ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

年の初めは、骨折り損!

2018-01-03 10:29:15 | 農業

 正月二日から農作業しようって、その根性が間違いなんだよ。酒飲んで箱根駅伝でも見てりゃいいのに、ボカシ作りって、もう、アホか。

 でもな、お天気お姉さん、午後晴れるって言ってるし、気温もそこそこだし、この先、荒天が続くようだし、一人で暇だし、体なまってきてるし、・・・・。ええーい、ただ一つのやり残し、さっさと片付けてさっぱり気分で正月過ごそうじゃねえか。

 まずは、井戸ポンプだ。凍結防止のために水抜きしてあるからね、こいつを復活させにゃならん。バケツ2個に差し水用にたっぷり汲んで、スパナ持って、モンキー持って、いざ!

 一昨日鶏小屋周辺は除雪しておいたから、ポンプ小屋にたどり着くのに苦労はない。

 問題は、お休みしてたポンプが機嫌よく動いてくれるかどうかだ。まず、貯蔵タンクの栓をしっかり閉めるだろ、次に吸い上げフィンのボルトも締める。

 よしっ、ここで差し水、キャップ2個を締めて、スイッチオン!ありゃ、うんともすんとも言わねぇ。おおそうじゃった、元のブレーカー落してあったんだ。こいつを上げて、再起動。電気は通ったようだが、ポンプ動かない。ってことはぁ、フィンが凍結してるってことか。待てよ、待ってろよ、お湯持ってくっかな、と、母屋に戻りストーブの上のやかん取りに往復。そろそろと湯かけてやったら、ほれ見ろ、動き出した。ポンプ回ってる。でも、出ない。蛇口も凍り付いてるかもしれん、こっちにもお湯浴び。

 まっ、差し水1回で出るわきゃないよ、スイッチ切って、キャップを外し水を入れる。ともかく、地下の水脈まで管全体を満たさにゃならんのさ。途中、空気が入っていたり水が繋がってなかったりすれば、ポンプは空回りするだけだ。水を足して、2度目の挑戦!おっ、出た!

 ちょろちょろだけど、大丈夫、すぐにどぱーっと出てくるから。って、おいおい、止まったよ。そうか、まだ水の管、地下まで繋がってないか。よしっ、水汲んでくる。今度は10リットル入りのデカ如雨露で運ぶ。2度目の御母屋ーポンプ小屋往復。

 差し水を足して、再度挑戦!出た、が、30秒後にぱたりと止まる。もう一度、水足しスイッチオン。同じく、30秒でちょろちょろはパタリ。うーん、地下の水脈に水が集まっていねえんだぜ、きっと。冬だからなぁ、地下水も不足気味なんだ。何度もポンプで引っ張って水集めるしかねえな。水足す、スイッチオン、ちょろちょろパタリ、この繰り返し。ああ、汲み置きの水無くなった、で、母屋に往復、の繰り返し。

 黙々とこの反復作業を続ける、が、出ない!!何度水運んだことか、たしかに晴れ間はのぞいちゃいるが、風は冷たく手後は凍えてくるぜ。ポンプの揚水力に問題あんのかもしれねぇ、と、フィンケースも外してみたが、別段ひび割れ等も見つからぬ、さらに、ほとんど惰性で続けること、2時間半、ついに断念!

 ダメだ、こりゃ、水は春まで出ない、ってことは、ボカシ用の水は母屋から運ぶしかない。何回往復すりゃいいんだよ?もう、嫌だ!そろそろ夕暮れだし、ボカシ作りは天気の良い日を見計らってやることに、決めた。

 最初から運搬水でボカシ作ってりゃ、終わってた!完全な骨折り損!見事な無駄骨!何にもならない徒労!疲れ果て何もかも投げ出したいやけっぱち、でも、水抜きは完全に済ませにゃならん。後片付けを済ませ、工具やスコップを抱えて家に戻った。ああ!

 冷静に考えりゃ数時間のロスだが、気分としちゃ1日丸損!ストーブの前に座り込んだまま、夜まで落ち込んじまった。正月二日だってのによぉ。

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする