マル鉄・鉄道写真館

鉄道・バス・航空機・はたらくクルマなど、乗り物全般の歴史をご紹介しています。

旧型国電 クハ55:大糸線

2013-06-29 19:45:00 | 旧型国電
旧型国電 クハ55:大糸線


時間が空いてしまいました。
スカイブルーの旧型国電、大糸線の続きです。

今回は、ロングシート車の3扉制御車であるクハ55の写真をご紹介いたします。

クハ55は3扉の20m級車として、戦前型の決定版となります。
形態としては、切妻の初期車、半流の後期車があり、半流車にはノーシル・ノヘッダー車が存在します。戦中にはクハ68からのロングシート化編入車がありましたが、戦後に復元されて消滅しています。
さらに、中間付随車であるサハ57からの運転台取付改造車と、2扉合造車クロハからの改造車なども存在し、形態としては複雑になっています。
大糸線でもバラエティーに富んだクハ55が配置されていたようですが、私が訪れたのが末期のころであり、あまり種類を捉えることはできませんでした。

撮影は、すべて昭和56年7月21日です。



北松本支所にて

これから撮影に入るという場面。移動中の115系の車内から撮った写真です。
番号は残念ながらわかりませんが、形態からサハ57改造の432か433ではないかと思われます。相方は先般ご紹介いたしましたノーシル・ノーヘッダーのクモハ54005でした。




アングルを決める間もなく来てしまった旧型国電編成。
何とか撮ったものの悲惨なアングルです。
サイドからなんですが、ブレているようで番号が不鮮明。形態からこちらもサハ改造の432か433と思われます。組んでいる相方のモハが別形態ですので、このクハも前出の車両とは別物です。






連続写真です。こちらもサハ改造のクハ55ですが、2両目につながっている車両がクモハ54005のようですので、最初のに撮った車庫の車両が組成されて運用に入ったようです。




こちらも同じ編成の後部を撮ったもの。暗い上に状況も良くなかったのでピンが来ていません。
こちらの車両もクハ55ですが、形態は白Hゴムのオリジナル平妻初期車です。
この時は列車の通過待機中に夕立に遭ってしまい、撮影不可能かと思いましたが、直前に小降りになって何とか撮ることができました。

この時の撮影では2扉のクモハ43やサハ45が撮れなかったのですが、最後の写真を拡大してみると、どうも2扉車のようです。望遠での至近からの撮影ということもあり中間車を撮影できなかった訳ですが、1回きりのチャンスに捕獲することができず、今でも心残りとなっています。

にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道写真へ
にほんブログ村

183・189系 H81編成:団体列車「長野行き 懐かしのあずさ号の旅」

2013-06-23 01:31:00 | 国鉄・JR団体・臨時列車
183・189系 H81編成
団体列車「長野行き 懐かしのあずさ号の旅」



平成25年6月22日、大宮総合車両センターH81編成を使用した団体列車「長野行き 懐かしのあずさ号の旅」が運転されました。
今回の設定は「長野行き」となっていますが、「あずさ」は松本行きか大糸線乗り入れ運用が定番であるため、行程が長野までとなっていることから、あらかじめ「断り」を入れているように思います。
H81編成は、平成25年3月のダイヤ改正前まで田町区所属となっていましたが、田町区の解消により大宮総合車両センターの配置(常駐)になっています。
このため、今回の団体列車運転にあたり、我が地元を回送ながらも特急色の「あずさ」が走ることとなったわけです。

そもそも、この手の団体列車で8両編成が使用されることは稀であり、同編成がこのようなリバイバル列車に起用されるのも大変珍しいことと思います。



平成25年6月22日 蕨駅付近にて H81編成 回9550M 「長野行き 懐かしのあずさ号の旅」

写真は、始発となる新宿駅までの送り込み回送となります。
元田町区の車両には「あずさ」のヘッドマークが常備されていませんので、ステッカーによる表示となっています。

オリジナル色時代はすべての車両に特急マークがありましたので、やはり違和感がありますが、今となっては止むを得ないでしょう。
このH81編成のこの6月一杯で運用を外れる可能性が高いため、最後のななむけ仕業となるかもしれません。

にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道写真へ
にほんブログ村


183系:189系:快速「ホリデー快速河口湖」

2013-06-22 01:06:00 | 国鉄・JR快速列車
183系:189系快速「ホリデー快速河口湖」


新宿からをメインに、大宮、さらに近年に至っては小山から富士急行電鉄の河口湖へ乗り入れ運転を行っている「ホリデー快速河口湖」ですが、富士山の世界遺産登録をきっかけに、「ホリデー快速富士山」と改名されることになりました。
首都圏では183系・189系の動向が注目される年度でありますが、「ホリデー快速富士山」では、引き続き新宿発には豊田車が使用されるようです。
また、小山発に関しては、OM100代編成が運用から外れるようで、幕張車の183系の運用が予定されているようです。

個人的にはあまり写真を撮ったことのなかった「ホリデー快速河口湖」号ですが、名称が変更により消滅と言うことで、ここで一旦アーカイブしておこうと思います。



平成18年10月22日 富士急行電鉄 河口湖駅にて

オリジナルバスコレを購入するためにわざわざ河口湖駅まで出張ったときに撮影したもの。
当時は専用の愛称幕がなく、味気の無い「快速」を掲出していました。
編成番号は覚えていませんが、向かって左は大宮行きのチタ車、右側は新宿行きの当時の三鷹車ではなかったかと記憶しています。



