マル鉄・鉄道写真館

鉄道・バス・航空機・はたらくクルマなど、乗り物全般の歴史をご紹介しています。

D51498牽引:快速「SLアップル号」

2021-11-03 18:16:00 | 国鉄・JR蒸気機関車
D51498牽引:快速「SLアップル号」


過去ログ『EF6442牽引+12系客車:快速「SLアップル号」回送』で回送列車をご紹介いたしましたが、今回はD51498牽引の本営業列車を少しだけご紹介したいと思います。

このブログではSL列車をアップしても不人気なのですが、今回は記録ということでまとめておきたいと思います。



平成6年11月3日 豊野~牟礼間にて



平成6年11月4日 三才~豊野~牟礼間にて



平成6年11月5日 豊野~牟礼間にて

D51498が12系客車を牽引する臨時快速「SLアップル号」で、1日に片道2回が運転され、それぞれ1号と3号が付されていました。
過去ログでご紹介のとおり、往路は補機無しでD51単独の牽引となっており、返しの回送はEF6442が牽引し、D51はぶら下がりとなっていました。

初日から最終日の3号往路まですべて撮影していますが、あまり良いロケーションでの写真も撮れなかったので、愛称に関連してリンゴメインの画才としています。

1枚目は初日の1号と思われます。下り列車は朝から逆光となり、煙たさもあってスッキリ撮れませんでした。

2枚目は沿道からの俯瞰写真。自分ではロケが苦手なので、同行の仲間に着いて行っただけ。撮影区間が曖昧です。有名な場所らしく、多くの撮影者が居た記憶があります。
山間部で陽が当たらないのですが、手前には数少ない紅葉があり、さらに昇った煙に朝陽が反射し、良い感じなりました。

3枚目は最終日の3号だったかな?
もう撮り飽きたので遠くのリンゴ畑から失礼して、誰も撮らないような創作写真にしてみました。
ちょうど地主さんもSLを見に来ており、撮影のお断りをし、世間話をしながら列車を待ちました。落ちたばかりと思われるリンゴをいただき、その場でかじりました。農薬を使っていないのか、洗わないでも食べられるリンゴは熟して美味しかったと記憶しています。

この区間も既に3セク化されてしまい、今後はこのようなイベント列車も望めないでしょう。


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C581牽引:快速「SLやまぐち」

2021-10-24 02:05:00 | 国鉄・JR蒸気機関車
C581牽引:快速「SLやまぐち」


現在も蒸気機関車の動態保存を行っている山口線。
昭和54年8月1日からC571牽引による快速「SLやまぐち」号が運転されるようになりました。
また、昭和55年からC581号機が予備機として設定され、比較的に閑散期を中心に運転されていたようです。特に、6月には重連運転も設定されていたと記憶しています。


※撮影は、昭和58年5月15日、 山口線 篠目~仁保間にて。



C581牽引 下り 快速「SLやまぐち」



C581牽引 下り 快速「SLやまぐち」

3回目の山口線訪問で、1回目もC581牽引、2回目はC571との重連で、C581とは縁がありました。
しかし、同機は不具合が多かったようで、特に国鉄末期には財政的にも修理費を捻出することが困難となったようで、昭和59年1月の運転を最後に引退となってしまったようです。

その後はC56160が予備機となりましたが、C56では勾配の続く山口線では力不足で、DD51の力を借りなければならず、永らく継続したものの山口線からは引退となり、D51200にその道を譲っています。

貴婦人とも称されるC57は今でも人気がありますが、個人的にはC58の方が好きでした。


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【完結】根室本線:C58牽引 貨物列車

2021-07-26 06:30:00 | 国鉄・JR蒸気機関車
【完結】根室本線:C58牽引 貨物列車


先般、混合列車ネタから話が発展し、とんでもない深掘りをすることになった根室本線。

話の発端は、根室本線唯一の客車列車には混合列車としてコキ10000が連結され、これが隅田川行き「北海ライナー」の源流になっていたということ。
ここから話が発展し、まずはこの混合列車の編成が急行「狩勝」(のちの「まりも」)のうちオマケだと思っていた座席車+マニ+郵便車が基本編成として根室まで運転されていたということ。さらに、このマニ及びオユは急行「ニセコ」等を介し遠く隅田川から運用されたいたこと。

こうした壮大な運用が国鉄時代に組まれていたことに、組織の大きさ、緻密さ、それを動かすために多くの人力が関わっていたことに感服しました。

多くの謎が解けてきたと同時に、新たな謎も生まれてきました。
当初の目的であったコキ10000の運用が、どうも上りの444レに限定されていた様子であるということ。しかし送り込みが必要であることから別の貨物列車に連結されていたのだろう。そうした疑問に答えをいただいたのが金町のHさんから提供されたC58牽引の貨物列車の写真でした。





前回ご紹介させていただいた貨物列車の写真。後部にコキ10000が2両連結された貨物列車です。
しかし、またここでネタが新たなネタが発生。最後部に連結された客車は一体何なのか?
先の記事のコメントから、スユニであることが判りましたが、これが常連結だったのか?その疑問に対し、早速金町のHさんからご返答があり、さらに関連する貨物列車の写真と、当時のSL運転情報を追加いただきました。
今回は追加のご提供写真をご紹介させていただき、完結編にしたいとおもいます。


まずは当時の貨物関連の時刻です。(昭和48年:牽引機はC58)

