桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

救援会北上支部

2012-07-21 | Weblog
北上市に来るのは、初めてだった。俺たち世代には「北上夜曲」の地になるが、日本の駅前と言うのは、どこへ行っても変わりない。駅周辺にしか、高い建物がないのは、やはり地方だけども、ここが北上市!ってのは感じなかった。
救援会北上支部大会での話だったが、何時も通りに、なぜ冤罪が作られるのかを話した。
約1時間だが、この頃は、1時間では短く感じるようになった。
北陵クリニック事件の守大助の両親も来ていて、生きているうちに勝ちたいと訴えていたが、本当に。同じ世代の両親を思うと、そうしてあげたいと、しみじみ思った。
大助の父親は、元宮城県警察警部補。俺の話。「桜井さんの警察に付いての話は、みんな本当。なぜに警察は、そうするか」と加えてくれたので、俺の語る警察が職業病で冤罪を作ると話した中身が深まった。

年金

2012-07-21 | Weblog
昨日、俺のところにも年金を確認する手紙が来た。
16年前、仮釈放で帰って来たとき、利根町役場の係は「これから納めても貰えないから」と言うので、そんなものかと思った。
俺は年金を払った記憶がなかったが、ほんの数ヶ月ではあっても払った時期があったのかと判って驚いた。国賠裁判の中では、この無年金になったことも責任を問うが、昨日届いた年金便は、何かに役立つかねぇ。