スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

ゴールドカップ&本当の姿

2023-12-21 18:56:56 | 地方競馬
 第61回ゴールドカップ
 スマイルウィが前に出ていましたが1コーナーで外から追い抜いていったジョーパイロライトの逃げに。2馬身差で控えたスマイルウィとジャスティン。2馬身差でスーパーフェザー。5番手にサヨノグローリーとトップウイナー。7番手にリコーシーウルフ。8番手にセルフメイド。9番手にアマネラクーン。5馬身差でブラックパンサーとティアラフォーカス。3馬身差の最後尾にヨハンという隊列。最初の600mは35秒8の超ハイペース。
 向正面で抑えきれなかったジャスティンが上がっていって逃げたジョーパイロライトと併走。スマイルウィは3馬身差の3番手に。3コーナーでジャスティンがジョーパイロライトの外から先頭に出ると,すぐに外を回ってスマイルウィが追い上げてきました。この後ろにティアラフォーカスでその後ろはサヨノグローリー。直線の入口にかけてジャスティンとスマイルウィは雁行。ジャスティンが外に出てきたのでスマイルウィはさらに外となりましたが,直線では楽にジャスティンを差して,そのまま抜け出して優勝。大外からブラックパンサーとアマネラクーンが並んで追い込んできて,2頭ともジャスティンを差し,ブラックパンサーが1馬身差で2着。アマネラクーンが4分の3馬身差で3着。ジャスティンは2馬身差の4着で,ジャスティンが外に行ったので内を回ったサヨノグローリーがクビ差で5着。
                                   
 優勝したスマイルウィマイルグランプリからの連勝で南関東重賞6勝目。ゴールドカップは第60回に続いての連覇。このレースはスマイルウィとジャスティンの2頭が重賞でも通用の能力上位でしたが,コーナーが4回の1400mではスマイルウィの方に明らかに分がありますので,順当な優勝といえるでしょう。短距離を得意とする馬が多かったので速いペースに巻き込まれてしまうということが懸念材料でしたが,そういう展開にもなりませんでした。1600mの方がよいと思うのですが,今日の内容であれば1400mの重賞でも優勝が狙えそうです。父はエスポワールシチー
 騎乗した大井の矢野貴之騎手はマイルグランプリ以来の南関東重賞36勝目。ゴールドカップは連覇で2勝目。管理している船橋の張田京調教師は南関東重賞15勝目。ゴールドカップは連覇で2勝目。

 『スピノザーナ15号』の吉田知広による工藤喜作のインタビューのまとめの後半は,「スピノザ研究と私」という題名になっています。この私というのは工藤のことです。つまり工藤が語ったことを吉田がまとめたのですが,あくまでも工藤が語ったこととして掲載されているのです。工藤へのインタビューは何度かに分けて行われ,それが一括掲載されていますので,各々の部分のどの部分がいつのインタビューによるものかは分かりません。そして題名から分かるように,これは工藤によるスピノザ研究の内容より,スピノザを研究する際の工藤の志向のようなものに寄っています。
 このインタビューの中で工藤は,最近のスピノザ研究に関して言及しています。最近のというのは工藤の晩年のという意味ですから,2009年,あるいは2008年以降のことを意味すると考えてよいと思います。工藤によれば,そうした研究は頭だけで考えたものが多く,それだけではスピノザの本当の姿は見えてきません。スピノザの哲学の体系としての整合性を探求することは,学問的な意義はあるのかもしれないけれども,スピノザの本当の思想に近づくことはできません。
 この後で工藤は,最近もそういう研究書があったといっていますから,何らかの具体的なものを想定しているのは間違いありません。ただそれが何であるのかまでは明らかにされていないので,その研究書が何であったのかまでは不明です。ただ,たとえば『スピノザの形而上学』などはここで工藤が指摘している研究書に合致しているといえ,工藤は松田がしているような研究は,学問的な意義こそあれ,スピノザの本来の姿を明らかにすることはできないような研究であると考えていたとみてよいのではないかと思います。
 念のためにいっておきますが,これは工藤がそのようにいっているということであって,僕がその工藤の意見opinioに同意しているという意味ではありません。僕はむしろ松田がしているような研究は,単に学問的な意義があるというだけでなく,スピノザの本来の姿を明瞭に浮かび上がらせるものであると考えます。ただこれは,本当の姿とは何であるのかという問題にはなるでしょう。
コメント
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