3日に金沢競馬場の2100mで争われた第21回JBCクラシック。
カジノフォンテンが逃げようとしましたが,内からダノンファラオも先手を主張。2頭が並んで逃げるような競馬に、3番手にミューチャリー。その後ろはチュウワウィザード,テーオーケインズ,テーオーエナジー,ケイティブレイブの4頭の集団。その後ろがグリードパルフェとトップロイヤルの併走。オメガパフュームまでは一団。3馬身差でシゲノブ。3馬身差の最後尾にマイネルパイオニアという隊列。超スローペースでした。
2周目の向正面でダノンファラオは手応えが怪しくなり,カジノフォンテン,ミューチャリー,ケイティブレイブの4頭は一団に。ダノンファラオは直線の入口では一杯。カジノフォンテンとミューチャリーが並んで直線に入ると,すぐにミューチャリーが先頭に。外からオメガパフュームが追い上げてきましたが届かず,直線先頭のミューチャリーが優勝。オメガパフュームが半馬身差で2着。カジノフォンテンのすぐ外を追い上げてきたチュウワウィザードが1馬身差の3着で,その外から伸びたテーオーケインズが半馬身差で4着。
優勝したミューチャリーは大井記念以来の勝利。重賞初勝利での大レース制覇。この馬は大レースでは少し足りないというレースを繰り返していましたが,ここに出走した有力馬の中ではこの馬だけが金沢コースを経験していましたので,その強みが生かせるなら逆転もあり得ると考えていました。おそらくその点はプラスに働いた筈で,白山大賞典からここに向った陣営のローテーションの組み方がよかったということになるでしょう。2着から4着までは道中でミューチャリーより後ろにいた馬が占めていて,5着馬は4馬身離されているのですから,超スローペースだったとはいえ先行して勝ったのは価値があると思います。母の従妹に2014年にオークスとローズステークス,2015年に中山記念,2016年にレッドカーペットハンデキャップを勝ったヌーヴォレコルト。馬名の英語表記はMutually。
騎乗した金沢の吉原寛人騎手は一昨年の全日本2歳優駿以来となる重賞7勝目で大レース3勝目。JBCは全体で初勝利。管理している船橋の矢野義幸調教師は2014年の浦和記念以来の重賞2勝目。開業から19年5ヶ月で大レース初勝利。
パイレーツが5巡目に赤5筒を捨てたのは,実際は自己都合です。つまりこの時点でパイレーツは大量の得点を見込んでいたのであって,この5筒は赤牌ではあっても,自身の手の内容からは不要なので捨てたのです。それが,フェニックスが發をポンした直後であったのは,偶然です。ただこのことはほかのチームのプレイヤーには分かりません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/82/c4990f2a3eb807c63ad748f7417f2777.jpg)
フェニックスは役は確定していたのですが,このままだと1000点か1300点の可能性があるようにほかのプレイヤーからは見えます。そこでもしパイレーツが捨てた赤5筒をフェニックスがポンするなりチーするなりすれば,フェニックスは必ず赤5筒を使ってテンパイすることになります。赤5筒はそれを使って得点を獲得すれば,獲得できる得点がアップするので,その場合は最低でも2000点が確保されることになります。2000点はだれから獲得してもフェニックスがトップになる条件を満たします。ですからその形になればフェニックスはそこから一直線にテンパイそして得点の獲得を目指すことになるでしょう。そしてフェニックスが2000点を獲得して試合が終了することは,パイレーツにとっては最善ではないとしてもこの状況でのこの局の終了の仕方としては悪くないものでした。だから發をポンした直後のフェニックスに対して,獲得することができる得点を確実に2000点にするために,パイレーツが協力したとしても,それはある程度は合理的な打ち方であるように他のプレイヤーにはみえておかしくないのです。だからパイレーツがこんなに早い巡目に赤5筒という牌を捨てたとしても,それがおかしいという認識cognitioは他のプレイヤーには生じません。第三種の認識cognitio tertii generisは第二種の認識cognitio secundi generisの蓄積から発生する認識で,かつその第二種の認識は,この打ち方が合理的である,いい換えればおかしくないという認識であるからです。
それではサクラナイツが4索を捨てた場面の検証に戻ります。
パイレーツが早い巡目で赤5筒を捨てているというだけで,4筒はパイレーツに対してかなり安全です。さらにパイレーツが何を目指しているかということが,4筒の安全性を高める要素となっているのです。
