マル鉄・鉄道写真館

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国鉄 直流型電気機関車:EF5859

2016-11-30 01:25:00 | 国鉄・JR電気機関車(直流)
国鉄 直流型電気機関車:EF5859

EF58シリーズ、今回は59号機です。

59号機は、長きにわたって高崎第二機関区で活躍したカマ。高ニでは最若番機だったようです。



昭和52年8月 蕨~西川口間にて 団体列車

種別サボが見えないようなので、修学旅行の団臨ではないかと思われます。
記録では8月頃となっているのですが、窓が全開です。当時の修学旅行列車は、電車車両も含めて非冷房が当たり前でしたから、冷房を切られてしまったのかもしれませんね。



昭和56年 蕨~西川口間にて 回送列車

この列車がどのような状況の下に運転されたのか、経緯はわかりませんが、高崎第二機関区所属のEF5859号機がマニ30とスニ40を連結した回送列車です。
他にもスニ411両を回送する列車を何枚か撮っていましたので、定期で東大宮操~隅田川のようなスジがあったのかもしれません。



昭和57年1月 南浦和~蕨間にて 急行「佐渡54号」(再掲)

上越線でも新幹線開業直前まで臨時の客車急行のスジがあり、高ニのカマが充当されていました。

数ある高崎のEF58の中でも、59号機は珍しく3枚も撮っていました。


59号機
昭和28年5月28日 東芝製 新製配置は東京機関区
昭和57年9月10日 廃車 最終配置は高崎第二機関区



国鉄 直流型電気機関車:EF5858(変形窓)

2016-11-27 00:09:00 | 国鉄・JR電気機関車(直流)
国鉄 直流型電気機関車:EF5858(変形窓)


EF58シリーズ、今回は58号機です。

EF5858は、東海道本線にて特急「つばめ」を牽引した経歴を持ち、兄弟車のEF5857とともに青大将塗装にもなったことがあるカマです。
登場当時はもちろん原型大窓であった訳ですが、青大将時代にはHゴム化されている写真も見たことがあり、EF58の中でももっともHゴム化が早かったカマではないかと思われます。

しかも、Hゴム化の際、他車とは違って窓の下辺を基準に小窓にされてしまったようで、他のHゴム車とはかなり違った印象になっていたようです。



昭和51年 田端機関区にて

本当はEF57を捕まえに行ったのですが、この日は残念ながら不在でした。
その代わりに居たのがEF5858で、語呂の良い番号を見てちょっと得した気分で撮りました。



昭和51年 大宮駅にて

大宮駅9番線に停車中の、おそらく123レか125レ普通列車ではないかと思います。
ツララ切りがあって上端は見づらいですが、他のHゴム車より窓が下端方向になっているのが判ると思います。上端が見えないので、まるで大窓Hゴムみたいに見えますね。



昭和53年頃 蕨~西川口間にて 上り オールグリーン列車(再掲)

過去ログ『国鉄 スロ62:グリーン車』でご紹介した写真の再掲です。



昭和52年 蕨~西川口間にて 102レ 急行「八甲田」

こちらも『EF57・EF58牽引:急行「八甲田」(旧客時代)』からの再掲写真です。

宇都宮運転所では2ケタ機の配置が比較的に少なく、70番代以降だったように記憶しており、東京機関区から10号機が来た(実際には見た記憶が無い)以外は58号機は最若番車ではなかったかと思います。
そんな中でも58号機は形式と同番号であることから好きな号機でした。
当時はHゴム窓の特徴など全く知ることも無く、末期の頃も余り稼働していなかったのか、早いうちに目撃することが無くなってしまったようでした。

58号機

昭和28年5月2日落成 東芝製 初期配置は沼津区
            エアフィルタは原形、パンタグラフはPS15に換装済
昭和57年2月4日廃車 最終配置区は宇都宮運転所



国鉄旧型電機 EF1512(八王子機関区)重連貨物列車

2016-11-23 00:06:00 | 国鉄・JR電気機関車(直流)
国鉄旧型電機 EF1512(八王子機関区)重連貨物列車


EF15シリーズ、今回は12号機です。



昭和52年頃 西川口~蕨間にて EF1512牽引 重連貨物列車

12号機を先頭とするEF15同士重連の貨物列車です。
光線状態から夏休みの早朝に撮影したものと思われます。画像が荒く、ネガがキズだらけで修正を諦めました。
日常的にこの列車に重連が充てられていたのかは定かではありませんが、この区間での重連牽引は殆ど見た記憶がありません。次位のEF15が片パンであるところからすると、本務ではなく次動回送ではないかという気がします。
画像が悪く、次位のカマの番号は特定できませんでしたが、ステップが白く塗ってあるように見え、東京機関区のカマではないかと思われます。

