たかはしけいのにっき

理系研究者の日記。

演技の基礎

2009-02-26 04:41:49 | Weblog
 さっき知ったばっかの話を、あたかもそんなことはずっと前から自分にとっては当然であると言わんばかりに、得意気に話す演技を、読者の皆さんは、どれくらいできるだろうか?
 プレゼンを多くやっていると、案外この演技の重要性に気がつく。しかも、俺の場合は、ただ単に当然って演技をするんじゃなくって、もう一歩思考し、突っ込む。
 そうだなぁ、まぁ、ちょっとテキトウにフリをしてみると……、

 「えーっと、皆さん、これはよく、いろんなとこで、見かける図だと思うんですが、いや、今さらなんですけどね、ここのマルの部分、ほら、ここ、絶対皆さんもこの図描くときは、こーやってマル描きますよね。これは、なんでこー描くかっていうと、例えばこーいうマルにしちゃうと、全然この物理現象を表現できてないことになっちゃうじゃないですか。いや、だって、この式みたさないから…(「さ」を小さく入れる)…。だから、定性的な理解として、こんなマルがベストで、とてもよくこの物理現象をくみ取れてるってことを確認して、うん、これをちょっと頭に置きながら、この次のスライド見てください。」

 ……みたいな。っま、これだと、ちょっと、わざとらしすぎるけどさ。
 俺は、基本、試験前とかプレゼン前とかしか、ちゃんとは勉強しないから、いろんなとこで見かける図ですよねーみたいなのも、本当は昨日見たばっかり…とかね(笑)。下手すると、上から見下す度は同じくらいで、つい20分前にやっとわかったことを得意気に話していたりする。
 このスペックってプレゼンだけじゃなくて、いろんな会話の中でも重要。なんていうのかな、余裕あるフリみたいなの。そして、あえて、余裕無いフリってのも重要。(ここまで言えば、普段で、どっちがどっちか、わからないだろう(笑))

 この2段構え、つまり相手の当然の一歩先をいってさらに攻撃できる状態にする、ってのが、いつものプレゼンの緊張感。欠点もあって、防御が高くってイイんだけど、時間に依存した戦力が落ちる…。
 それでも、重要な試合では、2段なんかじゃすまなくて、4段構えくらいをしている。ここまでいくと、最初っから3と4はもってない演技をしておいて、向こうの攻撃を待ってから、3と4の攻撃を発動する。4まで出し切っても、まだネタがあるかのような余裕を見せておく。これが、最重量装備パターン。
 めったに使わないけどね(笑)。
 でも、それをもすべて見透かしてきやがる相手も稀にいるから(稀っていうか、今まであった中で2人(笑))、世界は広いなって思うのである。
 っま、超必殺技として、完全なる最終手段は、「笑いに変える」ですがね。
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