混441 釧路  6:41 根室 10:21 → 混444 根室 11:28 釧路 14:57
1495 釧路操 7:15 根室 12:30 → 1498 根室 14:19 釧路操20:03
 471 釧路操12:34 根室 17:24 →  470 根室  6:37 釧路操12:32

このように、1往復の混合列車のほか、2往復の貨物列車が設定されていたようです。これ以外に、臨時貨物のスジが1往復あったようです。

この時刻に加え、件のスユニは撮影してた471レ及び1498レのいずれの列車にも毎日連結されていたという情報をいただいております。この2列車は時刻表によると厚床駅で交換となっていることから、運用を考えるといずれの列車にも毎日スユニが連結されていたと考えられます。
当時は道路網が発達していませんでしたので、小口程の輸送量ながらも最大限に鉄道を利用せざる得なかったものと推測できます。




昭和48年3月24日 厚床駅 1498レ

先着して下り471レを待つ上り1498レ。最後部にスユニを連結している。一番後ろに出っ張っているのは煙突だろうか?
待合室で見えづらいですが、中間にコキを連結しているように見える?・・・???



昭和48年3月25日 落石~別当賀 1498レ

こちらは翌日の上り1498レ。やはり最後部にスユニが。しかし、コキは連結されていない・・・。



昭和48年3月24日 厚床駅 471レ

厚床駅で交換した下りの471レ。スユニが真ん中に???
煙で見えづらいが、コキが繋がっているように見えない。



昭和48年3月26日 厚床 471レ

同じく厚床駅手前のカーブを行く下り471レ。やはりスユニが中間に連結されており、これが同列車の常態と思われる。
こちらにはコキ10000が2両繋がっており、トラが中心の編成。最後部の1つ目がGoo!


いただいたSL写真から編成や列車の分析をするのは大変失礼ながら、その資料性を蔑ろにするのは非常に勿体なく、敢えてまとめさせていただきます。

まずスユニについて。
編成の特性から、石炭又は石油ストーブ或いは温気暖房装置を搭載したスユニを限定して運用に充てていた。そして、窓配置からスユニ60及びスユニ61が両方とも存在していたことが分かりました。

そして件のコキ10000について。
これについては下りも上りも連結されていたりされていなかったり。下りが貨物列車に必ず連結されていたという証明に至らなかったこと。
ただし、ご提供された写真はいずれも3月とは言え北海道としては冬季のものであり、遅れ等の運用でダイヤどおり運用できなかったとも考えられます。さらに、もう1往復の貨物列車もあったので、どの列車が定時とされていたのかも分かりませんでした。

いずれにしても、当時の根室本線末端区間において、これら3本の混合列車と貨物列車が、ローカル運用ながら重要な物資輸送を担っていたということが分かりました。

沢山の資料写真のご提供で楽しませていただき、また、模型遊びの参考として大変役立ちました。心より感謝いたします。


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C58363牽引:快速「SLえちご阿賀野号」

2021-01-03 09:46:00 | 国鉄・JR蒸気機関車
C58363牽引:快速「SLえちご阿賀野号」


前記事に続きまして、翌年にも設定された快速「SLえちご阿賀野号」をご紹介いたします。

前年と同様に、新津~津川間に設定されましたが、前年のようにバック運転による返しは設定されませんでした。
過去ログ『三つ目のDD51:DD51745』で既にご紹介しておりますが、当時絶大な人気を誇っていた三つ目のDD51745号機とのプッシュプルによる運転となり、復路回送の2本運転となっていました。



平成9年3月7日 撮影区間不明 C58363牽引 快速「SLえちご阿賀野号」

雨に濃霧に露出不足の最悪のコンディション。撮影ポイントを選びたくとも全く景色が判らない状態。右往左往している間に眼前の踏切が鳴り、汽笛が聞こえたためにクルマを降り、傘を差しながら片手でM645で撮影したもの。
そんな中で撮影したため、露出を図っている間もなし、ピントも合ってないし・・・。

さらに翌日には、河川敷でカメラ2台を構え、現場をちょっと離れた際に突風が吹き、三脚を倒されてしまいました。カメラの変形、プリズムファインダーの破壊など、酷い目にあってしまいました。
どうもこの区域での撮影は鬼門のようで、翌年も運転されたようですが、訪問していなかったみたいです。


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D51498牽引:快速「SLえちご阿賀野号」

2021-01-01 23:34:00 | 国鉄・JR蒸気機関車
D51498牽引:快速「SLえちご阿賀野号」


磐越西線の非電化区間では、C57180が牽引する快速「ばんえつ物語」が運転されていますが、C57180が動態復元される以前に、臨時でSL列車が設定されたことがありました。現在の「ばんえつ物語」号の前身となる列車です。



平成8年3月9日 東下条~五十島間にて D51498牽引 快速「SLえちご阿賀野号」

それまで冬の運転は郡山~会津若松間の電化区間でしたが、SL人気が上昇し、ついには非電化区間にも臨時列車として走ることになりました。
しかし、設備の都合か分かりませんが、運転区間は新津~津川間となっており、津川ではターンテーブル設備がないため、帰路はバック運転となりました。
特にバック運転が得意ではないD51が運用されたため、ある意味貴重な機会となっています。

バック運転も勿論撮影したのですが、裏蓋がきちんと閉まっていなかったらしく、フィルム送りができていませんでした。非常に良い写真が撮れたと満足していただけに、今でも忘れられない悔しい思い出となっています。


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