第46回エリザベス女王杯。
シャムロックヒルがすぐに先頭に立ったのですが,ロザムールが追い掛けてきて,発走後の正面では少々の競り合いになりました。最終的に内のシャムロックヒルが先手を奪いきり,ロザムールは2番手に。3馬身差でウインマリリン。4番手にレイパパレとアカイトリノムスメ。6番手にリュヌルージュ。7番手にイズジョーノキセキ。8番手にランブリングアレーとステラリア。10番手にウインキートス。11番手にテルツェット。12番手にデゼル。13番手にアカイイト。14番手にクラヴェル。15番手はムジカとソフトフルートで最後尾にコトブキテティスという隊列。最初の1000ｍは59秒0のハイペース。
3コーナーの手前ではレイパパレとウインマリリンが3番手で併走に。ここからコーナーでレイパパレがシャムロックヒルとロザムールの間を突いて2番手に。ウインマリリンはロザムールの外を回り,さらにその外からアカイトリノムスメ。直線に入るとレイパパレが先頭。ウインマリリンは直線の手前で一杯。アカイトリノムスメも若干の不利があって伸びを欠きました。その間に大外からアカイイトが一気に伸び,レイパパレを差すとそのまま抜け出して快勝。レイパパレが粘ろうとするところに4頭が迫ってきて,2馬身差の2着争いは5頭で激戦。この競り合いは最も外のステラリアが制して2着。内から2頭目のクラヴェルがクビ差で3着。真中のソフトフルートがクビ差の4着で外から2頭目のイズジョーノキセキがハナ差で5着。最内のレイパパレがクビ差で6着。
優勝したアカイイトは重賞初勝利での大レース制覇。前々走で3勝クラスを勝ち上がり,その後の府中牝馬ステークスは7着でしたから完全な格下。それだけにこの優勝は驚きでした。有力馬が前の方に位置したために,後方に位置した馬の差し脚が有利になる展開になったとしか総括することができないレースで,その恩恵を大きく受けたというところでしょう。5着までは伏兵馬ばかりですから,どれほどの力量があるのかということは,このレースだけでは判断することができないように思います。父はキズナ。母の父はシンボリクリスエス。
騎乗した幸英明騎手は2018年のヴィクトリアマイル以来となる大レース24勝目。エリザベス女王杯は初勝利。管理している中竹和也調教師は2018年のホープフルステークス以来の大レース3勝目。エリザベス女王杯は初勝利。
アベマズがテンパイしていない場合に,サクラナイツが4索を捨てることによってアベマズがそれをチーする確率が3分の1くらいというのは,僕の見立てです。僕は自分で麻雀を打つということをするわけではありませんから,それを理解する能力potentiaは当然ながらプロのプレイヤーには遠く及びません。さらに,その場で打っているという場合は,それを俯瞰的な立場でみている人には気付かないような情報というのも含まれ得ると思います。これは後で示しますが,プロならば確かにアベマズの手の中をもっと絞って判断することができるかもしれませんから,その場合は3分の1よりもさらに高い確率でアベマズは4索をチーするのではないかと認識するcognoscereことになるでしょう。
おそらくこれも,このときにサクラナイツが4筒ではなく4索の方を捨てた理由になると僕は考えています。内川の最高の希望spesを実現させるためには,アベマズがテンパイしているのでなければならず,そのテンパイには内川は協力する必要があるからです。したがって,4筒はパイレーツにもフェニックスにもアベマズにも,失点する可能性がごく僅かとはいえある,いい換えれば0であるわけではないのに対し,4索はどのチームに対しても絶対に失点しないということだけが,4索を捨てて自身の得点の獲得を断念する理由となったわけではなく,もしもアベマズがまだテンパイしていないのだとすれば,テンパイに協力することができる可能性は4筒よりも4索の方が圧倒的に高いということも,理由になっていたのでしょう。もしかしたら,後者の方がより大きな理由であったという可能性もあると僕は思っています。
僕が推論した内川の思考については,内川自身だけが分かるのであり,絶対的に正しいというわけではありませんし,そのような主張をしたいわけではありません。ただプロのプレイヤーは,その程度のことは当然のごとく考慮した上で,どのように打つかを最終的に決定しているということは,間違いないでしょう。そして僕の推論の通りであったとしたら,内川の協力はうまくいき,アベマズは4索をチーしました。そしてこの時点でアベマズはテンパイを果たしたのです。
