桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

ユウトの茶碗

2009-12-01 | Weblog
今日は定例義務の保護観察所行き。
朝方に行き、そのまま川上に行った。
昨夜、ユウトから電話があって、明日は夕方にプール行くので授業が遅いから学校に迎えに来てくれ、渡す物があるから、それはエリコから受け取れと言われた。
何が渡されるかと思ったらば、ユウトが笠間で自ら作ったと言う茶碗だった。
小さな茶碗なので、これで日本酒での飲めと言うのかと思ったらば、ショウジは酒を飲むと食べないから、少しでもご飯を食べて欲しいので小さな茶碗を作ったのだと言う。
焼物は、初めに作る物をイメージしないと作れないらしく、すぐにショウジの茶碗を!と考えたらしい。
ユウトの弟、ヒロトが食べるのにピッタリの大きさで、母親のエリコは、ヒロトのに欲しいと言ったが、絶対に譲らなかったとか。
それには手紙が付いていて「昌司へ
 わたす物は、悠大が電動ロクロで作った ちゃわんです。
昌司は酒を飲む時ごはんを食べないから 少し小さめにしておきました。
悠大より☆」
とあった。
何て嬉しいのか、ユウトの優しさと心を感じて、ただ涙が溢れて来た。
俺は幸せ者だなぁ。

葛飾ビラ配布事件

2009-12-01 | Weblog
昨日、最高裁で有罪判決があった。
荒川庸生さんがマンションにビラを配ったことを犯罪として有罪にしたのだが、明らかに社会常識を失った判決だ。
もちろん、配ったビラは共産党のモノで、だから逮捕されたのだが、マンションに入ってビラを配ることが他人の権利を不当に害するはずもなく、完全に形式主義で最高裁には常識が無いと、またまた露呈した判断だった。
これが自民党や民主党ならば、絶対に逮捕も起訴もされない。警察権力にとって最も怖いのは、金や利権では動かない共産党しかないから、そこだけに集中的に弾圧し、共産党は警察に睨まれる恐い組織だと社会にアッピールしたいのだ。そして政治的な力を弱めるために、今回のような当然のビラ配布すらも弾圧するのだ。
こんな警察や裁判所を恐れれ必要は無い。千人も万人もの荒川さんを作り、日本中を戦いの場にしてやればいい。
きっと戦い続ければ、この最高裁は社会から消え去るしかなくなる。
昨日の荒川庸生さんへの不当判決は、この日本にある最悪の裁判所を葬り去る日に向かう切っ掛けとなるだろうし、そうしたいものだ。
この最悪の連中が布川の決定も下すのだから、堪ったものじゃないよね。