ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

"Catch&Row"結果は?

2010-09-18 22:06:24 | 教育

 "Catch&Row"上演終了。なんと!なんと!!60分59秒!!!ほんとかよ?!

 まっ、地区大会は時間制限は特に゜ないので、胸なで下ろしたってことはないのだけど、この時間はさすが、凄い!あっ、そうそう、高校演劇に通じてない人のために、上演時間は60分と決まっていて、さらに59秒までは教育的配慮で許されるってことになっている。そのぎりぎりだったってこと。

 見ていて、そうは思えなかったんだよなぁ。もっともっと速いと思っていた。テンポいいし、場転も悪くないし、59分台かな?なんて思ってみていた。なのにぎりぎり!考えられるのは、芝居が上手くいっていたから、短く感じたってことかな。ともかくあっという間に終わった。

 取り立てて大きな失敗もなく、無事終幕。反応は?拍手長く続いていたので、まず安心していいのかな。見に来ていた保護者や先輩たちの評価はとても良好だった。他校の生徒たちも気に入ってくれたようだ。まずは、良かった。

 思えば、長い道のりだった。一年前、『きき耳族の少女』で思いも掛けず場外判定で負けてから、今度は絶対、学園もので勝負してやる!って心に誓って以来のこの舞台だからね。高校ボート部の話しにしようと決めたのは10ヶ月前。東京町田公演に向かうバスの中だった。

 顧問Nと悔しい思いをやりとりしながら、よーし、今度は高校生もので勝負だ!じゃ何やる?Nの青春グラフィティ、女子ボート部を舞台にしようって決めたんだ。行き帰りの10時間近いバストリップ、ボート部のエピソードやありそうな話しなんかを夢中で語り合った。って言うか、聞き続けた。それがこの"Catch&Row"に結実したってわけだ。

 結果は明日になってみないとわからない。去年みたいなとんでもないサプライズ判定が待っているかも知れない。だから、安心はできない。でも、手応えはある。部員たちも満足した終演だった。

 まだまだ作り替えたいところがそこら中にある。役者の演技もようやく、緒に着いたところだ。午前中の稽古でぎりっと言われて、彼らも目が覚めたみたいだ。でも、それが自身の体を通して実現できるにはまだまだ時間と稽古が必要だ。だから!絶対、もう一度チャンスがほしい。もっともっと稽古して、もっともっと仕上げて観客に届けてみたい。

 そんな熱望が叶えられるのかどうか、後、17時間後にすべては決まる。期待をしつつ待つしかない。せめて、それまではやり遂げた余韻をグラス片手に味わうとしよう。

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やっぱり時間不足!リハーサル

2010-09-17 22:07:56 | 教育

 いよいよ明日が本番!といことは、今日がリハーサルだった。出場校が少なくなって唯一良くなったことは、リハーサルの時間が長くなったことだ。それまで1時間だった所定時間が1時間30分になった。これは大きい。特に、置農のように装置が大がかりで立て込みに時間がかかる学校にとっては願ってもない時間延長だ。今日だって、立て込み完了までに22分もかかってたからね。これでリハの時間が1時間だったら、ほとんど何もできずに撤去だもの。30分の延長は実に実にありがたかった。

 それでもなお、時間がたりないぃぃぃぃ!予定した内容の8割程度しかこなせなかった。できれば、場転、中でも最後の大がかりな場転はあと5回はやっておきたかった。わずか2回しか稽古できなかったんだもの、これはかなりショックだった。

 理由はいろいろあるけど、主役が就職試験で居なかったってことは大きいかもしれない。その分代役をたてて稽古したわけだけど、その代役には裏方の大切な役があるわけで、そっちの方が結局おろそかになってしまう。それで場転に時間がかかってやり直し、なんてことが何度かあった。まっ、仕方ないことなんだけどね。

 でも、その割には、部員たちよくやったと思う。それぞれが自分の分担を果たすべく緊張しまくりで動いていた。中にはあまりの緊張に耐えきれず、大切な場面で生理現象に走ってポカをやった者もいて、後で事情を聞いてみんなして大笑いした。

 やっぱり、着実に力が着いてきているって感じるな。1時間半の中で自分が何をすべきなのか、ほとんどが理解している。まあ、まだまだ動きに無駄はあるものの、少なくとも何をしていいかわからない、なんて者はいなくなった。これはやっぱり、子どもミュージカルや演歌ショーの経験の賜物ってことなんだな。なんたって、20分でばらし撤去!積み込み!!なんてむちゃくちゃなこと何度もやってきているからね。これが効いてるんだよ。

 さて、明日の本番もこれまでの数多くの経験をしっかり生かして、本番に強い置農の姿をしっかり見せてくれよな!

 

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ピンチ!

2010-09-13 19:06:03 | 教育

 この時期まで3年生が部活に参加していると、心配なのは進路との兼ね合いだ。中でも就職試験はいつだってひやひやもの。大会にぶつかったらどうしよう?

