ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

ごはんワッフルの可能性

2015-10-26 09:07:20 | 暮らし

 思いがけず相性の良かったごはんとワッフル、うん、なかなか行けそう。ラム酒味のプレーンはもちろんいいけど、そのほかにもいろんなバラエティができそうな気がする。野菜と果物とか芋類なんかともきっとマッチすると思うな。もちろん、コーヒーとかココアとかも。

 となると、さっそく作ってみたくなるんだなぁ、これが。

 最初に試みたのはココア味。基本の配合はプレーンとまったく同じ、小麦粉の中にあらかじめココアを混ぜておいて、ごはんペーストと混ぜ合わせて生地を作る。そうそう、最初の試作品の検討から、砂糖とバターを2割り増しにしたので、生地は柔らかめ、ココアが入ってちょうどよくなった感じ。発酵や焼き上げはまったく同じ、ただ、焼き色がはっきりしないので、最初の数枚は試行錯誤、火の強さと時間が決まれば、後はタイマーの指示の通りに焼いていくだけだ。お味の方は、当然ながら、いいね!が3つくらい。まっ、市販もされてるくらいだから、ココアの相性がいいのは当たり前。見た目は、思った以上に真っ黒になった。

 次ぎのお試しは、ブルーベリー。牛乳を控えてブルベリージャムを、これはかなり多目に加えた。牛乳、卵、ブルーベリージャムが入った液体で、炊きあげたごはんをペースト状に、もちろん器具はフードプロセッサー。なんか、ピエロのメイクが雨で顔中に流れたような色合い?なんじゃ?それ、で、これでいけるのか?ちょっと不安。その他の材料はとりあえずプレーンと同じにしたんだけど、何故かバターを混ぜ込むのに手間が掛かりすぎて、生地の粘りが強くなってしまった。ブルーベリーの酸味と油脂が反発しあってんのかも知れない。この辺は、作業工程の見直しが必要だろう。焼き色も、味も、言われてみれば、ああ、ブルーベリーかも?って程度で、このままのレシピでは販売品のレベルにはやや遠いなあ。特に、バターと喧嘩してしまっている。もっとブルーベリーの爽やかさを出すには、思い切ってバターを減らし、レモンなんかも加えるのがいいかも知れない。でも、可能性は大いに、有り!だ。

 他にもカボチャやらニンジンやらサツマイモやらのクッキー定番はきっとみな上手く行くと思う。もし川西を売りにするなら、紅大豆!これはなんとしても成功させなくちゃ。て、ことで、次回試作は紅大豆ワッフル!

 

 

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お疲れ!ハーベスター

2015-10-25 09:37:19 | 農業

 現役引退のハーベスター、リサイクル屋さんの手に渡った。こき胴の爪が折れ、ふるい網に穴が開き、もう満身創痍の状態で、それでも10年以上我が家で、ってことは通算30年以上!脱穀作業で意地を見せた。三菱農機製造のハーベスター、ついに使命を終えた。クレーンでトラックの荷台につり上げられて行く機械、あっ、しまった!また写真撮りそこなったよ。せっかく最後の姿だったのに。

 正直言って、随分苦労させられた機械だった。脱穀部分が不完全なので、こき残しが多く、こき終わった稲束を再度機械に流すなんて非能率的なことを何度もやった。ふるい部分に穴が開いている所為で、胴体部分から下に落ちる籾の量も馬鹿にならない。内部の掃除もしにくい構造で、品種がどうしても混ざってしまう、それもかなりの量で。さらには稲藁の結束でも、ぶきっちょで融通が利かず、すぐに絡まって、からみついた麻ひもを取り除くの一手間だった。無駄、無駄、無駄を強いる機械だった。

 こんなハーベスターだったけど、我が家はじめ数軒の米作りを10年もの間支えてくれた。やはり、感謝だな。頑固なディーゼルエンジンは健在なので、取り外されて再利用されるといいがなぁ、胴体部分は、これはもうスクラップ以外ないだろう、などと、感慨にふけっていたら、リサイクル屋さんの若者に声を掛けられた。

