ステージおきたま

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気まま!鈍行 列車旅

2015-09-28 08:51:33 | 演劇

 一昨日は宮城県の多賀城まで電車で日帰り旅ラン。行きは山形線で福島に出て東北本線で仙台、仙石線に乗り換えて多賀城、ほぼ3時間半の鈍行旅。なんか、わざわざ南に下ってから北上って、遠回りな気がするけど、時間的にはこちらが近い時もある。鈍行旅ではよくある話しで、要するに列車接続の問題なんだ。新幹線網が張り巡らされた今時、鈍行、いや各駅停車列車は通勤・通学用だ。県をまたいで、地域を越えて走る列車はほとんどない。遠距離の目的地を目指すには当然何回かの乗り換えが必要になる。通勤・通学列車のダイヤは、乗り継いで遠方に出掛ける人など想定外だから、乗り継ぎ乗り換えの接続はほとんど考慮されていない。だから、この列車待ちの時間が所用時間の多くを占めることになる。と言うことで、福島経由の仙台行き。帰りは仙山線を使って山形回りでこれまた3時間半の行程だった。

 今回などスムーズに行った方で、栃木県小山の大会に参加した時など、福島で待つこと待つこと2時間弱、外に出て駅ビル内を意味もなく歩き回り、本屋に入っては立ち読みに時間をつぶし、これなら福島まで車で来た方が良かった、でも、駐車場は有料だろうし、などとぐだぐたと考えたりしながら、暇つぶしに精を出した。

 昨日は昨日で、新庄まで芝居を見に、これまた鈍行旅。行きも帰りも2時間ちょっとと、思いの外の短時間、乗り換えが1回だし、山形での列車接続に配慮があって無駄待ちストレスまったく無しで往復できた。特に帰路など、乗り換え客が乗車終わると即発車というお見事さ、感動ものだったね。

 なんだって鈍行旅をするようになったか、そりゃもちろん時間にゆとりができたからだ。職場があった頃は、1時間はおろか、1分たりとも無駄にできない、ぎりぎりの時間節約モードで暮らしていた。なんせ、仕事があり、農業があり、劇団がありの三つ叉掛けの日々だったから、時間感覚はとことん鋭敏にならざるを得なかった。今も常に締め切りに追われ、昼はトレーニング、夜は稽古と暇持てあますことはないのだが、それでもゆとりは十分にある。時間のゆとりは心のゆとり、待つことに寛容になった。

 それと、車で行けば、その間ずっと運転していなければならない訳で、結局何もできないし、疲れは確実に溜まる。新幹線を使わなければ、ガソリン代と乗車券料金ってほぼ同じだってこともわかった。同じ費用掛けて、ガソリン使うなんてエコじゃない。なら、鈍行で気まま旅、Ipadで原稿を書き、台本のネタを考え、本を読む、これだけ時間つぶしアイテムがそろっていれば、退屈することなんてあり得ない。今回だって、その日の更新ブログは列車の中で書いてメールで自宅PCに送ってアップした。菜の花座新作の1シーンのエピソードも思いついた。文庫本も150ページほど読みこなせた。こりゃどう見たって、鈍行旅の勝ち!ってことなんだよ。

 マラソン大会の場合、21kmとか42kmとか走った後で車運転するって、こりゃ苦行でしかなく、列車の方がどんだけ気楽だか。去年の飯坂フルマラソンの後なんか、もう、眠くなる、足は攣る、頭はぼーっとするで、よくぞ家まで運転できたもんだ、帰り着いた時には安堵しきり、這うようにして居間にたどりついた。ただ、列車で行くのが難しい、あるいは、時間が掛かりすぎるって場合も少なくなくて、次回の会津ハーフとか、その次の長井フルなんかは、車で行くしかない。まさか、郡山回って磐越西線で半日掛けてなんてできない、車で山越えすれば2時間弱だから、会津。長井も車なら30分だし。

 と、言うことで、鈍行旅は魅力なのだが、接続とか到着後のアクセスとか、こりゃあまりに無駄が多すぎるって場合も少なくない。なんたって、車社会なわけだから。まっ、それさえも、味わい尽くすようなゆとりの達人になれればいいのだけれど、その境地に到達するにはまだ10年は掛かりそう。いや、それでも無理か?根っからのせっかち根性、どこまで行っても、時間もったいないよ!無駄だよ!って叫び続けてるのかも知れないな、やれやれ。

 

 

 

コメント
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