桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

改めて

2009-12-29 | Weblog
久しぶりに帰宅した我が家には、あの日の様子を伝える新聞も届いていた。
特別抗告をした東京高検の次席、鈴木和宏のコメントを、改めて読んだ。
「最高裁決定を厳粛に受けとめて、再審公判で適切に対処する」とある。
足利事件でマスコミの前で盛大に詫びた検察が、その公判では渋とく抵抗している。本当に汚い奴らだが、布川でも、一応はコメントとして理性的に見える言葉を出したが、囲み取材では「特別抗告をしたのだから、再審公判でも有罪主張する」と言い放っている。
何をしたとて、今さら証拠のでっち上げは出来るはずも無いのだから、検察の行う有罪主張など、物笑いのタネになるだけだが、鈴木和宏のコメントを読んで、改めて人を馬鹿にした検察の対応に闘志が湧いてきた。再審公判が楽しみだなぁ。

穏やか

2009-12-29 | Weblog
今日は師走らしからぬ温かさで、空には雲も少なくて風も、殆ど無い。
水戸での予定を過ごして利根町に戻ったらば、玄関には宅配物と郵便が重なっていた。
宅配の一つは、友人の彼氏からの祝いの酒。もう一つは、鹿児島の弁護士さんからの名産だった。
手紙には祝意のモノも混じって、全国で喜んで下さった方の思いが溢れていた。嬉しい限りだ。
あの決定から続いていた喜びは、漸く穏やかな安らぎに変わって来た。今日の天気のようだ。