 覚えてますか?俺、置農出身です。おっ?!そ、そ、そうか。申し訳ない、思い出せない。聞けば、隣の組で中途退学したって話し、名前とクラスを聞いて、どうやらうろ覚えながら、記憶がよみがえって来た。たしか、高校生活からはみ出す形で止めていった生徒だ。向こう意気の強い、はじけた生徒だった。随分変わった!穏やかで、生き生きとした表情が懐かしげに語りかけてくる。

 良かった!あれから10年近く、紆余曲折はあったろうが、今は立派に働いている。てきぱきとした身ごなしに自信が溢れている。中退という躓きを乗り越えてしっかりと大人の仲間入りをしてくれている。中退した、あるいは中退させた生徒の行く末には、どこか後ろめたさをともなって気にしてきた。社会も大切な教育機関だとは信じつつも、まっとうな暮らしから滑り落ちていやしないか、気がかりだった。

 逞しく、爽やかな笑顔で現れたK君、良かった!さらに嬉しいのは、辞めた学校を自分の出身校と言ってくれたことだ。彼の中にいろいろな辛い思い出や口惜しい思いとともに、懐かしく大切な青春の一コマとして、中退した学校がある、そのことにとても暖かいものを感じた。

 そんな彼の会社にハーベターの廃棄を頼んだことが、それ以上ない素晴らしい選択だったように感じて、その幸せ感は終日続いた。

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直径25cmの大椎茸!

2015-10-24 08:41:26 | 暮らし

 説得力ないんだよ!画像なけりゃ。痙攣中のしわしわ太ももと同じことだ。直径25cmの大椎茸だぁぁぁ?インパクトないようなぁ、いくら、大きいんだ!馬鹿でかいんだ!って叫んだところで、オオカミ少年だ。

 なんで写真撮らなかったかって?それがわからない。びっくりして、度肝抜かれて、ともかく収穫して、どうするかあれこれ悩んで、挙げ句、椎茸ごはんになっちまって、大味ながら美味しくいただいて、あっ、写真撮っとけば良かった!まっ、こんなもんかも知れない。あまりに予想外のことが起きると、どぎまぎして記録どころじゃなくなるってことだ。

 まさかねえ、椎茸が出てるなんて思わなかったんだ。菌打ちしたのは3年前の春。早ければその年の秋、遅くとも翌年の秋には収穫できるはずだからって、楽しみにしていたんだけど、さっぱり出ない。きっと晩生なヤツなんだろう、って思って2年目を期待したが、ここでも発生は見られず、こりゃダメだ、きっと菌打った後の処置が適切じゃなかったんだろう、俺ってきのこ作り向いてないんだ、相性悪いんだ、とほぼ完全に諦めて、ほったらかしにしてしまった。来年はぶった切って、薪だな、なんて思いつつ。

 置いた場所が倉庫裏、しかも道ばたの大きく育ったヒマラヤスギの下ってこともあって、わざわざ覗きに行かぬことにゃ見えない。この夏過ぎにちょっと覗いて、ああ、やっぱダメ!と愛想尽かしをしてからまったく分け入らなかった。たまたま、裏手に置き忘れのコンテナ取りに行って、だはっ!こ、こ、こりゃなんじゃ!!と驚きの発見となったわけ。

 10本近く食菌したうちの1本だけ、どうにか生き延びてくれてたんだ。ついでにみてみれば、別の場所のヒラタケも出ていた。そっちの方は、キクラゲも出たみたいだが、もうすでに枯れてしわしわの塊になっていた。歩留まりはなんとも悪いが、なんとか出てきてくれたことに感謝しなくちゃ。

