たかはしけいのにっき

理系研究者の日記。

HERO

2013-03-15 02:05:40 | Weblog
 残酷に過ぎる時間の中で、大切なことは「言葉を得ること」じゃないことを、もう一度、想い出す必要がある。
 本当の信頼関係、本当の実力や能力を身につけてから、傍に落ちている言葉を、笑いながら取れるくらいの、心の余裕を持ちたいものである。

 とても素晴らしい実験結果が出たとしても、それ自体、そのものには、なんにも価値が無い。
 価値があって、大事にしなきゃいけないのは、この即物的な結果を観つめる一人ひとりの存在であり、この環境、このグループの信頼関係のより良き状態こそが、本当の結果だ。
 この大切さを忘れないで、本質的にお互いの気持ちを大事にする行いの中から、データを引きづり出してきたからこそ、素晴らしい結果が得られる。

 合格や卒業という言葉そのものに、なんら意味は発生しない。
 それに至る過程や、それが得られた時に、どんな貢献にapplyするか?、何を目指していくか?、どこに希望を持っていくか?、こそが大事であって、そこから、どんな気持ちで、前向きになろうとするのかを考えないのだったら、どんなに輝かしい学位を取得しても、生活(人生)にはまったく影響しないのだ。
 この想いを忘れないから、他人にとっては少しの言葉であったとしても、他人よりも何十倍もの、経験を身につけることができるようになる。

 The most glorious moments in your life are not the so-called days of success, but rather those days when out of dejection and despair you feel rise in you a challenge to life, and the promise of future accomplishment.

 「言葉を得ること」のような即物的な成功の日々が大事なんじゃなくて、誰かとお互いの気持ちを大事にしあうことで、希望や成功を確信することができて、後から結果がついてくる。

 それなのに、誰かに対する優しい気持ちがまったく失われているせーで、もともとのストーリー自体に問題があるモノづくりが、この世には溢れている。
 駄目な研究内容、駄目な筋書きを、どうにか物語として成立させるため、盛り上げるために、簡単に心や気持ちが捨てられていく。違う!、俺らが見ていたいのは、見せていきたいのは、もっともっと、人の気持ちを大事にしながら、みんなでより良く系を変えて、成長していく、希望に満ちた光だ。
 気持ちさえ大事にしていれば、自然とストーリーが定まっていくことも、もしかして知らないの?

 こういうことが多い世界だから、言葉に具現化される即物的なことが、中々発生しなくて、発生させることが困難で、苛立つ日々もあるだろう。
 しかし、個々観れば、人生をフルコースで味わうための幾つものスパイスが、みんな一人ひとりに用意されていて、時に苦かったり、渋かったり、するだけなのだ。

 困ったら、行き詰ってしまったら、それに気がつかないフリをしながら、そっと手を差し伸べる。
 じゃぁ、せめて、それくらいの心の余裕は、みんなで持っていきたいよね。

 今もまだ、たったひとつ、達成されていない、絶対に変えたい系の、より良きに向かって、走り出そう!

Mr.Children「HERO」
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする