スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

農林水産省賞典中山大障害&肉付き

2023-12-23 20:04:21 | 中央競馬
 第146回中山大障害
 発馬後はジューンベロシティが先頭でその後ろにエコロデュエルとビレッジイーグルとギガバッケン。さらにマイネルグロンとニシノデイジーが続きました。1周目の正面に入ってビレッジイーグルが先頭に。ニシノデイジーが2番手に上がり,その後ろは6馬身くらいの差がついてジューンベロシティ。ギガバッケン,マイネルグロン,エコロデュエルの順。大竹柵を飛越するとマイネルグロンが単独の3番手になり,その後ろは8馬身くらい差が開いてジューンベロシティ。大生垣を飛越するとニシノデイジーが先頭に。4馬身差でビレッジイーグル,4馬身差でマイネルグロン。この後ろは大きく開いてジューンベロシティ。3馬身差でエコロデュエル。
 最終周回の向正面でマイネルグロンが2番手に上がると,そのまま先頭に立って最終コーナーへ。直線に入るとマイネルグロンがニシノデイジーとの差をまた開いて快勝。ニシノデイジーが10馬身差で2着。外から追い上げてきたエコロデュエルが6馬身差の3着。ビレッジイーグルは5馬身差の4着。
 優勝したマイネルグロンは東京ハイジャンプに続き重賞連勝での大レース制覇。本格化したのは今年に入ってからで,今年は4戦4勝となりました。このレースは縦長の展開になり,レースの途中から前にいた馬たちが1着,2着,4着。これは出走馬のレベルにそれだけ差があったからというべきで,その中でこれだけの快勝ですから,現状は障害馬の中でトップとみていいでしょう。まだ5歳馬ですから,この馬の天下が続くこともありそうです。父はゴールドシップ。母は2003年にフラワーカップを勝ったマイネヌーヴェルで祖母がマイネプリテンダー。Grandはフランス語で気高い。
 騎乗した石神深一騎手は昨年の中山グランドジャンプ以来の大レース11勝目。第139回,140回,141回,144回に続き2年ぶりの中山大障害5勝目。管理している青木孝文調教師は開業から6年9ヶ月で大レース初制覇。

 僕がスピノザ主義者となるための条件としてこのようなことをいうのは,僕自身の経験が反映されているからです。しかし今は僕のその経験について語っても仕方ありません。
 僕が骨格と肉付きで喩えたことでいうなら,工藤は骨格より肉付きを重視しているのです。このとき,骨格に相違があっても,肉付きに似通ったところがあるということは生じ得るでしょう。たぶんスピノザの哲学の骨格と,カトリックの骨格となる部分には大きな相違がある筈です。そもそもスピノザが『神学・政治論Tractatus Theologico-Politicus』でいっていることは,哲学の骨格が真理veritasであるとすれば,聖書の骨格は服従obedientiaであるといっているように読解することができるのであって,スピノザ自身が自身の哲学と聖書の間には骨格上の差異があるということを主張しているといえますから,この点は深く考察するまでもなく明らかだといっていいでしょう。一方,敬虔pietasであるということを肉付きであるとすれば,その肉は真理の骨格からも服従の骨格からもつくことになるというようにスピノザはいっていると解せますから,骨格の相違があっても同じ肉が付き得るということについても,深い考察は必要とせずに明らかだといえるだろうと思います。
                                   
 したがって,それがどのような肉であったのかということまではいえませんが,スピノザの哲学についている肉と,カトリックの教義についている肉との間に,工藤は類似する部分を見出していたとみるのが妥当だと僕は思います。少なくともこの比喩でいえば,スピノザの哲学の骨格については工藤はそれほど重視していないのですから,スピノザの哲学の骨格とカトリックの教義の骨格との間に類似する部分があるとみていたわけではないということは明白だといえます。
 どこであるのかということまでは特定することはできませんが,工藤が,スピノザの哲学の肉付きが,カトリックの肉付きと似ているとみていたのであろうということまでは推測できました。そしてその類似性があったがゆえに,工藤はカトリックの洗礼を受けるに至ったとみるのが妥当でしょう。ただこの受洗は,単にこの事情だけで気楽にできるようなことではなかったように僕には思えるのです。
コメント
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