 たった数個のキノコでも、自分の家で採れるってのはいいねえ。薪にして燃やしてしまわずに良かった。山の幸が自給できる、これ豊かさ実感させてくれるよね。

 

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若い奴らにゃわからんだろうが

2015-10-23 09:10:23 | ランニング

 年取ると、面倒なことややり切れないことはしこたまある。去年まで持ててた30kg入りの米袋が上げらんねえとか、目疲れて本を読むのやんだとか、マラソンタイム遅っ!とか、体力的な衰えはもちろんだし、集中力の低下、意欲の減退など、精神的に老化現象進んでいく。こりトホホの現実は、なってみなけりゃわからんよ。

 高齢者の間で、一際大きな関心を集めているのが、頻尿問題だ。何度も行きたくなる、我慢できない、漏らしちまう、等、なかなか人には言いにくい微妙な悩みの数々なのだ。深刻な問題だけに、医薬品メーカーはあの手この手と取りそろえ、さあ、これで悩み解決!快適生活、なんてサプリメントもしこたま出ている。ノコギリヤシにイソサミジン、クランベリーやペポカボチャの種、バナナ抽出物なんてのまでが効用を競い合っている。

 原因はいろいろあるようだが、生活習慣としては、コーヒーの飲み過ぎと就寝前の飲酒は、2大悪癖と槍玉に挙げられている。うーん、確かにそうかもしれない。先日のフルマラソンでも、途中のトイレ嫌だから朝からコーヒーカットで臨んだら、5時間のレース中、一度もトイレのお世話にならないで済んだ。いや、入るには入ったのだが、突如の劇症痙攣でおしっこどころじゃなかった。

 サプリにお助け乞うのはまっぴらだし、かと言って、コーヒーと寝酒を止めるなんてもってのほかだ。自然治癒力でなんとかならんか?!て思っていたら、願ってもない事実にぶち当たった。

 走った日は、夜中のトイレ起床がまったくなくなるって現象だ。いかにもランナーには都合のいい話しではあるが、本当だ。しっかりと走ってたっぷり汗をかいたその夜は、ぐっすり熟睡、一度たりと尿意のお呼び出しが舞い込まないのだ。昼間のトイレ回数も少なく、夜間の稽古中もトイレ休憩なしで最後まで通すことができる。

 考えてみれば不思議でもなんでもない。汗かいて体内の水分を過発散させているわけだから、細胞中に余分な水分がないわけで、尿の量も必然的に減少しているはずだ。運動した後、過度に水分補給をすれば別だろうが、適度の水分補給にとどめておけば、この効果は一日持つってことだ。ただ、最近は熱中症が頻発した所為か、やたら水分補給を勧める専門家が多いので、失った水分をすべて取り戻してしまった場合、この効果が発揮されるのかどうかは疑わしい。どうも、水分補給!水分補給!って言い過ぎのように感じるんだけど、あまり水分取らなくても頑張れちゃう僕のような少数派、じっと黙って我慢するしかない。

 もう一つ考えられるのは、走ることで、膀胱や尿意を我慢する筋肉が鍛えられるってこともあるかも知れない。あくまでそんな気がするってだけの話しだが、ランニング中は下腹にはぐっと力が入っているから、あり得ないことではないだろう。これには腹筋なんかもいいかも知れない。そうそう、そう言えば、尿意問題の解決法として、腹筋運動を上げてたサイトも目にしたな。

 ともかく、昨日も10km走って、しこたま汗かいて、夜は目覚めることなく朝まで熟睡だった。これからトイレが近くなる冬がやってくる。健やかな安眠のためにも、トレーニングは欠かせないってことだ。

 さっ、今日も走ってこようっと!夜中起きなくて済むように!

