嘘だろ！タイヤ、パンク？

　さっとて、ジム行って、走り初めと行くか！

　えっ？前輪右タイヤ、もしかして、パンク？ぺちゃんこ！

　そりゃないぜ、昨日乗っただろ、吹雪の中、頑張って郵便局行ったじゃねえか。ええーっ？釘、踏んだかぁ？って、道路、完璧に圧雪だぜ、地面も出てないのに釘って、あり得ねぇだろ。なんってこっちゃい。

　仕方ねえ、普通タイヤに付け替えっか。待て待て、このツルツル道、たとえ一本だって普通タイヤはヤバいだろ。そっか、パンクした１本外して、軽トラでガソリンスタンドに持って行って修理してもらやぁいいだよ。今時、パンク修理なんてちょろいから。去年のタイヤ交換の時だって、刺さった釘ぐいっと引っこ抜いて、その穴に接着剤塗った紐ねじ込んで、はい、終わりました、だったもの。その調子でさっさか直してくれるぜ。

　見てくれたあんちゃん、タイヤ全面、石鹸水浴びせかけて、しきりに空気漏れの個所見つけ出そうとしてくれたんだが、道路接地面はおろか、ホイールとの境目、空気バルブ、どこにも異常は見つからず、ダメだ、こりゃ、わかんね、取りあえず空気入れとくから様子見てよ、おいおい、そんなことあんのか？と、大いに不満ながら、渋々のお持ち帰り。乗用車につけ直して、しばしご機嫌伺いすることにした。

　で、どうするジム？道路の方は、除雪車が丁寧に氷削ってくれたお陰で、つるっつるのスケートリンク、とってもじゃないが、軽トラなんかじゃスピンして回転ルッツなんてことになりかねない。なら、雪道走行安定度抜群のプリウスの方がいいや、でも、途中で空気抜けたらどうする？一晩でぺちゃんこになったわけだから、今はぱんぱんでも、いつ、すーっと空気漏れるか知れたもんじゃないぜ。でも、せっかく雪も止んだことだし、正月も４日だし、ここはジムで走っておきたいよなぁ。

　だったら、タイヤ交換の準備して走りゃいいんじゃね、スペアタイヤとかジャッキとかレンチとか一式積み込んで、空気減ったら、その場で交換、これで行こう。

　５分走っては、止まってタイヤチェック。これを繰り返しながら、ジムまで無事運行。トレーニング終わった後も、問題なし。そろそろ運転で戻ってきたが、ここまでのところ、問題なし。一晩おいてみて、やっぱり異常なし！なんじゃ？どうなってんの。ただの気まぐれか？まっ、いい、良かった。この調子で明日も頼むぜ、恐いからタイヤ交換キットは積んだままにしとくからさ。