今日は中高生で理学部がイイかも?って思っている人やそのなかでどんな分野に進もうか迷っている人に向けて、「物理」と「化学」と「生物」の各分野を比較をしてみます。僕は理学系なので、工学部の価値観は僕にはわかりません。
これから理系になる方、これから理系の専門分野に進まれる方、必見です。
まず、図1を観て欲しい。みんなに色々怒られそうですが、ロンドンハーツの「格付けしあう何たら」と一緒で、あくまでイメージです笑。
学問分野の丸の大きさは、対象とする自然現象の広さをそのまま表します。そして、そこにこの軸において書けるものだけ、さらに細分化された研究分野も載せてみました。ここには書けない細分化された分野も多くあります(ex. 生物情報学、生物物理学など)。
左の軸は単純に言うと「賢さ」。これについては特に異論が無いと思う。
まぁ、高校理科の選択からしても明らかだよね。高校だと確かに物理よりも生物の方が簡単だけど…、って思うかもしれませんが、研究レベルもしくはその直前になってもこれは同じです。対数計算もまともにできないのが生物系で、物理系は暗記が苦手なので常用漢字もまともに書けなかったりします。
特に左の軸は、今現在知られている事実を学ぶのに「思考力必須」「暗記でOK」ってことね。
右の軸は、おそらく多くの人が初見で思うであろう「価値観」です。
人は自分勝手な生き物ですので、自分が「わかりにくい」なって思ったら「無価値」だと決めつける人が多いです。同様に「わかりやすい」ものは「価値」があるように感じます。この軸は女子の比率でも成り立つかもしれません(数学だけ別ですが)。
ここで図2に移ろう。
左の軸より、たとえば、物理は思考力が必須であり、従って一人でじっくり考える時間が長いので、研究レベルになったときに、どうしてもクソ真面目になってしまいがちだ。まぁ、賢い人が多いとも言えるのだが、とにかく活気が無い。こいつら本当に生きてて楽しいのか?と思うヤツばかりになってしまう。
そして、逆に生物系はきちんと沢山暗記すればイイ点数が取れるため、自分でモノを考えてきていないので、与えられた作業をただ繰り返す、ノリの良いピペット土方(通称ピペド)が量産化される。しかも、高校生は「価値がある」と勝手に思ってくれるので、大学側も商売がしやすく生物系の学部がものすごく増えたために、近年、大量にこの無意味なピペドが増えてしまっている。
しかし、自然科学のすべての理屈は繋がるものとして仮定すれば(この仮定はそんなに悪くないと俺は思っている)、学問の本質的な観点から言って、例えば平衡統計力学の基本法則を知ることよりも、不老不死になるための方法を探る方が、遥かに難しい。
そこで右の軸をつけた。本質的に難しいか易しいかは、最終目的を考えた時の話である。高校生にはまだわからないかもしれないが、統計力学がきちんとわからなければ不老不死の方法だってわかりようがないのだ(理学的にはね)。
そして、ここでの丸の大きさは、その分野の権力の大きさの度合いを示している。
つまり、「賢い人」が一般的には「無価値」に思われてしまう「本質的には易しい」ことをしていて、「ピペド」が一般的に「価値」があると思われる「本質的には難しい」ことをしている。これが今の研究の本質的な問題点だと俺は思う。
これら2つの図が反映されて図3ができあがる。
図3は、研究社会の潮流を示している。縦軸では最終的な決定としての価値を示しており、横軸は文字通り主義の度合いを示している。丸の大きさは人数です。
図にしてみて思ったけど、ホント日本って(少なくとも理学については)終わってるね。理学の面白さやチャレンジングな部分にカネをかける国ではないのよね。世界がどうなんか知らんけどさ。笑
ちなみに図の中のコメントは分野ごとの大義名分や性質を書いてみました。もちろん、もっと色んな事が書けると思います。
なんかありきたりな量産系バイオ批判になってしまったかもしれませんが[*]、これらの図が参考になれば幸いです。
まぁ、どんな分野であれ自分の興味ある分野であれば、こんな図は当然関係無いですよ。みんな、理系を楽しもうぜ!
最後に注意しとくけど、ただ統計的にこういう感じですよ、っという、あくまで俺のめっちゃ勝手なイメージね笑。
(このブログではじめて図を使ってみました。うーん、もう少し上手く説明したかったな。っま、賢い皆さんなら、読みほどけるよね?)
