スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

デイリー盃ロジータ記念&4筒の安全性

2021-11-11 19:17:39 | 地方競馬
 金沢から1頭,兵庫から1頭が遠征してきた昨晩の第32回ロジータ記念
                                        
 ケラススヴィアが先手を奪い,2番手にウワサノシブコで3番手がプレストレジーナ。4番手にハピネスマインド。5番手はディアリッキーとグロリオーソ。7番手にティーズアレディーとカルフレグランス。9番手にカイカセンゲン。10番手にクレモナとレディブラウン。12番手にイヤサカ。残る2頭は3馬身差でスセリヒメ,4馬身差でネイバーアイランドという隊列で発走後の向正面を通過。正面に入るとスセリヒメも前の馬群に追いついてきて,ネイバーアイランドだけが離れた最後尾になりました。ハイペース。
 2周目の3コーナー手前ではディアリッキーが単独の4番手。その後ろにハピネスマインドと追い上げてきたカイカセンゲン。7番手にグロリオーソという隊列に。ここから逃げたケラススヴィアとマークしたウワサノシブコが3番手以下を離していき,一時的に4馬身差くらいに。プレストレジーナは後退し,ディアリッキーとカイカセンゲンが3番手に。直線に入るとウワサノシブコがケラススヴィアを競り落とし,ケラススヴィアは一杯。向正面から動いてきたカイカセンゲンが伸びてきて,先頭に立ったウワサノシブコを差して優勝。ウワサノシブコが4分の3馬身差で2着。後方から外目を差し込んだイヤサカが1馬身半差で3着。
 優勝したカイカセンゲンは南関東重賞初制覇。このレースはケラススヴィアが実績では断然の上位でしたが,秋の初戦となったダービーグランプリを大敗。遠征して牡馬相手でしたから,そこが敗因であれば巻き返しも可能でしょうが,体調によるものであればそれは難しく,ほかの馬の逆転もあり得るところ。カイカセンゲンは今年の初戦だった東京プリンセス賞で5着になった馬なので,逆転候補の1頭でした。ただ,ウワサノシブコの方が内容面では強く,展開がカイカセンゲンに味方したという印象も残ります。父はネオユニヴァース。母は2012年に東京2歳優駿牝馬,2013年にユングフラウ賞,東京プリンセス賞,ロジータ記念を勝ったカイカヨソウで,母仔制覇。
 騎乗した船橋の張田昂騎手はアフター5スター賞以来の南関東重賞3勝目。ロジータ記念は初勝利。管理している大井の藤田輝信調教師は南関東重賞21勝目。第28回以来4年ぶりのロジータ記念2勝目。

 アベマズに対して4筒で失点する可能性が低いのがなぜなのかということを,ひとつずつ説明していきます。
 フェニックスが7索を捨てた後,サクラナイツは7筒を捨てました。そしてアベマズは引いてきた2索をそのまま捨て,パイレーツが捨てた8萬をポンして3索を捨てています。さらに次の巡目にアベマズは引いてきた1筒をそのまま捨てています。これらのことから次のことが分かります。
 もしもアベマズの手の中に,5筒と6筒があるなら,その前にサクラナイツが捨てた7筒をチーしているのでなければなりません。それをチーしなかったということは,アベマズの手の中に5筒と6筒のセットはないか,あるのならその部分はすでに完成しているかのどちらかでなければなりません。アベマズはテンパイは必須で,できれば得点を獲得しなければならない立場なのですから,チーすることができる牌をチーしないということはあり得ないからです。このときはすでに完成した形でアベマズの手の中にはありました。
 次に,2筒と3筒をセットで持っているなら,アベマズは1筒を捨てているのですから,形ができているところから1筒を捨てたことになり,これは不自然ですし,仮に持っていたとしてもフリテンなので,サクラナイツが4筒を捨てたとしても得点を獲得することはできません。アベマズの手は役との関係で1筒を使うとかなり得点を獲得することが困難になります。それは1索の場合でも同様であり,だからアベマズは1索と4索でテンパイになる可能性がある2索と3索をセットで捨てているのです。このことはアベマズの役がどんなものであるのかを推論させるのに十分であって,ほかのプレイヤーにも認識するcognoscereことができた筈です。
 3筒と5筒を持っている可能性はあります。とはいえ1筒が捨てられていて,2索と3索がセットで捨てられているのに,3筒と5筒という形だけを残すのは,得点の獲得はともかくテンパイをするための効率としては悪すぎます。なので可能性はあるというだけで,きわめて低いといえます。むしろ役が確定する形で,2索と3索のような形のセットを持っている可能性が高いということになるのです。
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