 

 

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稲こき日和

2015-10-22 09:29:37 | 農業

 朝から晴天!珍しい。ここ、盆地だから、夜冷え込んだ翌朝は霧が全面を包み込む。良くて10時過ぎ、遅いと昼前にならないとお日様は顔を覗かせない。最悪の場合、晴れているのに、終日霧の中!なんてやるせない事態も季節に1度あったりもする。

 逆に、朝から日が差していると、その後曇ったり雨が降ったりするから、早朝の晴れ間はぬか喜びになりかねない。そんな気まぐれ朝日を”朝てっかり”なんて呼んでんだけど、これ、家だけかね?だから、朝から快晴、それが一日続くというのは、本当に望外の天候なんだ。

 前日、さーっと雨が降ったので、午前中は作業を見送り、陽ざしで稲穂が乾いた昼前から稲こきにかかった。強い日射に乾燥は十分、よしよし、これならスムーズに行くだろう。なんたって、今年はハーベスターを新しくしたからね。

 昨年まで使っていたのが、完全にガタが来て、今年は一緒に使っているNさんと相談の上新しい機械を入れた。って言っても20前のもの。なーんだ、そんな古いの!なんて馬鹿にしちゃいかんよ。前の持ち主さんがとっても大切に使ってきた代物なので、まるで新品?同様。以前のものにはなかった新機能もたくさんついていて、これは使いやすそう。何よりガソリンエンジンだってところがいい。ディーゼルだと、弾み車を手回しして始動するんだけど、苦手だったんだぁ。一度その金具に足撲っ叩かれてから、おっかねえ、おっかねえ!だから、一発始動は大歓迎!

 ゆずってくれたのは、Nさんのお隣さん、高齢のうえ腰を痛めて離農、お陰で格安で手に入れることができた。これから、こういう見知らぬ人への引き継ぎ、農地や機械で盛んになってくるだろうな。て言ってる我が家だって、すぐ目と鼻の先には、誰かに引き継ぐことになるんだろう。もっとも、土地はともかく、機械はどれも中古をさらに使い尽くしたものだから、誰も使っちゃくれないだろうけど。

 さて、新規導入のハーベスターだ。ガソリンエンジンだと力弱いか?なんて心配はまったくの杞憂、稲束をつっこむそばからきれいにこいてくれる。ほとんどこき残しの粒なんか出ない。以前はこき胴の爪が一部折れてた関係で、こき残しが多く、随分米を無駄にもし、悔しい思いもしてきたので、きれいにこそぎ取ってくれる新入り君には大いに感激した。

 さらに、こき終えた藁束の結束の方も調子がいい。イネの長さに応じて結束部分をこまめに前後させてやれば、絡まったり、結束不能なんてこともまずまず少ない。こき終えた藁は、道路脇まで運んで、畜産農家Sさんに持って行ってもらう。だから、束ね方が上手くいけば、一気に藁束5~8束がひとまとめになるので、運びやすく、積みやすい。僕がこき方に専念し、神さんが藁束運びを受け持って作業は順調に進行、5時前には片づけまて゜すべてきれいに完了できた。トラブル少なかった分、ストレスも皆無、これで半年間の米作りも無事完遂できたってことだ。

 今年の収穫はコシヒカリ、ヒトメボレ、どちらも8俵弱、有機農業の”そこそこ作り”としちゃ、まあまあってところかね。無理して多収した米は美味しくないから、そこそこが狙い目なんだ。どちらかと言えば、コシヒカリの出来の方が良かったのは、やっぱり、苗の良し悪しが出たってことだ。育苗で失敗してまき直したヒトメボレは見た目同じでも、体力の足りない苗だったんだ。今年も幾つか大切なポイントを学べた。来年はきっと上手くいくことだろう。これを百姓の来年って言う。多くの農家が、そうやって失敗に懲り、そこから次の年のヒントを得ながら、期待を込めてまた来年、新たな気持ちで米作りに臨むんだ。百姓の来年、焦らず、腐らず、投げ出さず、明日を見据え、努力を重ねていく。そんな倦む事なき積み重ねが、日本の農業を支えてきたっていうことだよ。

 

  

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