マル鉄・鉄道写真館

鉄道・バス・航空機・はたらくクルマなど、乗り物全般の歴史をご紹介しています。

高松琴平電気鉄道:600形(サンクスラッピング)

2018-12-30 06:22:00 | 私鉄(中小)
高松琴平電気鉄道:600形(サンクスラッピング)


前記事に続き、高松琴平電気鉄道に関するもので、志度線に運用されている元名古屋市の600形です。

今回は、車両や路線そのものではなく、ラッピング広告に関するもので、鉄道趣味とはちょっと趣向が異なります。





平成22年7月24日 志度線 原~琴電志度間にて

写真は、元名古屋市営地下鉄からやって来た600形で、広告ラッピング施工車です。
車体は全身が鮮やかなレッドとなり、コンビニエンスストアの「サンクス(Thanks)」のラッピングが施工されています。

もう既に懐かしい感のある「サンクス」は、長崎屋の出資で昭和55年に誕生したコンビニエンスストアです。平成16年9月に「サークルK」と合併しますが、店舗名称はそれぞれのものが引き続き使用されていました。
さらに平成28年、「サークルKサンクス」は「ファミリーマート」と合併し、平成30年11月30日をもって、「サークルK」「サンクス」とも屋号消滅になりました。

地元蕨駅前にも「サンクス」があったのですが、ここ数か月ですが「ファミリーマート」に変わっていました。駅前に無い「ファミリーマート」のトラックが「サンクス」の前に停まっているので不思議に思っていたのですが、そういうことだったんですね。

10年ほど前から3年間、コンビニに関係する仕事もあり、各社の本社にも訪問したことがあり、その中には「サンクス」も勿論含まれていました。そんなこともあってコンビニへの思い入れもあり、看板を記録していなくてガッカリしてしまいましたが、全然違ったところでこの写真のような記録があったので少しホッとしました。



高松琴平電気鉄道:1070形(1075-1076)

2018-12-27 09:55:00 | 私鉄(中小)
高松琴平電気鉄道:1070形(1075-1076)


高松琴平電気鉄道1070形は、元京浜急行電鉄600形2代(←600形初代)から譲渡された車両で、片側2ドアが特徴の電車です。
地方鉄道では2ドア車の導入がままありますが、殆どは観光地を抱える線区や大井川鉄道のような動態保存を目的とする場合が大勢です。

高松琴平電鉄では、昭和59年から62年に掛けて2両×3編成の譲渡を受けて初の冷房車導入となりましたが、その後も私鉄や名古屋市からの譲渡が進むにつれ扉数の多い車両が増えたため、現状では朝夕のラッシュ時以外は殆ど動かないようです。


私自身、国鉄時代からを通じで四国へは行ったことが無く、初めて四国へ上陸したのは平成22年でした。1泊2日の日程であったため殆どが高松周辺での撮影となり、その際に高松琴平電鉄へも訪問しています。
撮影できた車両は、琴平線では元京急4ドア車が殆どで、他に元京王の車両が時折見られるくらいでした。
しかし、最後に訪問した仏生山駅(仏生山検車区)周辺を散策していた際、2ドア車が留置されているのに気づき、珍しいと思って撮っておきました。



平成22年7月24日 仏生山駅(仏生山検車区)にて 1070形 1075-1076

まるで複線区間を走ってきた電車のように見えますが、手前が本線(単線)で、奥は留置線になります。
正面を貫通化してしまったために京急時代とは印象がまるで異なり、塗装も他車と揃っているために気付き遅れました。光線状態が非常に良く、キレイに収まりましたね。

たまに団体列車や臨時列車などの運用があるようで、殆ど動態保存化されているような印象を受けます。現在は2編成4両のみが残っている?ということで調べてみましたら、この写真に写っている1075-1076編成は、他車の転入により平成23年に廃車になってしまったということです。

現在も細々と活躍を続けている1070形ですが、誕生から60年という歳月が経過しており、そのスタイリングに反し、既に古典車両と言われてもおかしくない貴重な車両となっています。



