桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

ユウコさんのバラ

2012-07-22 | Weblog

甲府駅に着き、救援会の方に迎えられて会場へ行ったが、詩集にサインして欲しいと言われて書いていた。そこにバラの花束を持って来られた方が「話をさせて欲しい」と言う。
何だろう?と思ったらば、ユウコさんからのバラだと言う。
俺は仮釈放で社会に帰った後、感謝の印に救援会事務所に行くたび、バラを持って行ってる。救援会事務所が新橋からお茶の水に移転した後は、お茶の水駅構内にある花屋さんでバラを求めていたが、その花屋で働いていたのが、ユウコさん(佑子さんか祐子さんか、どっちだったろ?)。
長い間に話をするようになり、俺が自分の詩集をプレゼントしたこともあり、俺の立場を知ってくれたのだったか。
爽やかで「花が好きなんです」と語るユウコさんは、素朴さの感じる女性だったが、移動するとかで会わなくなった。
それが再審開始決定後、俺のブログに「テレビで見ました」の書き込みをくれて、結婚して1児の母親になっているのを知らせてくれたことがあったが、そのユウコさんを「私の甥と結婚して元気な子を産んでくれました。この花は、彼女からです!」と届けてくれたのだった。
嬉しかったねえ。
客と店員の出会いを忘れずに花束として届けてくれた、彼女の心が、本当にも嬉しかった。

中巨摩

2012-07-22 | Weblog
今日の甲府での集まりは、中巨摩地区の母親連絡会が主催したものだ。
ご連絡をくださった戸田さんと言う方が、絵手紙作家の田口孝夫さんの話を聞き、詩集を読み、俺を招いてくれたらしい。繋がりだねぇ。
150名は超えたろうか、会場に7割くらいの人が来てくれた。
何時も通りの話だが、今日は、最後にカラオケを流して3曲、唄った。
地元の新聞が取材に来ていて、歌が良かった!と言ってくれたが、ライブならば良いのかも知れないなぁ、俺の歌は。