ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

ボート試漕?『Catch&Row』着々

2010-09-01 22:22:21 | 教育

 さあ!ボートができた。今日は初めて稽古場に上げて漕ぎ初めをした。濃いグリーンに塗られたボート部分は重量感があってよい。反対にクリーム色に仕上げられたオールは羽ばたく翼のようだ。パステルグリーンに黄色の二本線が走るブレードはいかにも女子漕艇部をイメージさせる若々しさだ。ふふふ、見たいでしょ?僕も見せたい。でも、こればっかりは本番までお預けだ。

 問題は強度。素人がやたらと漕いでも壊れたりしないか?なんたって、まがい物だからね。模造品だもの。いろんな所にムリがある。

 ボート部OGの顧問Nが試技を見せ、いざ四人で漕ぎ始めた。おっとっと!さっそくぼろが見え始めた。オールに張った紙がこすれて剥げていく。さらにオールの支点部分の金具、これは雨樋の支持具だ、これがすっぽり抜けおちる。すぐ弱気になるTなどは早くも涙声。泣くな!最初からすべて上手くいくはずないだろう。ここから様々改善しながら本番につなげていくんだ。

 スライド椅子をどう架台に固定するかとか、ボートの底部分の色塗りが忘れていたとか、その他幾つか問題点は見つかったが、いいずれも構造上致命的な欠陥とは言えない。まずはこの道具で本番も乗り切れそうだ。良かった。

 四人がそろってオールを漕ぐ姿は、稽古場と言えどもなかなかのものだ。これがまして、舞台上で照明を浴びてということになれば、これはかなり良い線行くと思う。このボートシーンさえ観客に嘘くせー!と見られなければ、今回の舞台はほぼ9割方成功と言っていいと思う。その一歩が踏み出せたってことかな。

 漕ぎ方なんかはまだまだこれからだ。上半身や膝の曲げ伸ばし、オールを漕ぐ手首の返し、腕の曲げ伸ばし、このまがい物を使いながら、どこまで本物に迫ることができるか、いよいよここからが演出と役者の技量の見せどころだ。

 時に優雅に、時にがっつりオールを漕いで、ボートは舞台上の水面を走ることができるでしょうか。

コメント
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