12号機

昭和26年12月14日 日立製 新製配置 新鶴見機関区
昭和32年 8月10日 高崎第二機関区へ移動(借入れにより31.9.21より在籍)
昭和34年 9月13日 宇都宮機関区へ移動
昭和43年 6月    再び新鶴見機関区へ移動
昭和43年10月 1日 立川機関区へ移動
昭和49年 3月22日 八王子機関区へ移動
昭和54年 6月18日 廃車
※貸し出しの記録は省略。何故か白河貨車区に2度貸し出された実績がある。



国鉄 直流型電気機関車:EF5841・46・56・83

2016-11-19 03:51:00 | 国鉄・JR電気機関車(直流)
国鉄 直流型電気機関車:EF5841・46・56・83


EF58シリーズ、今回は41号機、46号機、56号機、そして83号機をセットで。


関西のEF58と言えば、宮原機関区。その他に竜華や西日本では広島が配置区として有名で、最終的にEF62へのバトンタッチを睨んで下関区へ集約されたカマもいました。



昭和52年頃 田町駅にて EF5841牽引 急行「銀河」回送列車

20系寝台客車を使用した上り急行「銀河」の品川客車区への入区回送列車です。
この当時は、東京駅に到着したブルトレはすべて機回しを行い、牽引してきた機関車が品川区へまで回送を牽引しました。
上越仕様で新製された41号機ですが、ツララ切りが撤去されながらもホイッスルカバーが残存したため、非常に違和感のある形態でした。



昭和52年頃 品川駅にて EF5846牽引 荷35レ車

こちらは46号機です。
東海道ではあまりにも有名であった重連運用の荷物列車。次位は1号機でした。



昭和57年10月6日 名古屋駅にて EF5846牽引 荷物列車

こちらも偶然2度目の遭遇となった46号機。
41号機と経緯がほとんど同じだったらしく、やはり上越仕様が解除され、大型のホイッスルカバーが目立つ形態でした。



昭和55年頃 田町駅付近にて EF5856牽引 荷物列車

こちらは56号機で、当初配置が東京機関区であり、前述の2両とは全く異なった経緯となります。
上越仕様になったことはなく、ただの白Hゴム車と言った感じでした。
今は無き、汐留行きの荷物列車です。



昭和53年8月5日 真鶴~根府川間にて EF5883牽引 上り急行「銀河」

83号機牽引の急行「銀河」で、撮影場所は当時全国的に名を馳せた白糸川橋梁です。
この頃の急行「銀河」は、旧「銀河2号」と同時間帯のスジを走っていたため、首都圏で明るい時間に撮影できる唯一のEF58+20系でした。当時はEF58に興味があったわけでもないので、むしろ20系客車に着目していたと思います。
83号機は、この写真を撮った1年後に廃車になっており、EF58の中でも最も廃車が早かった車両です。


41号機

昭和27年 8月 2日 東芝製 当初配置は高崎第二機関区
            宮原転属後にツララ切りの撤去
昭和55年12月26日 廃車


46号機

昭和27年10月 8日 日立製 当初配置は長岡第二機関区配置
            宮原転属後にツララ切りの撤去
昭和58年 1月29日 廃車


56号機

昭和28年 3月27日 東芝製 当初配置は東京機関区
            最後は下関区へ転属しEF62と交代するまで荷物列車を牽引した


83号機

昭和30年 3月10日 川崎車両製 当初配置は沼津機関区
昭和54年 9月20日 廃車




国鉄旧型電機 EF155(新鶴見機関区)

2016-11-17 00:55:00 | 国鉄・JR電気機関車(直流)
国鉄旧型電機 EF155(新鶴見機関区)


EF15シリーズ、今回は5号機です。



昭和52年 蕨駅にて

5号機は、元は上越線用として配置されましたが、奥羽本線電化と同時に福島第二機関区へ移動、板谷峠対応となりました。
しかし、板谷峠における連続勾配は殊のほかキツく、タイヤが弛緩するといった問題が現われてきました。そこで、連続下り勾配に対応できる「電力回生ブレーキ」装置を備えたEF16型に改造されています。
その後、同機は再び長岡第二機関区へと戻り、さらに比較的早いうちにEF155に復元され、新鶴見区にも配置となり首都圏の貨物列車の牽引に活躍しました。
最期は、甲府区の配置となり、身延線で終焉を迎えました。

写真をご覧いただきますと、屋根の上には前後に2機のベンチレータのみで、非常にスッキリしているのが特徴です。
また、冬期対策として、前面窓、貫通ドア窓、さらにはヘッドライトに至るまで、前面のあらゆる装置にツララ切りが装備され、その昔は山男だった様相を最期まで見せておりました。

先般ご紹介いたしました7号機と同じようなスタイル、経歴となっています。

5号機

昭和22年12月24日 日立製 長岡第二機関区 新製配置

昭和24年 4月 5日 福島第二機関区へ移動

昭和26年 6月28日 EF16 5号機に改造

昭和42年12月27日 EF15 5号機に復元

昭和55年 1月17日 廃車 最終配置区 甲府機関区