スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

チップトップ&第一部公理五の意味

2006-06-29 23:19:00 | 血統
 南関東競馬史上,最強の牝馬であるロジータ。実はこの馬も母系は明治時代に日本に輸入された馬から発展しているのです。
          
 日本での祖となっている(日本に輸入されたという意味です)のは,1900年にアメリカで産まれたチップトップ(4-m)という馬。実は明治以来,現在まで脈々と続いている母系の馬は,当時の小岩井農場が輸入した馬に多いのですが,この馬は北海道廳種畜場というところの輸入のようです。また,この時代の輸入馬の多くはイギリス産ですが,この馬はアメリカ産ですね。現在ではそう幅広く発展しているともいい難い面もあるのですが,そのうち最も枝葉の広がりをみせているのは,このロジータが出現した系統といえそうです。

 僕が第一部公理五のどの部分に問題があると考えているのかを明確にするために,スピノザの記述によるこの公理Axiomaの真の意味を説明しておきます。
 共通点がないということは,実在的に区別できるという意味ですから,もしもAとBが,実在的に区別されるなら,AはBを,またBはAを認識することができないでしょう。ところで,実際には存在する実体substantiaとは神Deusだけなので(第一部定理一四),この公理は,現実的には,AとBが神の属性attributumによって区別されるなら,つまり,AとBが異なった属性そのものであるか,あるいは異なった属性の様態modi,modusであるならば,AとBは互いに互いを認識することができないという意味に理解してよいということになると思われます。
コメント (2)
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