桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

安心オーラ

2009-12-03 | Weblog
色々なところに行くことが多い俺だが、良く見知らぬ人に声を掛けられる。
初めて行った土地で道を尋ねられたりすることもあったが、昨日は水戸駅南を歩いて駅構内に向かっていたらば、完全無敵と感じるオバサマ4人にすれ違った。すると1人から声
「スミマセン、東横イン、どこですか」
かなり訛りのある言葉で東北の方のようだったが、桜川添いにあるのを知っていたので、その要求に無事に応えられた。
俺は子供が好きで、少し時間があれば仲良くなれるが、色々なところで見知らぬ人に声を掛けられるのは、俺に安心オーラがあるのかも知れないと思った。
もし俺に安心オーラがあるとすれば、誰も疑う必要がない立場、無条件に人を信じて生きて来られたことが、その生みの親だと思うと、俺が冤罪体験で得たものは計り知れないだろうと思ったね。

ゴンの病院

2009-12-03 | Weblog
もう23年目に入った連れ合いの愛猫、ゴンは、かなり老いて病気になることが多くなった。
二週間ほど前から食べなくなり、診察に来たらば肺に腫瘍か水か溜まっているとのことらしく、抗生物質と栄養剤が出た。
それが効果があって、持ち上げたときの咳き込みが消えたし、食べるようにもなったが、今度は水便になってしまった。
連れ合いは仕事。仕方なく俺が、初めて病院に連れて来たが、平日の朝なのに待合室は一杯。大繁盛だ。
すっかり老猫となったゴンは、全く鳴きもせずに俺の膝の上で毛布に包まれ、おとなしいまま。
点滴をし、抗生物質に下痢止めを貰って帰ったが、人と変わらない愛情を注がれた犬や猫を見ていて、飼い主に恵まれた命の幸せを感じた。
人もペットも出会いかも知れないね。

フランス

2009-12-03 | Weblog
南アフリカでのサッカー・ワールドカップが近づいて来た。我が日本は、ベスト4に残り、世界を驚かすと宣言して代表の強化に努めているが、決定力の無いFW始め、課題が多い日本、果たして如何に?だよね。フランスは、毎大会、好成績を残す強豪で、前大会は準優勝だった。今回も出場を決めたがシードされなかったらしい。予選での試合にあった「神の手」騒ぎ、あれはひどかった。そのアンフェアーが影響したシード漏れかと、今朝のテレビは言っていたが、フェアーが原則のサッカー界に、いやスポーツの世界に有り得ない汚さだったから、今回のシード漏れは当然かも知れない。本来ならば再試合だろう
ときどきフランスは、こういう恥ずべき不正を行う。我が日本として忘れられない五輪柔道での不正は、あれは審判の問題としても、もし篠原選手がフランス代表だったならば、必ず自分が内股すかしで負けたと申告するだろう。あのとき、フランス代表のドエ二とか言ったろうか、名前を忘れたが、あいつは平然と勝者であると語り続けた。
今回、ハンドの不正を犯したアンリも、また同じように不正は明言しない。
これがフランスの国民性とは言わないが、不正をしても勝てばいい!そんなのはスポーツでは無い。
沢山の不正に向き合わされて来た俺は、せめてスポーツの世界はフェアー第一であって欲しいと願うばかりだ。