桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

辛い書き込み

2012-07-20 | Weblog
久しぶりに帰宅してブログを開いたらは、辛い書き込みがあった。
この方は、逆差別みたいな経験をされたそうで、ゆえに過去を許さないし、狭山事件の石川さんも真犯人だと思い続ける、とある。
小学生時代に、そのイジメ体験をされたそうだが、受けた痛みは消えない。私たちが無罪になった後でも、俺は殴られたことを赦せないと怒る人もあって、やった人は忘れても、やられた人は忘れられないのだと教えられた事実があるけど、きっと書き込みをされた人は、どんなに時が過ぎても癒されないほどの痛みや辛さを体験したのだろう。
赦さない、赦せない、きっと、そういうご自分が嫌になることもあるだろう、この人に俺が語れる言葉はないが、でも、そういう体験をされた方ならばこそ、でも、石川さんの真実は判ると言って頂きたい思いになる。
イジメは心に深い傷を刻むことになるのだから、絶対に許してはダメなんだよ。

イジメ社会日本

2012-07-20 | Weblog
大津の中学生の自殺問題が社会的になって以降、テレビでは「イジメはイカン!」と語る大人たちが沢山いる。
イジメをすることは、どこから考えても良くないことなど、子供だって判っているはずだ。でも、それをゲーム感覚で行うのは、日本社会の反映でもあるのではないだろうか。
自分の思いに沿わない人は除く、排除する、困らせる、攻撃する。やってないかねえ、あっちこっちの地域で。
ひたすらに金を儲けたい企業は、儲けだけを求めるなと主張する人を、平然と解雇する。あれもイジメじゃないの?
一人一人の命を大切にして、個人の意識が大切に守られる社会になっても、それはイジメはあろう。それが人間だからだ。しかし、少なくても、弱いものを力で捻じ伏せる行為の恥かしさを社会全体が持ったならば、イジメで自殺する子供はいなくなるのではないかと思う。
俺は自分の命が大事だと思うから、それぞれの自分である一人の命がかけがいなく大事だと思っている。