マル鉄・鉄道写真館

鉄道・バス・航空機・はたらくクルマなど、乗り物全般の歴史をご紹介しています。

茨城交通 キハ2000形:キハ2004

2019-11-30 12:00:00 | 私鉄(中小)
茨城交通 キハ2000形:キハ2004


茨城交通キハ2000形は、元留萠鉄道が昭和40年頃に導入した国鉄キハ22タイプの気動車。
キハ2004は、留萠鉄道の廃止に際し、昭和45年頃に茨城交通にやってきました。

車体はキハ22と同様のスタイルですが、タイフォンが上部ヘッドライトの脇に設置されているため、キハ22とキハ55系を折衷にしたような印象です。

転属時から車体カラーの変遷がありますが、茨城交通時代末期には淡黄色に赤ラインを配置したいわゆる「国鉄準急色」に塗り替えられ、人気がありました。


※撮影は、平成18年5月4日、中根~金上間にて。





茨城交通 キハ2004

国鉄時代において、キハ22にはこの塗装は設定されていなかったはずですが、タイフォンの位置や側窓が1段上昇式であることから、違和感はさほど大きくないかもしれません。

平成27年12月にひたちなか鉄道で引退となりましたが、その後平成筑豊鉄道で動態保存されることになり、陸送及び航送により九州に向かいました。昨今、維持が困難になって貴重な車両たちが解体されてしまう事例が非常に多くなる中、珍しく明るい話題と言えるでしょう。

何回か訪れた茨城交通でしたが、ひたち海浜鉄道を通じてキハ2004には当たらないことが多く、コマ数もたったこれだけでした。

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茨城交通 キハ22形:キハ221

2019-11-26 01:28:00 | 私鉄(中小)
茨城交通 キハ22形キハ221


前記事『茨城交通 キハ200形:キハ201』にチラッと写っていた茶色い車両。元羽幌炭礦鉄道からやってきたキハ221です。
羽幌炭礦鉄道キハ22形は、昭和35年~41年にかけて導入された車両。羽幌炭礦鉄道は昭和45年に廃止となっています。その際、車齢の若かったキハ22は茨城交通へ譲渡されることになり、昭和45年~46年に掛けて3両全てが入線しています。

キハ221は、平成10年まで活躍しましたが、運用離脱後は阿字ヶ浦駅でやはり更衣室として使用されていたようです。


※撮影は、平成18年4月30日、茨城交通阿字ヶ浦駅にて。




内陸側は潮風や陽当りがそれほどでもないのか、色褪せがあってもそれほど劣化はしていないようでした。




一方の海側は、正面も含めてボロボロです。左右でこれほどまでに影響が違うのでしょうか?




最後は羽幌炭礦鉄道時代の塗装を再現し、このように社章や会社名まで再現されていました。


国鉄キハ22形と同形態で、本家キハ22もキハ20系の中では遅くまで使用されていた関係もあってか、私自身の注目度は低い車両でした。


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茨城交通 キハ200形:キハ201

2019-11-25 00:12:00 | 私鉄(中小)
茨城交通 キハ200形キハ201


茨城交通湊線の時代、同社には元国鉄のキハ20形が5両在籍していました。
現在も定期仕業はありませんが、キハ205(形式はキハ20形)が在籍しており、他のキハ200形4両は既に廃車されています。

そのうちの1両であるキハ201は、廃車になってからも阿字ヶ浦駅に留置され、海水浴時の更衣室として使われていたそうです。


※撮影は、平成18年4月30日、茨城交通阿字ヶ浦駅にて。





キハ201は、国鉄から鹿島臨海鉄道を経由して茨城交通にやってきた車両で、鹿島臨海鉄道時代にヘッドライト及びテールランプが妻板ボックス化改造されており、前面の印象がオリジナルとはかなりかけ離れています。そんな印象のギャップが、写欲をそそられなかった原因でもあったと思います。
キハ200形は冷房改造がされておらず、ワンマン化も行われていなかったため、この写真が撮影された平成18年までにすべて廃車されたようです。

