ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

復刻椿劇場で『夢芝居』

2010-09-22 19:24:15 | 地域文化

 引き受けるつもりはなかったんだ。だって、大会の翌日でしょ、それもすでに米沢市山上地区の敬老会での公演が入ってるし。無理だから!ところが、お誘いがなかなか熱心なんだ。米沢から飯豊までの足ないですから、って断ったら、バス出します!って。ここで、気持ちがグラッ!さらに決め手は、飯豊町椿駅前にあった映画館を復元?したいって話し。おおーっ、昔懐かしの地域の映画館!かつては地域文化の殿堂、若者のデートコース、唯一の娯楽施設。これ無くなって、地域文化は一挙に廃れたって言ってもいいくらいのものだ。それを復元?復刻したいんだって言うんだ。

 これは、もう何が何でも引き受けちゃうよ。部員たちには地域おこしのお手伝いができるんだ、素晴らしいじゃないか、なんて丸め込んでね。正直言うと、ちっょと心配は心配だった。もし、地区大会で負けたら、翌日、意気消沈して2回も演歌ショーの公演って、これかなりきつい話しだ。まっ、幸い最優秀って結果だったので、その喜び爆発のハイテンションで一気に乗り越えることができた。

 さて、椿劇場だ。残念ながら、建物はない。空き地に簡単なステージしつらえて正面には大きなスクリーン、その前にビニールシートと長いすが30脚ほど。そう、暗くなったら野外映画上映会が行われるって寸法だ。周囲にはオールドカーなんかも陳列してある。気合い入ってる。会場に至る道路は、なんと、すべて通行止め!屋台店が両側に店開きして、まさしくお祭り!客席にはすでに30人ほどの観客が座っている。何待ってんの?この人たち。焼きそば食べたり、じゃがバター、ぱくついたり、映画始まるにはまだまだ明るいよ、2時半だもの。

 置農演劇部は、米沢市関根小学校での公演が長引いて、開演の1時間前にようやく会場入り。ステージ隣の狭いテントの中で、22名がこちゃまぜで着替え、メイク、そして着付け。部員たち舞台準備も手早くなったもんだ。予定の3時半には万端整って待っていた。

 で、お客さんの方は?なんと、1時間前から座ってた人たち、みんな演歌ショーの観客だったんだ。さらに口上聞いて、ぽつぽつと集まって結局、60人くらいになったろうか。感激だ!集音マイクも設置してあったので、コントもしっかり見て、聞いてもらうことができた。アンコールなんかももらっちゃって、もう、持ちネタぜーんぶ披露してしまった。さすがに、野外だし、寄せ集めの観客なので、おひねりこそ飛ばなかったけど、みんな熱心にむ見てくれた。地域の人たちの熱意に押されたのか、雨の方もぱらっと来ては止みでとうとう最後まで持ってしまったようだ。良かった!地域の若い人たちが一所懸命、自分たちのイベント作りに取り組んでいる。そんな姿を部員たちに見せることができた。これこそ

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勉強ってもんだよね。

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