参考
[*]たとえ死んだとしても生命科学の研究者を志してはいけない
これから理系になる方、これから理系の専門分野に進まれる方、必見です。
まず、図1を観て欲しい。みんなに色々怒られそうですが、ロンドンハーツの「格付けしあう何たら」と一緒で、あくまでイメージです笑。
学問分野の丸の大きさは、対象とする自然現象の広さをそのまま表します。そして、そこにこの軸において書けるものだけ、さらに細分化された研究分野も載せてみました。ここには書けない細分化された分野も多くあります(ex. 生物情報学、生物物理学など)。
左の軸は単純に言うと「賢さ」。これについては特に異論が無いと思う。
まぁ、高校理科の選択からしても明らかだよね。高校だと確かに物理よりも生物の方が簡単だけど…、って思うかもしれませんが、研究レベルもしくはその直前になってもこれは同じです。対数計算もまともにできないのが生物系で、物理系は暗記が苦手なので常用漢字もまともに書けなかったりします。
特に左の軸は、今現在知られている事実を学ぶのに「思考力必須」「暗記でOK」ってことね。
右の軸は、おそらく多くの人が初見で思うであろう「価値観」です。
人は自分勝手な生き物ですので、自分が「わかりにくい」なって思ったら「無価値」だと決めつける人が多いです。同様に「わかりやすい」ものは「価値」があるように感じます。この軸は女子の比率でも成り立つかもしれません(数学だけ別ですが)。
ここで図2に移ろう。
左の軸より、たとえば、物理は思考力が必須であり、従って一人でじっくり考える時間が長いので、研究レベルになったときに、どうしてもクソ真面目になってしまいがちだ。まぁ、賢い人が多いとも言えるのだが、とにかく活気が無い。こいつら本当に生きてて楽しいのか?と思うヤツばかりになってしまう。
そして、逆に生物系はきちんと沢山暗記すればイイ点数が取れるため、自分でモノを考えてきていないので、与えられた作業をただ繰り返す、ノリの良いピペット土方(通称ピペド)が量産化される。しかも、高校生は「価値がある」と勝手に思ってくれるので、大学側も商売がしやすく生物系の学部がものすごく増えたために、近年、大量にこの無意味なピペドが増えてしまっている。
しかし、自然科学のすべての理屈は繋がるものとして仮定すれば(この仮定はそんなに悪くないと俺は思っている)、学問の本質的な観点から言って、例えば平衡統計力学の基本法則を知ることよりも、不老不死になるための方法を探る方が、遥かに難しい。
そこで右の軸をつけた。本質的に難しいか易しいかは、最終目的を考えた時の話である。高校生にはまだわからないかもしれないが、統計力学がきちんとわからなければ不老不死の方法だってわかりようがないのだ(理学的にはね)。
そして、ここでの丸の大きさは、その分野の権力の大きさの度合いを示している。
つまり、「賢い人」が一般的には「無価値」に思われてしまう「本質的には易しい」ことをしていて、「ピペド」が一般的に「価値」があると思われる「本質的には難しい」ことをしている。これが今の研究の本質的な問題点だと俺は思う。
これら2つの図が反映されて図3ができあがる。
図3は、研究社会の潮流を示している。縦軸では最終的な決定としての価値を示しており、横軸は文字通り主義の度合いを示している。丸の大きさは人数です。
図にしてみて思ったけど、ホント日本って(少なくとも理学については)終わってるね。理学の面白さやチャレンジングな部分にカネをかける国ではないのよね。世界がどうなんか知らんけどさ。笑
ちなみに図の中のコメントは分野ごとの大義名分や性質を書いてみました。もちろん、もっと色んな事が書けると思います。
なんかありきたりな量産系バイオ批判になってしまったかもしれませんが[*]、これらの図が参考になれば幸いです。
まぁ、どんな分野であれ自分の興味ある分野であれば、こんな図は当然関係無いですよ。みんな、理系を楽しもうぜ!
最後に注意しとくけど、ただ統計的にこういう感じですよ、っという、あくまで俺のめっちゃ勝手なイメージね笑。
(このブログではじめて図を使ってみました。うーん、もう少し上手く説明したかったな。っま、賢い皆さんなら、読みほどけるよね?)
参考
[*]たとえ死んだとしても生命科学の研究者を志してはいけない
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