定期運用撤退からさほど時間が経っていないにもかかわらず、海が近いせいか痛みが酷く見えます。同車は平成21年まで使用され、3月に解体されてしまったということです。

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京成バス:富士重工・ボルボ製 連節バス

2019-11-24 01:14:00 | バス・トラック
京成バス:富士重工・ボルボ製 連節バス


今回はバスネタです。

現在では、主要都市で何か所かで導入されている連節バスですが、その昔はかなり限定された場所にしか存在しませんでした。
古くは京王バスや国鉄などでトレーラーバスがあったようで、本格的な連節バスが導入されたのは昭和60年に茨城県で開催された国際科学技術博覧会(つくば万博)のようです。
その頃はバスに興味があったわけではないため、実車を何台も見ていたものの、写真1枚すら撮っていませんでした。

万博で使用された100台の連節バスは、閉幕後に80台がオーストラリアへ輸出され、一部が東京空港交通でリムジンバスに使用されていました。その事情も記憶にあるのですが、当時は今のように情報が発達していたわけでもなく、行動を起こす前に消え去っていました。


一般路線用として初めて連節バスを導入したのが京成バス。
急増する利用者の輸送に充てるため、幕張新都心に10台が導入されたそうです。
そのこと自体も全然興味を持たなかったのですが、バスコレクションの登場以来、バスに興味を持つようになり、さらにこの初代連節バスが引退するという情報が入ったため、他の用事と合わせて撮影することができました。


※撮影は、平成20年7月12日 海浜幕張駅前ロータリーにて。




そもそも、どの路線にどのくらいの頻度で走っているのかさえ知りません。そんな中、目の前にいたバスを長い信号待ちの間に行かれてしまい、撮り逃してしまいました。
あきらめて交差点の日陰で一服していたら再び現れ、やっと捉えることができたのがこの1枚です。




停車中の写真を撮ってから折り返し間合いに道路~歩道橋を走り込み、安全な高い場所から撮影することができました。

もう1本くらい撮りたかったのですが、とにかく猛暑で日陰が無く、どのタイミングで来るのかも分からず、娘の安全も考慮してこの日は諦めました。

もう1回くらいは撮影に行こうと思っていたところ、この写真を撮って間もなく運用から外れてしまったようで、結局この2カットのみに終わってしまいました。

引退の理由が都心の排ガス規制にあったようで、導入から10年で引退となりました。しかし、バスならまだ使えますので、譲渡が検討されていたようです。
当時は確か鹿児島へ行くと言っていたようなのですが、どうも計画は頓挫してしまったようです。最近になって、JRバス関東に譲渡され白河の研修センター送迎に当たっていることを知りました。
JRバス塗装の同車はとても中古とは思えないキレイさで、これはちょっと行ってみたくなりました。

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真岡鐵道 C1266+C11325牽引:「SLもおか号」

2019-11-23 17:36:00 | 第三セクター
真岡鐵道 C1266+C11325牽引:「SLもおか号」


全国でも珍しく、2両の蒸気機関車を保有する真岡鐵道。
C1266牽引による「SLもおか号」が、平成6年3月27日から営業運転を開始しています。
さらに、予備機としてC11325動態復元され、平成11年11月1日から営業運転が開始されました。

復活からちょうど20年になるC11325ですが、維持費確保が困難ということで、運行が中止になるという決定になったようです。しかし、蒸気機関車の増備を目論んでいた東武鉄道がこれを購入することが決定したようで、その点については明るい話題となしました。

真岡鐵道では、令和元年12月1日の運転をもってC11325の営業運転を終了することを発表いたしました。



平成13年5月4日? C1266+C11325重連による「SLもおか号」

過去に8回くらい真岡鐵道へ訪問した記録が残っているのですが、C11325の入線後に訪問してから運悪く当たったことが無く、C11が写っている写真はこの1枚しかありませんでした。

C11325を手放してしまう以上、今後はこのような重連運転もまず見込めなくなり、残念です。
逆に、東武鉄道においてサプライズ的な運転もあるかもしれませんので、新天地での活躍を期待したいところです。

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