平成20年9月6日 八王子駅にて 「ホリデー快速河口湖1号」

この頃になると183系・189系の配置自体も変化があり、これに合わせてのことか、「ホリデー快速河口湖」の愛称幕が整備されました。
ただし、これは豊田車のみでした。



平成20年10月11日 鳥沢~猿橋間にて 「ホリデー快速河口湖1号」

唯一、駅以外での撮影となってしまった1枚。ただし、雨でロケーションも台無しに・・・。



平成20年10月11日 相模湖駅にて 「ホリデー快速河口湖1号」

同日、帰り道で「ホリデー快速やまなし」の乗車待ちの際に撮影したもの。
この「ももずきん」、良いのか悪いのか・・・。



平成21年5月3日 北朝霞駅にて H61 「ホリデー快速河口湖3号」

大宮発の「ホリデー快速河口湖3号」で、東武東上線の写真を撮っての帰り、偶然に遭遇しました。
このときは田町車のH61編成で運用されており、最後まで専用幕が用意されることはありませんでした。

最初の1枚目にあるチタ車、河口湖からの帰りはこの列車に乗って帰ってきたため、この手の列車としては異例の完乗を果たした列車となりました。
名称が変わる「ホリデー快速富士山」も、専用幕が用意されるのか、注目されるところです。

にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道写真へ
にほんブログ村



旧型国電 クモハ60:大糸線

2013-06-07 01:25:00 | 旧型国電
旧型国電 クモハ60:大糸線


大糸線では昭和56年まで旧型国電が活躍しており、全国的に行われた世代交代でも置換えは比較的に遅い方でした。
当時から急行乗り入れに伴う165系の運用などがあり、新旧半々といった運用だったように記憶しています。

茶色一辺倒のイメージのある旧型国電でしたが、大糸線では全国的にも数少ないスカイブルー塗装(京浜東北線と同色)施されており、富山港線や東海道本線美濃赤坂支線とともに異色の存在でした。

大糸線はその旅客需要の特徴から、比較的に長い区間を走りながらも、登山者の輸送に対応するため、セミロング車とロングシート車が混在して編成されていました。
今回は、ロングシート車の出力増強版であるクモハ60の写真をご紹介いたします。

撮影は、すべて昭和56年7月21日です。








既に2往復程度しか運用が残っていなかった大糸線の旧型国電。あまり写真を撮ることが出来なかった中で、最初に走行写真を撮ることができたのがノーシル・ノーヘッダー車のクモハ60。
旧型国電に興味を持ち始めた頃で、美しい姿のノーシル・ノーヘッダー車は好きでしたが、幌枠を撤去した関東型の車両はなんかお間抜けな感じであまり好きになれませんでした。
撮影後に信濃大町に停車中の同車をキャッチすることができましたが、車番が鮮明に読み取ることができ、クモハ60022であることが判ります。




撮影に向かう途中の北松本支所で撮影した写真の中で、サイドからですがもう1台のクモハ60の写真が残っていました。
クモハ60082と読み取ることができ、こちらはシル・ヘッダーのある車両です。

にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道写真へ
にほんブログ村


旧型国電 クモハ54005:大糸線

2013-06-03 01:01:00 | 旧型国電
旧型国電 クモハ54005:大糸線


前記事に誤りがあったため、仕切り直し記事となります。
大糸線では昭和56年まで旧型国電が活躍しており、全国的に行われた世代交代でも置換えは比較的に遅い方でした。
当時から急行乗り入れに伴う165系の運用などがあり、新旧半々といった運用だったように記憶しています。

茶色一辺倒のイメージのある旧型国電でしたが、大糸線では全国的にも数少ないスカイブルー塗装(京浜東北線と同色)施されており、富山港線や東海道本線美濃赤坂支線とともに異色の存在でした。

大糸線はその旅客需要の特徴から、比較的に長い区間を走りながらも、登山者の輸送に対応するため、セミロング車とロングシート車が混在して編成されていました。



昭和56年7月21日

撮影に向かう際、大糸線の車内から撮影したものです。
初めて見るスカイブルーの旧型国電に心ときめきました。

ナンバーが障害物で見えず、ずーっとクモハ60だと思い込んでいたのですが、良く見ると開いたドアから見える反対側の車窓の下半分が見えません。
つまり、ロングシートではなく、クロスシートの背もたれが車窓を邪魔していると言うことで、クモハ54であることが初めて判りました。
また、前記事で知らない人から指摘があり、扉間窓が6枚ある(別の仙石線記事でも同じ失敗した。乱視だから窓数が良く分からない。)ことに初めて気が付きました。

クモハ54のオリジナル車はわずか9両しか製造されておらず、このうち003~005がノーシル・ノーヘッダー車として登場しています。
003は戦災で廃車となり、004は仙石線時代の昭和52年に廃車となってしまったようで、大糸線に転属した005だけが晩年まで活躍していたようです。
004が仙石線時代に押込み型ベンチレータに改造されているのに対し、何故かこの005はグローブベンチレータのままとなっています。


この他の車両も追ってご紹介したいと思います。

にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道写真へ
にほんブログ村