電3300形 今昔


京成3300形は、昭和43年に登場した通勤型電車で、先にご紹介いたしました3200形と同様に2扉両開きとなっており外観上は殆ど変わりませんが、台車が空気バネとなった点が大きく異なります。
しかし、2次車以降はコイルバネとなり、標準化されています。

誕生時はもちろん非冷房であり、ヘッドライトが上部2灯となっていましたが、昭和59~61年頃にかけて冷房化、さらにヘッドライトを下部に移設するなどの更新工事が実施され、登場当初とはかなり印象が異なっています。



昭和55年5月 京成幕張駅にて 3333

非冷房時代のオリジナル3300形。
3333が急に目に入ったので、付けていた300mmレンズで強引に撮りました。ちょっとブレちゃってんですが・・・。
なかなか「3」が4つも並ぶ車号って無いですよね。忘れられない車両です。



昭和55年5月 京成幕張駅にて 3344

こちらは反対向きの3344。



平成21年10月11日 京成高砂駅にて

平成21年、京成100周年事業として塗装変更が実施されました。
変更は3種類、このオリジナル塗装も復活しています。







平成21年10月11日  柴又~京成高砂間にて

現在は4両固定のため、本線上にも顔を見せる運用がありますが、殆どは金町線や千葉線の運用となっているようです。
前面の改造により大きく印象が違ってしまうのは残念なところです。

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