スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

サンタアニタトロフィー&パイレーツの条件

2021-11-03 19:01:15 | 地方競馬
 昨晩の第42回サンタアニタトロフィー
 サンロアノークが先手を奪い,2番手にリコーシーウルフ。この2頭が抜け出し,3馬身差の3番手にハルディネロ。4番手にメイクハッピー。5番手にティーズダンク。6番手にトロヴァオ。7番手はクロスケ,トーセンレビュー,グレンツェントの3頭が一団。10番手にコパノジャッキー。11番手にゴールドホイヤーとマースインディ。2馬身差でサブノクロヒョウとドーヴァーが併走という隊列。前半の800mは48秒2のハイペース。
 3コーナーではサンロアノークとリコーシーウルフが併走となり,3馬身差でトロヴァオとハルディネロが併走。この2頭がコーナーで前を追い,4頭の併走に。直線に入るとトロヴァオが先頭に立ち,そのまま抜け出して快勝。トロヴァオとともに前を追ったハルディネロが単独の2番手に上がりましたが,後方から馬群を割って伸びたゴールドホイヤーが外からハルディネロを差し,1馬身4分の3差で2着。ハルディネロが1馬身半差で3着。
 優勝したトロヴァオは昨年のフジノウェーブ記念以来の勝利で南関東重賞3勝目。この馬は重賞だと少し足りないのですが,南関東重賞であれば常に善戦はできるというタイプ。ここは昨年の9月以来となる南関東重賞への出走となりましたので,有力候補の1頭。概ね上位には実力馬が入りましたので,結果そのものは順当だったといえるでしょう。ただ着差のような実力差があるというわけではなく,走るたびに着順が微妙に入れ替わるというような力関係にあると思います。父はカネヒキリ。Trovaoはポルトガル語で雷鳴。
 騎乗した大井の笹川翼騎手は埼玉新聞栄冠賞以来の南関東重賞14勝目。第41回からの連覇でサンタアニタトロフィー2勝目。管理している大井の荒山勝徳調教師は南関東重賞25勝目。第40回,41回に続いての3連覇でサンタアニタトロフィー3勝目。

 パイレーツに対しても,フェニックスほどではないかもしれませんが,4筒は安全にみえます。ただこの場合は,より複雑な状況が影響します。
                                       
 フェニックスは,アベマズ以外のチームから得点してトップでゲームを終えるためには,2000点が必要でした。發をカンしなかった時点で,フェニックスの手はその加点が見込めるようになっているということは,ほかのプレイヤーからも分かります。したがって,少なくとも發を捨てて以降は,フェニックスは加点に向けて,あるいはテンパイに向って,一直線に手を進めていることになります。なので,捨てている牌の情報が,必要としている牌の予測に直結するのです。これに対して,パイレーツが順位を上げるための条件というのはそれほど簡単ではありません。まずその条件を理解しておく必要があります。
 パイレーツがアベマズに対して失点してしまうリスクを背負って4索を捨てたのは,パイレーツの手が順位の上昇を見込めるからであり,そのことは他のチームのプレイヤーにも共有されているのでした。そこでまず,順位を上げるために必要とされる得点が何点であるかを考えなければなりません。
 この局が始まった時点で,2位のフェニックスと3位のパイレーツの差は19900点でした。したがって,パイレーツが見込むことができる得点が,8000点ということはありません。8000点ではどのような形での加点になったとしても,順位は上がらないからです。こどもの得点は,8000点までは手の内容によって小刻みにいろいろとあるのですが,8000点の次は12000点です。そして12000点の手であれば,パイレーツはそれを目指しにいく価値があります。自力で12000点を獲得する場合と,サクラナイツから12000点を獲得する場合は順位は上がりませんが,フェニックスから加点すればパイレーツが2位でフェニックスが3位,アベマズから加点しても,1位がフェニックス,2位がパイレーツ,3位がアベマズという順位で試合終了となるからです。もともと順位を上げるのは困難ですから,12000点を加点して3着で終了も,そんなに悪い結果ではありません。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする