桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

検察

2009-12-17 | Weblog
キムタクがドラマで正義の検察官を演じたものだから、それが検察官の実像だと思う人が多いけれども、全く実態は違う。自分たちのすることだけが正義だと錯覚して、不法行為を平然と行う組織なのだ。
布川事件が最高裁でも再審が認められたことで、検察幹部は不満を洩らし、特別抗告をしたのだから裁判でも争うと語ったらしい。
望むところだ!
布川事件で警察が行った不正行為は、枚挙にいとまがない。
自白テープの改ざん、捜査資料の改ざんとでっち上げ、犯罪行為と言って良い、数々の不正を追及して、広く社会に訴えるつもりだ。そして、この不正に葢をして、今でも私たちの無実に繋がる証拠を隠し続ける検察の汚さを、どこへ行っても語って、検察は裁判で信用出来ない組織だと社会に認識させてやる。必ずやってやる。
樋渡利秋検事総長、やろうじゃないですか!
検察庁による証拠隠しの犯罪行為、俺の言うとおりだと社会が認めるか、検察庁は何をしても良いと社会が許すか、闘いましょう!

勝利の喜び

2009-12-17 | Weblog
最高裁で勝ったらば、どんな大きな喜びになるかと思っていたが、予想したほどではなかった。沸き上がるような静かな喜びが全身を包みこむ感じだ。そして、その喜びに満たされる感覚は、あれから3日目の今日も続いている。
弁護団の長い苦闘。支援者の弛まぬ支え。この勝利は、総てに、その人々のお力添えのお蔭だ。
あれから布川の勝利を我がことのように喜んで下さる人に接するたびに、我が幸せを感じ、味わっている。こんなにも人様の喜びになれたことは、本当に嬉しいかぎりだ。
ただだだ感謝の二文字しかない。
皆さん、有り難うございました!