JR九州 キハ47:香椎線

2018-12-24 13:07:00 | 国鉄・JR普通列車
JR九州 キハ47:香椎線


JR九州の香椎線は、西戸崎と宇美を結ぶ路線です。
JRになってからはキハ40系の牙城となっていましたが、平成31年3月のダイヤ改正において新鋭の蓄電池車BEC819系が導入され、現在使用中のキハ40系が全て置き換えられるということです。

今までまるで縁のない路線でしたが、九州へ1泊で撮影に行き、鹿児島本線の九産大前駅の近くで撮影した際、直ぐ近くを走る香椎線の列車を撮ることが出来ました。


※撮影は、平成24年9月23日、香椎線 香椎~和白前間にて



キハ478065



キハ479051

時間の都合で撮影できたのは1本のみ、景色がイマイチでしたので、前後を撮影しておきました。
この列車はキハ47×2連を2本合わせたもので、本線の撮影中に聞いた走行音からすると、2連のみの運用もある様でした。

未だ非電化区間の多い九州ですが、福岡市を中心とした都市部からエンジン車の追い出しを図る構想のようで、必要車両数もそれほど多くないことから考えると、製造から40年を経過するキハ40系の先行きは、他の路線でもそれほど長くないものと思われます。




国鉄旧型電機 EF15192(大宮工場保存車)

2018-12-22 17:23:00 | 国鉄・JR電気機関車(直流)
国鉄旧型電機 EF15192(大宮工場保存車)


久し振りにEF15シリーズで、引退後に永らく大宮工場(現大宮総合車両センター)で保存されていたEF15192号機です。



平成5年11月28日 大宮工場にて EF15192&ED1610

平成5年に行われた大宮工場の公開において、新鋭の「夢空間」キハ391系ガスタービン動車などの保存車が展示されました。

全面撤退となって久しい旧型電機ですが、それでもまだその車両の現役を知っている年代のファンも多いためか、やはりその人気は地味だったように思います。

192号機
昭和33年 9月18日 川崎製 新製配置 稲沢第二機関区
昭和38年 8月13日 米原機関区
昭和39年 9月28日 新鶴見機関区
昭和56年 2月 6日 甲府機関区
昭和60年 3月14日 八王子機関区
昭和60年11月20日 廃車(大宮工場にて保存)
平成29年10月 末頃 解体処分



東武鉄道:モニ1473 荷物電車

2018-12-18 19:57:00 | 私鉄(大手)
東武鉄道:モニ1473 荷物電車


荷物電車繋がりで、今回は東武鉄道に存在した旧型荷物電車をご紹介いたします。

昭和50年代までは、御多分にもれずに大手私鉄においても荷物輸送が行われていることが多く、国鉄と同様に旧型旅客電車を改造した古い車両が使われていました。
東武鉄道にもモハ1400形と言う電車から昭和39~40年にかけて改造されたモニ1400形が5両存在していたようです。



昭和56年6月6日 新大平下~新栃木間にて 荷物電車 モニ1473

東武鉄道における旧型電車7300系・7800系を中心とした列車の撮影のために訪れた際、徒歩移動中に偶然背後からやって来たモニを撮影したものです。
それまでも東武電車の写真を撮ったことはありましたが、本格的に沿線の撮影に臨んだのは初めてであり、線内にこのような旧い荷物電車が存在していることも知りませんでした。

以前に親ブログでアップしたものの、当時は形式や車番等が不明であったためアーカイブできていなかったのですが、東武鉄道の旧型車両に関する資料を公開している方の写真から車番を判定することができました。
国鉄車と同様に古い電車の改造では種車に由来する個性があるため、このような詳しい情報を提供してくださる方がいて本当に助かります。

今回調査して驚いたことに、東武鉄道における荷物電車の廃止後も、このモニ1473は廃車を免れて西新井工場の入換車として杉戸工場の入出場車牽引などに使用され、西新井工場が閉鎖となる平成16年3月まで活躍していたそうです。
しかし、同年7月、残念ながら保存されることなく、解体されてしまったとのことです。


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