たかはしけいのにっき

理系研究者の日記。

賢さの行き先

2012-09-16 03:21:19 | Weblog
 賢くなればなるほど、自分の能力の限界に気がついて、感情そのもので行動できなくなる。

 何か疑問に思っても、自分が賢くないからわからないだけで、みんなは普通にわかってるんじゃないか、とか思いだしてしまえば、発言したり他人に意見を求めたりすること自体が怖くなる。すると、それが重なるにつれ、下手に発言することは愚かなことであるという方程式を作って、安心しようとしたりする。
 そして、その方程式を人に押し付ける。下手に行動するな、出る杭は打たれるぞ!、ってね。

 その方程式は非常に正しく基本原理であるのだが、多くの人々はこの方程式に、「時間」という概念が入っていないことに気がついていない点で、悪いけど、俺よりもバカだと思う。
 じゃぁよ、おめーは、いつ、勝負するんだよ?いつも、インタラクションの蚊帳の外で、自分に必要なシーンだって上の無能な連中に流されっぱなしで、いつ、てめーの人生を生きるんだよ?って思う。

 セリフは決まっている。
 無難にやり過ごしたら、それ以降、ちゃんとやるから大丈夫。
 そういう状況に直面したら、きっと発言できるし、行動できるし、自分の道を自分で定められます。
 まだ賢さが無いので。結局、勝負するんだって、武器が無いとダメでしょ?だから自分には無理です。でも、勉強する時間も無いし、私にはずっと無理なんですよ、そもそも。

 そんなこと言ってたら、そりゃいつまで経っても、生活はつまらないまま、自分のことなのにどこか他人事のまま、どーせそんなに長く生きるかわからねーよ、本当に。っで、しかも、変わる気もねーんだから。
 寄生し合っていても、必ずどこかで崩壊する。もうすでに崩壊しつつあるのにも関わらず、まだ、誰かがどうにかしてくれると勘違いしている場合じゃない。

 昨日から今日へ、今日から明日へ、連続性の高い日々の中で、いつだって一日一日が大事であって、そこで毎日、自分の感情や気持ちを、自分で満足させられるように努力しなきゃいけないのだ。
 まずは一発でイイ。きちんと枠に向かってシュートを思いっきり打つことが大事だし、それで入らなかったからといって、打ってみたという自分自身を認めて、セカンドボールを拾って、もう一度シュートし直してみればイイ。

 それを、今日は重要な日じゃないからイイや、って逃げ続けていれば、そのツケは本当に重要な日にも回ってくる。
 毎日シュート練習もしてないのに、重要な日、たった一日の、一回のシュートが入るわけがねーじゃん。

 そりゃね、当たり前だけど、いきなりはカワレナイ。
 いきなりスーパーヒーローになれるわけが無いし、いきなり超絶賢くはなれない。それは大学受験の頃から言われていたことだった。
 「4月5月にできないことは、12月以降もきっとできない。時間が経てば自然にできるようになるなんて思うな。今、この瞬間に理解できるようにもっと必死になりなさい。」ってね。

 俺らは受験生と違って、時間はたっぷり残されている。どんだけ、私には無い!、って言う人でも、たっぷりあるのだ。だからゆっくり、出来ることから徐々にやってみて、また理想を高めればイイ。
 どう?そうすれば、少しは、変わる気になれるのかな。

 こんな世の中でも、情熱で報われる孤独をちゃんと信じて、一人で黙々と戦っている人達が沢山存在する。そいつらはバカだけど優秀なのだ。つまり、超絶に不器用だけど、優しくて優れている。
 そういう人達の人間関係のインタラクションを活性化し、もっともっと認めていかないといけないよね。

 結局俺は、少しCグループ贔屓な人間なのかもしれない。
 まぁ、彼ら彼女らの特性として、今我慢する、っていう部分のアホさがある。それは真面目であり不器用であり、とても応援したくなる特性だと思う。

 だって、極端な話、すべてを投げ出して自分の即物的な部分だけで寄生しようとしてるわけじゃないわけで、正直者は、報われるべきだからだ。
 その指針として、Aグループの生き方を尊敬して、さらにBグループの上下の挟まれ方も勉強させてもらって、クロスオーバー化して、変わっていって欲しい。

 ありのままの自分で、どんな可能性もあるんだって本当に心から思えるように、変わって欲しいのだ。

 早い話が、中途半端に、もしくはたった一つの分野で、賢くなったくらいで満足せず、完全に突き詰めて賢くなりまくれば、新しい道が開けるのだと思う。

 賢さの行き先、、それは、聡明さや慧眼さであって欲しいと、ココ最近、よりいっそう思う出来事が多い。
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