 これまでも前日のリハーサルに試験本番がぶつかったり、翌日が試験とかってニヤミスは何度かあった。進学で県大会会場の新庄市から試験に出かけたなんてこともあった。でも、これまでなんとかかんとか、乗り越えてこれた。運なんだなぁ。神様のお恵みってもんだ。

 ところが、今年はついに、お見事!とせんぴしゃり!大会の18日に試験という通知が届いてしまった。しかも主役だよ。どうする?どうする?進路のY先生が飛んできて対策を協議。ったって、大会日程変更してもらえるわけはなし、こりゃもう、受験先に平身低頭ひたすら変更をお願いするしかないということで、辛い電話をしていただいた。

 その結果がくるまでの数分間、長いこと長いこと!もしダメだって言われたら、大会そのものを諦めるか?急遽代役を立てるか?ったって主役だよ、今更無理!待ちきれずに進路室に向かったら、行き違い、慌てて職員室に戻って結果を聞いた。

 「前日の17日、同時刻ということで了解していただきました。」よかったぁぁぁぁ!前日はリハーサルだけど、そんなことは、どうってことない。本番に出してもらえただけで、感謝!感謝!感謝だ!!当人も前日に試験終えていれば、心おきなく舞台に臨めるに違いない。リハーサル時の代役を指示して、どうにか本番に向けてゴーサイン点灯だ。

 実はもう一つ致命的なバッティングがあった。それは子どもミュージカル。小学校の創立記念式のイベントとして、たってのお願いということで頼まれたもの。ここは、進学者の試験日に大当たりになってしまった。これまた主役!なんとか、前日とか翌日とかになりませんか?とお願いしてみたものの、こちらは地域の行事にもなっているのでダメとのこと。仕方ない。代役で対応します、ということで了解をいただいた。

 といった具合で、3年生をこの時期まで活動に引っ張りこんでおくのには大変なリスクが伴う。当人たちのプレッシャーも相当なものだと思う。それを少しでも支えるために、顧問も面接練習やら作文指導に力をそそぐ。たしかにどちらにとっても大変な労力だ。でも、そんな綱渡りの苦労をしても、やっぱり3年生を最後まで部活に引き留めておきたい。

 理由はいくつもあるが、ここでは、ただ一つ、高校生活を最後の最後まで充実して送れるからとだけ言っておこう。そうなんだ、嫌だ、大変だ、まだやるの?と言いながらも12月、1月、2月まで活動を続けた部員たち、その時になれば、一様に満足、納得の表情で卒業していくからだ。下級生との絆も深まり、名残を惜しみながら卒業していくことになる。そんな様子が、顧問にはよっくと見えている。だから、無理を押し通す。

 今年はの3年生は1月24日の食育子どもミュージカル寒河江公演が部活動の終了日となる。頑張れ!!

 

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桜、転じて取水口?

2010-09-11 20:44:43 | 教育

 桜、転じて取水口?なんのこっちゃ?

 舞台装置だよ、舞台装置。『Catch&Row』ボート部の話しでしょ、だから舞台は河原なわけ。客席側が川で、舞台は河原。で、奥には土手が上手から下手に連なってるって構図。

 下手には艇庫があって、中にはボートなんかも飾ってあったりして、結構にぎやか。じゃあ上手は?最初の計画では桜の木を土手に植えようと思って、そう実際作って置いてみた。かなり手間暇掛けて、葉っぱ何千枚と作って飾ってみた。

 難しい!まるで絵にならない。リアルな舞台に突如ファンタジーが顔出したみたい。まるで、後ろから魔女でも出てきそうな感じになってしまった。こりゃダメだ!製作責任の顧問Nには悪かったけど、ボツ!!

 もっとリアルな若木を作るかって相談してみたんだけど、残り5日でしょ、しっかりノウハウが確立してないものをこの短期間では無理だろうって判断した。じゃあ何よ?土手にあって様になるものって?それも、作るの簡単なもの。

 あった!ありましたよ。土手って言えばこれでしょ。取水口。我が瑞穂の国なら川は田んぼへの水の供給源。その取り入れ口はそこら中にある。見たことあるでしょ?鉄製の水門を大きなバルブで開閉するって奴。米作りの季節には、堰の担当者が毎日開け閉めしてる、あれだよ。あの取水口を作ることにした。

 鉄骨を組み合わせた取水口、これなら造作も容易だからね。顧問Nが設計して、今日一日掛けて完成した。取水口は四つのパーツからなる組み立て式。それに水路の開口部。さらに蹴込みに取水口。実際に舞台に設置してみたわけではないけど、なかなか良い雰囲気だ。これなら土手の上も狭くならないし、見た目も良いし、ナイスアイディア!ってところだ。

