マル鉄・鉄道写真館

鉄道・バス・航空機・はたらくクルマなど、乗り物全般の歴史をご紹介しています。

クモヤ193系:信号・架線試験車

2011-11-30 00:30:00 | 試験・事業車、配給、列車車両等
クモヤ193系:信号・架線試験車


クモヤ193系は、クモヤ191系の後継車として、昭和55年3月に誕生しました。191系とは違い、すべて新製にて製造されています。試験性能的にはわずかな違いですが、モーターが6基(クモヤ192-1の運転台側の台車はトレーラー)であること、ATC区間を走行できることが大きな違いです。運転台は完全にクハ481300番代と同様な形状となり、洗練されたスタイルとなりました。

山手線と京浜東北線がATC化されるにあたり、クモヤ191系の老朽化と相まっての登場となったもの。配置は田町電車区でした。
ここ数年保留車となったままの状況であり、廃車になるのも時間の問題のようです。

今では、各種試験車の運転情報が「ダイヤ情報」で公表されていますが、昔はこの様な情報や公けにはされていなかったため、なかなか計画的にその姿を捕らえることは難しかったといえます。現在は、その点では楽になりましたね。



昭和56年12月頃 田町電車区にて

おそらく京浜東北線か山手線の車中から撮影したものと思われます。
クモヤ191系とばかり思っていたのですが、スキャニングしてみて初めてクモヤ193であることが判明しました。
この時代、車庫にはこうした試験車が居たりしないか、神経を研ぎ澄ましていたものです。





昭和60年頃 与野駅にて

与野駅に勤務していた時代、勤務の合間か非番のときか忘れましたが、助役から運転情報を聞いて撮影したものです。

East-iの登場により現役を引退し、ここ数年保留車となったままの状況であり、現在も保存されているような?情報ですが、一体どうなるのでしょうかね。

今では、各種試験車の運転情報が「ダイヤ情報」で公表されていますが、昔はこの様な情報や公けにはされていなかったため、なかなか計画的にその姿を捕らえることは難しかったといえます。現在は、その点では楽になりましたね。

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185系:新特急「なすの」

2011-11-29 00:30:00 | 国鉄・JR特急列車
185系:新特急「なすの」


昭和60年3月14日、東北新幹線上野駅乗り入れに際し、それまで急行列車で運転されていた「なすの」は185系化のうえ新特急という新しい種別の列車として生まれ変わっています。
運用は185系7連のみで、他の「わたらせ」「日光」といった急行列車もすべて廃止されてしまったため、併結運転はありませんでした。
運転開始当初は、新幹線が停車しない駅の救済措置として9往復も設定されましたが、料金が高くなった割に急行列車と比較してもそれほどのグレードではなく、利用率は当初からかなり低迷していたようです。



昭和60年5月 北浦和~浦和間にて



昭和60年6月2日 蓮田~東大宮間にて



昭和60年10月17日 蓮田~東大宮間にて



昭和62年3月 蓮田~東大宮間にて



昭和62年3月19日 東北本線 蓮田~東大宮間にて

最終的には田町車による新宿始発となるなど変遷を経て、平成7年に東北新幹線に名称を譲るまで残りました。
「おはようとちぎ」や「ホームタウンとちぎ」として、辛うじて「なすの」時代の足跡を残していましたが、平成23年3月のダイヤ改正において、その足跡も過去のものとなってしまいました。

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715系1000番代:普通列車(東北本線)

2011-11-28 00:30:00 | 国鉄・JR普通列車
715系1000番代:普通列車(東北本線)


国鉄時代末期、寝台特急が衰退し、余剰となって本来の使命から淘汰されてしまった一部の581系・583系ですが、地方線区の電車化という新たな役割を与えられ、近郊型715系へ改造されました。715系の0番代は九州地区、耐寒設備を装備した1000番代が東北南部~仙台地区に配置されています。

583系大好き人間としては、このような改造をされてしまうことに対し嫌悪感を隠せないところですが、そんな最後の頑張りを見守るのもファンの役目と思ったこともありました。



