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ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

雨乞い不発!天気願えばまたもや外れ!

2015-09-07 13:52:08 | 農業

 からからの田畑を前にして、頼む!降ってくれ!お願げえだぁ、雷様ぁぁぁ!って雨乞い祭りまでしたのに、一滴だって恵んでくれず、さあ、そろそろ田んぼ乾かさないと稲刈りできねえぞ、って今になってこの連日の雨、しかも昨日なんかかなりのどしゃ降り!この辺の神様は相当へそ曲がりらしい。あるいは、いたずら者か?

 米沢市芸文のフェスティバルに関わっていた4日間、田んぼも畑もとんとご無沙汰。さあて、溜まった野良仕事、じゃんじゃか片づけていかなくちゃ、って思いはあるものの、心も体も、重いぃぃぃ。雨雲のたれ込めた空からは時折にわか雨、暗いぃぃぃ。久しぶりの外仕事、爽やか快晴の下で始めようぜ!なんて贅沢は言ってもらんないんだよ。後、2週間もすれば稲刈りだもの。

 土用の中干しってことをやらない我が家の田、稲刈り前の晴天がどうしたって欲しいんだ。でないと、ぬかってぬかって、機械が入れない。もちろん、米粒だって湿ったままだ。それでも、地下水汲み上げかけ流しの2枚の田は、ポンプを止めれば少なくとも水の流入は無いから雨さえ続かなければ、なんとかなるのだが、堰の水を水路で引いている4枚の田については、流入防止の土木工事?が必要になる。

 案の定、水路から溢れるように流れてくる水流は、仮止めの土嚢なんかなんのその、だくだくと田に流れ込んでいた。この怒濤の流入を完全に遮断しなくてはならない。春の水入れの時に畳んでおいたビニールを流れの中に、えいやっと!広げる。間髪を入れず土嚢を上に積んでシートが流されないように止める。流入路をビニールの堤防で遮る感じだ。土嚢を数個並べたくらいで水の勢いをとどめることなんてできない。ビニールの堤防基礎部分を、掘り返した根っこ絡みの土塊で覆っていく。コンクリートの外壁工事ってとこかな。掘り起こす土は、水路の下流を広げるように掘る。我が家の水口に水が押し寄せないようにするためだ。

 掘っては塗り、掘っては張り、土嚢を包んだビニールすべてが土塊で覆い尽くされたら上から足で踏んで隙間をふさぐ。水がしみ出している所へはさらに土を補強。かれこれ小一時間、ようやく水口を完全封鎖することができた。

 次は、各田んぼの水尻を切って溜まった水を落とす作業。上から一枚一枚、仕切りの板を取り除き、支えの石を外して水路を全開する。どどーっと一気に水が流れ下る。一番下の田んぼを切れば、その水は水路に戻って行く。これで、流入を断ち、排水路を仕上げたので、どしゃ降りさえ続かなければ、田面は乾いてくるはずだ。水を止めるこの作業、田んぼの終い仕事の始まりだ。これから、草刈り、波板外し、角刈り、稲刈り、杭掛け、天日干し、二度の掛け替え、脱穀・・・・と続いていく。慌ただしい収穫作業。喜びであり、どこか寂しい米作りの終章だ。

 

 

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