桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

言論弾圧集会

2009-12-05 | Weblog
先日、最高裁第二小法廷で有罪判決があった葛飾ビラ配布事件、休日に共産党のビラを配って国家公務員法違反に問われた堀越事件、同じくビラ配布を国家公務員法違反に問われた世田谷国公法違反事件の三つを支援する集会が、昨夜、開かれた。
その程度を逮捕拘留し、刑罰を科す異常な日本、裁判を怒り、昨夜は日比谷公会堂が満席に近い1600名の参加者だった。俺も、その中の1人だったが、ジェームス三木さんの話も良かったし、闘う意志に溢れた集会だった。
ジェームス三木さんの人生観は、俺に似ていた。手段が目的になっている社会の異常を語られたが、法律も人が人として平和で安全に命を全うする手段でしかないが、そこを権力は目的に使い、自分たちに不都合な者を弾圧する。
共産党に対する弾圧が許されるならば、次は、また不都合な者を弾圧する。世界の歴史が教えるところだ。神を称して万能の権力を振るい、民主を求めた多くの命を奪った野蛮な天皇史観が生きている日本。本当の民主主義国家にするための苦闘は続くだろうが、その苦闘の先達にある人の熱情を感じる集会だった。