ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

22時は映画タイム!

2018-01-14 09:18:12 | 映画

 稽古なし!農作業なし!台本書きなし!たまらねえなぁ、この、ゆとりたっぷりの毎日!飯食って、ブログ書いて、ジムトレ行って、本読んで、そして・・・映画見る!

 映画館?行かない、行かない。この雪の中、おっかねえじゃねえか、見終わって外出たらさらに積雪20センチ!なんて、一気に地獄の責め苦に突き落とされるようなもんだ。

 行きつけは、NHKBSプレミアムシネマとAmazonPrimeだ。BSシネマは、これ!ってピンときたやつを録画しておいて、後日、気が向いた時に見る。年末にゃ黒澤明特集あって、「七人の侍」「用心棒」「椿三十郎」録った。懐かしい!が発見も多かった。例えば、菊千代(「七人の侍」の百姓あがりの野武士)の造形・描写、当時の社会が凝縮されてるし、ぴったしはまったエピソードの連続!勉強になるなぁ、って今更なんだが。

 一昨日は「サタデーナイトフィーバー」、ジョントラボルタだ。ダンスシーンが評判だったけど、上映当時(1978年)は世の中に背向けて、人生再挑戦の受験勉強まっしぐらだったから、見ていない。40年経って再会、若き日のトラボルタ、スタイル抜群!カッコイイ!!が、えっ?なによ、このダンス???体くねくねさせてるだけじゃん。リズムに乗った切れ味なんてまるっきりなし。バックダンサーたちの動きだって、今時の若いやつらだったら1時間でまねるぜ。ストーリーの方も、下町のハチャメチャ社会から川向うのお上品社会への上昇でお開き!って安易だろう。40年って歳月、残酷だなぁ。

 AmazonPrimeの方は、たくさんのラインナップの中から、その日その日の気分に合わせて選べるってのが、なんたって魅力だな。見ず知らず、ジイサンだからな、の名作にぶち当たることも少なくない。例えば、「セトウツミ」大森立嗣監督、池松壮亮、菅田将暉主演。

 川沿いのどうってこともない公園の一角で交わされる高校生二人のすれ違い会話の妙。2人の微妙な距離感、その間がとっても新鮮だった。あの間、舞台で使いこなせたいもんだ、ってため息つきつつ見た。磯田道史の「無私の日本人」を原作にした「殿、利息でござる」、

 ポスター阿部サダヲだし、ちょんまげが銭になってるし、こりゃドタバタだろって、馬鹿にして覗いてみたら、これが思いがけないシリアス?な力作で、私欲満開の今時人間には痛烈なカウンター一発だった。

 コンピューターの生みの親、AIの元祖って、最近なにかと話題にのぼるアランチューリングの伝記「イミテーション・ゲーム」なんかも感動ものだった。ドイツの極秘暗号の解読方法を発見する過程のスリリングな展開、同時進行する大戦後の彼の転落。驚くのは、1960年当時、イギリスじゃ同性愛は処罰の対象で、服役か、継続的なホルモン剤投与のどちらかを選択するしかなかったって事実。ホルモン投与を選んだチューリングは精神のバランスを失して自殺、なんとも、衝撃的だった。わずか数十年前の出来事なんだから。

 て、ことで、夜10時からの映画劇場、あっ、長いものは無理なんだよな、睡眠不足になっちまう。満島ひかりのデビュー作?「愛のむきだし」見たい!でも、3時間50分!!って・・・うーん、ちょっと体調整えるから。

コメント
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