 あと、高すぎた階段に合わせて蹴込みの傾斜を修正したり、見切れる屋根裏に色を塗ったり、一昨日のリハーサルでわかった問題点を片っ端から手直しした。脚本関係では、超過の8分を短縮すべく、削り、切り取り、急き立てて時短に励んだ。

 ということで、どうやら明日からは仕上げに向けて、演技にぎりっと磨きをかけていけそうだ。

 

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実り多きリハーサル

2010-09-10 21:43:41 | 教育

 今年のリハは、本番会場の米沢市民文化会館が借りられた。これが良かった!すべて本番と同じ条件で様々試すことができた。もちろん、照明の記憶もできたしね。ここでやらなかったら、かなり不安なところも多々あったと思う。

 なんたってまる1日だから、贅沢!午前中はたっぷり時間を掛けて照明の当たりをやった。係がカラーを入れ間違えたり、僕の指示ミスで一部立込をやり直したりなんてことも余裕でできた。シーンごとの色作りもじっくり時間を掛けて行うことができた。その割にすべて納得!にはほど遠いんだけれどもね。

 で、今回一番の難題、ラストシーンの場転練習!これがねぇ、なんとも大変だった。2尺1寸高5間ほどの台上に8人分のローイングマシーンを据え付け、それに一人ずつ乗って漕ぐ。これをほとんど真っ暗な暗転明かりの中ですまそうてんだから、これはきつい!何度やっても目標の40秒はおろか、1分を切ることもできない。ひどい時など2分近くかかって、しかも音はどしんずしんばたんごろごろがしゃん!もう目も当てられないって、もっともまっくらで見えないんだけど、状況が、何度繰り返しても続いた。

 途中、顧問Nのアイディアを入れて、台の奥から器具を上げることにになってどうにか目途がついてきたが、それでも部員たちは暗すぎる!見えない!怖い!の連発。たしかに暗い。なんたって、72の地明かりを10%に絞ってるんだから、暗転になった直後、目が慣れるまでは真っ暗闇だ。厳しい、間違いなく厳しい。それはわかっていた。僕もこの明かりで場転なんかやったことがない。7月に新国立で見た『エネミー』だって、はるかに明るい場転明かりで作業していた。だから、無理って言えば無理。でも、今回は断固押し切った。「やればできる!」「慣れれば見える!」「泣き言言うな!」ってかなり無茶な言い分だった。

 でも、やっぱり、できるんだよ!やればできるんだ。結局、目標の40秒には達しなかったけど、50秒までには短縮するとことができた。偉い!あんたら、立派!!なぜ、こんな暗い場転にこだわったか?もちろん演出効果からだ。真っ暗闇の数十秒が過ぎて舞台が明るくなったら、なんと8人もの男女がオール漕いでる!なんと凄い転換じゃないか!これがやりたかった。次のシーンがお客さんにうすうす感づかれるような場転はしたくなかったんだ。

 それと、毎回進歩しなくちゃ!技術が上積みされていかなくちゃ!だから、今回は暗い暗転明かりに執着した。これができれば、次回からはこの場転明かりが当たり前になる。暗くたってものの出しはけがスムーズにできるようになる。これは舞台効果の面でとても大きい。みんな、よく頑張った。

 でも、さすがに1時間こればっかやって、みんなくたくたのよれよれの不機嫌ぶすっ!って状態だった。このまま夜の部突入、果たしてゲネプロまともにできんのか?夕食後再開でまず照明の変化ごとに追って行く。この際演技のことは言わない。ひたすら舞台上の段取りや照明、音響のあわせを中心に行った。これが1時間半。そして、ゲネプロ。

 もっとつっかえたり立ちどっまたりするのかと思ったら、これが思いの外スムーズに行った。キャストの演技も今までになく生き生きしている。発声もしっかりと通って聞きやすい。スタッフワークもスムーズに進んだ。で、結局上演時間は1時間8分。8分のオーバーってことだけど、このくらい超過するくらいでないと、芝居はすかすかで面白くない。この時間で上演できればいいんだけど、大会は1時間59秒以内が制限時間。切って切って切りまくって、8分を稼がなくちゃなんない。今回の芝居はエピソードじたいが豊富なので、遊びやギャグを諦めるしかないだろう。残念!

 それにしても、やっぱりたくさんの舞台経験は無駄じゃないね。わずか一回の確認でさらっとゲネプロできてしまうんだから。それと、たいして稽古もしていないのに、せりふもほぼ入っているし、動きもほとんど身に付いているんだから。さらに、舞台スタッフさんも驚いていたことだけど、バラシのの早いこと。全員無駄なく動くこと。これは間違いなく、舞台踏んでる場数の勝利だった。というこで、9時半にゲネが終わって、退館できたのは10時ちょうど、わずか30分でバラシ、撤去、積み込み、舞台清掃、会場点検までやり終えた。

 全員、高揚!エキサイト!!実によいリハーサルだった。

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