ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

コントの出前承ります!

2015-10-11 09:20:45 | コント

 コント大会に向けて新作3本を作った時、考えたのは平日でも2本は上演できるようにしたいってことだった。地域の老人会等からの上演依頼を頭に入れてのことだ。

 勤務のある人たちには別に1本を仕上げてもらい、シニアや比較的時間に融通のきくメンバーで2本作った。台本を書く段階で、すでに平日の出演依頼が届いてたから、これに応えるには、平日可能バージョンを作っておく必要があったからだ。

 で、今回のお座敷は高畠町まほろば老人大学の講座ご一行様だ。お座敷、そう文字通り、お座敷!会場はダリア園が望める川西町の宿泊温泉施設「まどか」、その大広間、もちろん、畳敷き。以前は小さいながらも舞台もあったのだが、改修工事でその空間は取り払われて、ただただだだっ広い座敷空間に変わっていた。ということで、お客さんと同一平面で演じることになる。しかも、お客さんの方は、座敷に直座りじゃなく、椅子に座っての観劇だ。足腰の辛い爺婆仕様ってことだ。さらに部屋は二間ぶち抜いた縦長構造。これはやりにくい。前数列以外のお客さん以外は役者の腰から上しか見えない。座った演技や横たわった仕草は、後ろの席の人たちにはほとんど見えない。

 うーん、どうしたもんか?って悩んだところでどうしようもない。これまでの演技を変えるわけにはいかないし、せいぜい声を大きく出して、せりふだけはしっかり届くように演ずるしかない。袖が作れるのも下手だけ。それもアコーディオンパーティションを3枚立てて、シンプルに仕切っただけ。役者は1時間半ほどこの狭い空間で過ごさなくちゃならない。上手出ハケの演技はすべて下手に変更、多少の不自然さは気にしない、気にしない。

 コント2本の間に団員による手品を入れて、ご要望の1時間を消化させていただいた。メンバーによる司会進行も巧みで、正味1時間10分の舞台を笑いに包まれて終えることができた。

 一度経験してしまえば、後はもう恐い物なしさ。ここ以上に条件の悪い会場なんてそうそうはないから、どんな依頼だろうと、平気の平座でお引き受けできる。さらにレパートリーを1,2本増やし、それにコント風ダンス、例えば昨年『Goodnight Baby』で踊ったリンダの「どうにも止まらない!」とか、今年の舞台の「コーヒールンバ」なんかも絡めれば、1時間半くらいのショーステージが作れるだろう。ちょくちょく舞台がかかれば、その都度練習を重ねなくても軽い復習程度で済むだろうし、定期公演の制作と同時進行で公演していけるだろう。

 こうやって、菜の花座団員の力量を上げ、なおかつ、地域のニーズにも応えていければ、菜の花座の認知度もじわりじわりと上がって行くだろうし、地域の演劇感心度も高まって行くことだろう。

 そう、何事も、コントの出前から始まる!ただし、本道の舞台公演も力を抜かぬこと。これ、どっかで見たぞ、って思ったら、置農演劇部の後追いだった。

コメント
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