シャムロックヒルがすぐに先頭に立ったのですが,ロザムールが追い掛けてきて,発走後の正面では少々の競り合いになりました。最終的に内のシャムロックヒルが先手を奪いきり,ロザムールは2番手に。3馬身差でウインマリリン。4番手にレイパパレとアカイトリノムスメ。6番手にリュヌルージュ。7番手にイズジョーノキセキ。8番手にランブリングアレーとステラリア。10番手にウインキートス。11番手にテルツェット。12番手にデゼル。13番手にアカイイト。14番手にクラヴェル。15番手はムジカとソフトフルートで最後尾にコトブキテティスという隊列。最初の1000ｍは59秒0のハイペース。
3コーナーの手前ではレイパパレとウインマリリンが3番手で併走に。ここからコーナーでレイパパレがシャムロックヒルとロザムールの間を突いて2番手に。ウインマリリンはロザムールの外を回り,さらにその外からアカイトリノムスメ。直線に入るとレイパパレが先頭。ウインマリリンは直線の手前で一杯。アカイトリノムスメも若干の不利があって伸びを欠きました。その間に大外からアカイイトが一気に伸び,レイパパレを差すとそのまま抜け出して快勝。レイパパレが粘ろうとするところに4頭が迫ってきて,2馬身差の2着争いは5頭で激戦。この競り合いは最も外のステラリアが制して2着。内から2頭目のクラヴェルがクビ差で3着。真中のソフトフルートがクビ差の4着で外から2頭目のイズジョーノキセキがハナ差で5着。最内のレイパパレがクビ差で6着。
優勝したアカイイトは重賞初勝利での大レース制覇。前々走で3勝クラスを勝ち上がり,その後の府中牝馬ステークスは7着でしたから完全な格下。それだけにこの優勝は驚きでした。有力馬が前の方に位置したために,後方に位置した馬の差し脚が有利になる展開になったとしか総括することができないレースで,その恩恵を大きく受けたというところでしょう。5着までは伏兵馬ばかりですから,どれほどの力量があるのかということは,このレースだけでは判断することができないように思います。父はキズナ。母の父はシンボリクリスエス。
騎乗した幸英明騎手は2018年のヴィクトリアマイル以来となる大レース24勝目。エリザベス女王杯は初勝利。管理している中竹和也調教師は2018年のホープフルステークス以来の大レース3勝目。エリザベス女王杯は初勝利。
アベマズがテンパイしていない場合に,サクラナイツが4索を捨てることによってアベマズがそれをチーする確率が3分の1くらいというのは,僕の見立てです。僕は自分で麻雀を打つということをするわけではありませんから,それを理解する能力potentiaは当然ながらプロのプレイヤーには遠く及びません。さらに,その場で打っているという場合は,それを俯瞰的な立場でみている人には気付かないような情報というのも含まれ得ると思います。これは後で示しますが,プロならば確かにアベマズの手の中をもっと絞って判断することができるかもしれませんから,その場合は3分の1よりもさらに高い確率でアベマズは4索をチーするのではないかと認識するcognoscereことになるでしょう。
おそらくこれも,このときにサクラナイツが4筒ではなく4索の方を捨てた理由になると僕は考えています。内川の最高の希望spesを実現させるためには,アベマズがテンパイしているのでなければならず,そのテンパイには内川は協力する必要があるからです。したがって,4筒はパイレーツにもフェニックスにもアベマズにも,失点する可能性がごく僅かとはいえある,いい換えれば0であるわけではないのに対し,4索はどのチームに対しても絶対に失点しないということだけが,4索を捨てて自身の得点の獲得を断念する理由となったわけではなく,もしもアベマズがまだテンパイしていないのだとすれば,テンパイに協力することができる可能性は4筒よりも4索の方が圧倒的に高いということも,理由になっていたのでしょう。もしかしたら,後者の方がより大きな理由であったという可能性もあると僕は思っています。
僕が推論した内川の思考については,内川自身だけが分かるのであり,絶対的に正しいというわけではありませんし,そのような主張をしたいわけではありません。ただプロのプレイヤーは,その程度のことは当然のごとく考慮した上で,どのように打つかを最終的に決定しているということは,間違いないでしょう。そして僕の推論の通りであったとしたら,内川の協力はうまくいき,アベマズは4索をチーしました。そしてこの時点でアベマズはテンパイを果たしたのです。