カジノフォンテンが逃げようとしましたが,内からダノンファラオも先手を主張。2頭が並んで逃げるような競馬に、3番手にミューチャリー。その後ろはチュウワウィザード,テーオーケインズ,テーオーエナジー,ケイティブレイブの4頭の集団。その後ろがグリードパルフェとトップロイヤルの併走。オメガパフュームまでは一団。3馬身差でシゲノブ。3馬身差の最後尾にマイネルパイオニアという隊列。超スローペースでした。
2周目の向正面でダノンファラオは手応えが怪しくなり,カジノフォンテン,ミューチャリー,ケイティブレイブの4頭は一団に。ダノンファラオは直線の入口では一杯。カジノフォンテンとミューチャリーが並んで直線に入ると,すぐにミューチャリーが先頭に。外からオメガパフュームが追い上げてきましたが届かず,直線先頭のミューチャリーが優勝。オメガパフュームが半馬身差で2着。カジノフォンテンのすぐ外を追い上げてきたチュウワウィザードが1馬身差の3着で,その外から伸びたテーオーケインズが半馬身差で4着。
優勝したミューチャリーは大井記念以来の勝利。重賞初勝利での大レース制覇。この馬は大レースでは少し足りないというレースを繰り返していましたが,ここに出走した有力馬の中ではこの馬だけが金沢コースを経験していましたので,その強みが生かせるなら逆転もあり得ると考えていました。おそらくその点はプラスに働いた筈で,白山大賞典からここに向った陣営のローテーションの組み方がよかったということになるでしょう。2着から4着までは道中でミューチャリーより後ろにいた馬が占めていて,5着馬は4馬身離されているのですから,超スローペースだったとはいえ先行して勝ったのは価値があると思います。母の従妹に2014年にオークスとローズステークス,2015年に中山記念,2016年にレッドカーペットハンデキャップを勝ったヌーヴォレコルト。馬名の英語表記はMutually。
騎乗した金沢の吉原寛人騎手は一昨年の全日本2歳優駿以来となる重賞7勝目で大レース3勝目。JBCは全体で初勝利。管理している船橋の矢野義幸調教師は2014年の浦和記念以来の重賞2勝目。開業から19年5ヶ月で大レース初勝利。
パイレーツが5巡目に赤5筒を捨てたのは,実際は自己都合です。つまりこの時点でパイレーツは大量の得点を見込んでいたのであって,この5筒は赤牌ではあっても,自身の手の内容からは不要なので捨てたのです。それが,フェニックスが發をポンした直後であったのは,偶然です。ただこのことはほかのチームのプレイヤーには分かりません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/82/c4990f2a3eb807c63ad748f7417f2777.jpg)
フェニックスは役は確定していたのですが,このままだと1000点か1300点の可能性があるようにほかのプレイヤーからは見えます。そこでもしパイレーツが捨てた赤5筒をフェニックスがポンするなりチーするなりすれば,フェニックスは必ず赤5筒を使ってテンパイすることになります。赤5筒はそれを使って得点を獲得すれば,獲得できる得点がアップするので,その場合は最低でも2000点が確保されることになります。2000点はだれから獲得してもフェニックスがトップになる条件を満たします。ですからその形になればフェニックスはそこから一直線にテンパイそして得点の獲得を目指すことになるでしょう。そしてフェニックスが2000点を獲得して試合が終了することは,パイレーツにとっては最善ではないとしてもこの状況でのこの局の終了の仕方としては悪くないものでした。だから發をポンした直後のフェニックスに対して,獲得することができる得点を確実に2000点にするために,パイレーツが協力したとしても,それはある程度は合理的な打ち方であるように他のプレイヤーにはみえておかしくないのです。だからパイレーツがこんなに早い巡目に赤5筒という牌を捨てたとしても,それがおかしいという認識cognitioは他のプレイヤーには生じません。第三種の認識cognitio tertii generisは第二種の認識cognitio secundi generisの蓄積から発生する認識で,かつその第二種の認識は,この打ち方が合理的である,いい換えればおかしくないという認識であるからです。
それではサクラナイツが4索を捨てた場面の検証に戻ります。
パイレーツが早い巡目で赤5筒を捨てているというだけで,4筒はパイレーツに対してかなり安全です。さらにパイレーツが何を目指しているかということが,4筒の安全性を高める要素となっているのです。