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ステージおきたま

無農薬百姓33年
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コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

まずは豊作?今年の米作り

2015-09-24 08:31:22 | 農業

 稲刈りの話題が続く。他に書くことないからだろ?まっ、それもないわけじゃないけど、やっぱ米の出来について報告しておかにゃいかんじゃないか。

 8月初旬の分茎の時点にゃ、こりゃとれるぞ!これまで一二を争う豊作になるんじゃないか?特にコシヒカリは。内心期待するところ大だった。例年だと20本弱の1株茎数が、今年は20~25本、しかも、出ている穂の長さも長かったから、これならば、ってほくそ笑んでいた。

 盆前、延々と続いた炎暑のお陰だ。やっぱりイネは強烈な太陽と茹だるような暑さが好きなんだ。出穂も早く、イモチも暑熱に焼かれ、ほとんど広がらない。この調子なら上々の仕上がりになるに違いないと確信していた。さあ、どんどん光合成して実の中にデンプンを蓄えて行ってくれよな、っと楽しみにしていたところで、あの長雨と低温だ。暑さに参っていた人間様には心地よい初秋の訪れだったが、真夏大好きのイネにとっては、ちと早すぎる夏の終わりだった。ぱたっと止まったな、生育が。そして、大したことはなかったが、病気も出た。9月に入ってからの大雨、大風で一部倒れるところもあった。もっとも、この部分は、間違って肥料を多く播いてしまったところのようで、明らかに出来過ぎだったんだけど。

 この天候の激変は、ヒトメボレに大きく影響した。晴天続きの頃から、何故か水口のイネの出遅れが目だっていたが、秋の日照不足でとうとう最後まで追いつくことができず、かなり広い面積で青立ちのまま。つまり、穂は出たものの、実が入らない状態で稲刈りに行き着いてしまった。

 こんな状況なので、かなりがっかりしながら、あまり期待もせずに臨んだ稲刈りだったが、刈り終え、杭掛けを済ませてみれば、コシヒカリ37本、ヒトメボレ41本と、これまででもっとも多い杭の本数になった。もっとも、実入りの具合や束ね方の違いがもあるから、最高だって手放しで喜ぶわけにはいかない。こればっかりはこいでみなけりゃわからない。ってことなんで、今年の米は、まあまあの豊作かな?ってことだ。

 それにしても軽トラの荷台一杯になった青刈りイネ、心配はご無用。山羊さんと鶏さんが待っててくれるからね。やっぱり家畜のいる暮らし、いいなぁ!無駄ってもんがない。捨てるもんがないから、気持ちも穏やかだ。お隣さんに感謝しよう。

 と、言うことで、来年に向けての反省。水口のイネの生育をどう早めるか?常時満水の意識を捨てた方がいいのかもしれない。いつでも水を一杯にしておこうと思えば、水口のイネはいつだって冷水浴びっぱなしになるわけだから。それと、代掻きを丁寧にして水持ちを少しでも良くすること。生育のムラについては、場所によって地力のあるなしがほぼわかったから、それを均すような堆肥散布をすることにしよう。あと、暑い夏が続いても文句を言わず、イネの気持ちを慮って笑顔で耐えることだなぁ。

 

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