昭和60年9月10日 豊原~白坂間にて 715系4連

先頭のクハ715は、元クハネ581。2扉化のうえ一部窓のサッシ化など行われていますが、原形の面影をたっぷり残しています。



昭和62年6月14日 白坂~豊原間にて 715系4連

こちらは、仙台方の先頭クハ714。サハネ581へ新製運転台を取り付けた改造車です。
写真では判り難いかもしれませんが、改造当初の塗装はクリーム1号(横須賀線のクリーム色)と緑のラインでしたが、後に455系東北色と合わせクリーム10号(アイボリー)に変更されいます。手前から3両は旧塗装のクリーム1号ですが、最後部クハ715の1両と何故かクハ714の前面だけがアイボリーに変更されており、塗色過渡期の様子を見せ付けております。



平成2年7月1日 高久~黒磯間にて 715系4連

私が最後に撮った715系。こちらは全て新色に変わっています。


715系については、九州地区の0番代も東北地区の1000番代も含めて、客車や気動車の普通列車を駆逐するために活用されたもので、急行列車の削減により余剰となった455系や475系の普通列車化改造が終わるとアッという間に引退となってしまいました。

1度だけ奥羽本線の庭坂~福島まで実車に乗車したことがあるのですが、座席に座った雰囲気は往年の特急583系そのものでした。むしろ、少し車内が明るく感じましたね。2重窓の中に人工芝を敷き、人形を飾ってあったアイディアには感心したものです。

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キハ45系酷寒地向け気動車:キハ46

2011-11-27 00:30:00 | 国鉄・JR普通列車
キハ45系酷寒地向け気動車:キハ46


大都市近郊向けの通勤形と地方線区向けの一般形気動車の特徴を併せ持つ気動車として、キハ20系の後を追って誕生したキハ45系。
暖地向けの両開き扉を設備した車両の中で、ほんの少数ですが、デッキを付けて片開きドアを設備した酷寒地向けの車両が存在しました。

その酷寒地向けのキハ45系の中で、先般ご紹介いたしましたキハ24の片運転台の形態としたものがキハ46です。



昭和56年3月19日 函館本線 銭函駅付近にて キハ46ほか

縁起かつぎで有名な銭函駅の近くの崖上から撮ったものです。
特定の車両を狙っていたわけでもないのですが、あとで確認してみて喜びに変わった写真です。
おそらく、札幌行きの通勤列車だと思いますが、キハ46(首都圏色)+キハ46(標準色)+キハ27ほかと言った地方都市の通勤線区で見られる雑多な車両を連結した編成です。
キハ46は片運形で、キハ24が両運形となっています。キハ46は、昭和41年にたった6両しか製造されておらず、JR北海道に5両が引き継がれましたが、地味な活躍の中で平成4年に全廃となっています。
圧倒的に両数の多いキハ22と共通運用が組まれているため、逢えるかどうかでさえ微妙な車両でした。それが1編成に2両、しかも塗色が2通りともあるので、画材料としては文句無しですね。

北海道では一般型気動車も多数撮影いたしましたが、同車を写真に撮ったのはこのとき限りとなりました。

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京王電鉄 6000系(5ドア車):動物園線

2011-11-26 00:30:00 | 私鉄(大手)
京王電鉄 6000系(5ドア車):動物園線


昨日に続き、京王電鉄の6000系です。
通勤時間帯の乗り降りをスムーズにするため、各鉄道会社では多扉車を導入する傾向が強くなった時代がありました。
京王電鉄においても、6000系で5ドア車を導入しています。しかし、実際にはあまり効果がないことが判り、早々に製造を打ち切ってしまいました。しばらくは共通で使われていたようですが、6000系の中でも早いうちに淘汰されてしまった感があります。

最後に残った4両1編成は動物園線に封じ込めされたような感じで、動物のラッピングをした愉快な姿で余生を送っていました。

※撮影は、平成22年6月21日です。




外回りの帰り道で、特急への乗り継ぎ待ちにさっさと撮って帰途につきたかったのですが、これが本数が少なく、全然来てくれません。結局20分以上待たされました。
そして、やっと来てくれました。ハイビームで進入。初めて逢う5扉車に緊張しちゃいました。全然京王って撮ったことが無いもんで、6000系5扉車もいつの間にか最後の1編成になってしまいました。






4両編成で、殆どが橋上駅下に入ってしまい、暗くなります。そんなんで、こんなアングルしか撮れません。愉快な動物たちの絵が良いですね。動物園線専用であることが強調されています。




最後に、5扉が良く判るように広角気味に撮ってみました。

結果的に、これを最後に京王線で6000系を撮る機会はなくなり、同時に、最後に目撃した6000系となってしまいました。


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